国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防の開門賛成を明言した民主党の犬塚直史参院議員は1日、長崎市内で記者団に「被害補償面で国が担保を明言した。(開門は)有明海をもう一度宝の海にする第一歩だ」と態度を明確にした理由を語った。
民主党県連は4月の定期大会で「地元漁業や農業への影響、被害を考え排水門の開放は行わない」と機関決定。犬塚氏は同日、記者団に「県連のみなさんと意見の違いはあるが、有明海の再生を目指していくという目標は同じ。(賛成という)私の意見は申し上げていく」と強調。改選を迎える夏の参院選について「(県連のねじれの影響は)今のところ感じていない」と話した。
地元の開門反対の意見については「開門をどういう形で行うかきっちりとした説明をしなければならない」と強調。選挙の争点になるのではという指摘に対し「争点は議員として6年間やってきたこと。賛否を聞かれればはっきりと自分の意見は言うが、(諫干問題が)公約ではない」と話した。
=2010/05/02付 西日本新聞朝刊=