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【名言か迷言か】「これまでご苦労さまでした、鳩山さん」 (1/4ページ)
このニュースのトピックス:名言か迷言か
「全部言い訳ばかり。ガバナンス(統治、支配)をお任せできない」
これは、「政治とカネ」の問題について言い訳するばかりで、きちんと答えているようには見えない鳩山由紀夫首相や小沢一郎民主党幹事長に対する批判の言葉…ではない。米軍普天間飛行場移設問題をはじめとする重要政策課題について、迷走を繰り返している鳩山政権には国政を任せられないという悲鳴…でもない。枝野幸男行政刷新担当相が4月23日から28日まで開かれた独立行政法人を対象とした「事業仕分け第2弾」前半戦の中で、仕分け対象となった理化学研究所の幹部に浴びせた言葉である。
普天間飛行場問題では、鳩山首相の打つ手は後手後手に回った。徳之島に米海兵隊ヘリコプター部隊1000人を移転する案については、以前からマスコミが報じ続けて、官邸サイドはこれを否定し続け、「徳之島の『と』の字も出ていません」などと言ってきた。
そうこうするうちに、徳之島では4月18日に移転断念を求める反対集会が開かれ、約1万5000人が参加した。これで、徳之島はがっちり反対で固まってしまった。固まってしまった後の28日に、鳩山首相は徳之島の有力者の一人である徳田虎雄元衆院議員と会談。この移転案を示して徳田氏の仲介を要請したが、徳田氏は拒否。いかに徳田氏と言えども、これほど島内で反対派が増えてしまった後では、この大勢を覆すことは難しく、拒否したのも当たり前と言えば当たり前。「もし、◯◯だったら」「もし、◯◯していれば」という「たられば」の話はナンセンスかもしれないが、もし、鳩山首相が反対集会が開かれるよりも早く行動を開始していれば、なんとかしようがあったかもしれないと思った与党関係者は少なくない。