中の人の徒然草349
今日はコミュニケーション力について書きます。
私はよくIT業界ではコミュニケーション力を強調する人が多くて疑問に感じておりました。
コミュニケーション力は情報処理技術以前の問題であり、社会人として持っていて当たり前の能力なので、別に敢えて言うべき事ではないと考えていたのです。
しかし、ここ最近は強調しなければならない程、酷くコミュニケーション力がない人もこの業界にいる事に気付きました。
私はフリーのエンジニアなので自営業者であり、交渉相手は企業です。
ですから、日頃会話するのは重役の人ばかりでした。
まれに、ワンマン社長過ぎてどうにもならない人もいましたが、それは例外だと考えておりました。
また、一緒に仕事をする開発メンバーにそれ程酷い人はいませんでした・・・
今まで感じた事は、プログラマに設計や分析の事を言っても分かってもらえない程度の事でした。
ですが、居るんですよね・・・
私用でネットを使い始めてから、コミュニケーション力がないというものがどれほど凄いものか体験しました。
まず会話にならない。そして、会話にならないのでどうしようもない。
常日頃、仕様書・設計書といった書類をどう読んでいるのか気になります。
文章を読めないのであれば、仕様書はもちろんのこと、メンバー間で会話出来ないから、仕事を正常に行っているとは考えられないです。
きっと、周りの人がフォローしてくれているのでしょう。
それに、専門書を読んでいるとは思えない。
きっと、本も読まないのでしょう・・・
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もしかしたらIT業界の人ではないのかもしれませんね。
その可能性はあるものの、もしかしたらIT業界に於いてコミュニケーション力が強く提唱されるのは、その手の人が結構いるのかもしれませんね。
今までの私の印象は、技術者は専門用語を多用する傾向があるから、他の業種の人から誤解されるというものでした。
しかし、他の業種の人も専門用語を多用していますので、やはり多いのかもしれませんね・・・
コミュニケーション力は大事です。
文章の場合は前提を読みとりましょう。
どの文章も前提を全て列挙するなんて事はしません。
読み手の理解力も必要となります。
お客様は神様だならぬ、読み手は神様だと主張するコミュニケーション力がない人もいますが、コミュニケーションは双方があって成り立つものですから、必要最低限のマナーを守りつつ、相手の事を理解しようと努力しながら行いましょう。
しかしながら、コミュニケーション力といっても、技術者が求められているレベルは高が知れています。
心がけ次第で誰でも出来るレベルのものしか要求されません。
私は口下手で不器用すが、クライアントから余り注意された事がありません。
口下手な私程度でもいいのです。
そのぐらいレベルなのですからさっさと身につけて、IT業界内でコミュニケーション力の欠如が叫ばれないようにしましょう。