口蹄疫:畜産研究所で感染の疑い /忠南・青陽

仁川・江華から南下か

 忠清南道青陽郡の畜産研究所で、簡易診断の結果、牛や豚の伝染病である口蹄(こうてい)疫の陽性反応が出た。最終的に口蹄疫と診断されれば、先月8日に仁川・江華郡で最初に感染が確認された口蹄疫が、京畿道金浦市や忠清北道忠州市を経て、忠清南道青陽郡まで南下したということになる。

 現在まで、韓国国内で発生した口蹄疫のうち、家畜の品種改良などを研究する畜産研究所で感染の疑いが出たのは初めて。忠清南道が運営しているこの研究所は、4月以降、8番目に口蹄疫の感染が確認された忠清北道忠州市新尼面竜院里の養豚農家から南西に96キロ離れており、家畜防疫当局の防疫帯からは完全に外れている。通常、畜産研究所は一般の農家より厳格な衛生管理と防疫が行われているため、防疫当局は非常事態となった。なお同研究所では、種豚や豚の精液なども保管されているという。国立獣医科学研究院は疑いがあるとされる豚から飼料を採取して精密検査を行い、最終結果は1日午前中に発表される。

 口蹄疫は、牛、豚、鹿などひづめが二つに分かれた家畜の第1種家畜伝染病で、飼料や水、空気などを通じて感染する。感染した場合、口、舌、ひづめの周辺に水泡ができる症状が現れ、致死率は最大55%に上る。ただし、人間には感染せず、たとえ感染した肉を生で食べたとしても人体に影響はない、と防疫当局は説明している。

崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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