上海万博　威信かけ、出番待つ　各国首脳が出席　１日開幕

　【上海・成沢健一】中国が北京五輪と並ぶ国家イベントと位置づける上海万博が５月１日、開幕する。上海市中心部を流れる黄浦江両岸の会場では４月３０日夜に開会式が行われ、各国の元首級約２０人が出席する予定。国際社会でのさらなる地位向上を目指す中国指導部は、現地入りした首脳らを相手に「万博外交」を展開している。

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　中国外務省によると、開会式にはフランスのサルコジ大統領、韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領、北朝鮮ナンバー２の金永南（キム・ヨンナム）最高人民会議常任委員長らが出席する。日本からは仙谷由人国家戦略担当相が出席する予定だ。

　胡錦濤国家主席は２８日にサルコジ大統領と北京で会談し、環境保護や新エネルギーなどの分野で協力を強化することを確認した。大統領は「１１月からフランスは主要２０カ国・地域（Ｇ２０）金融サミット（首脳会議）の議長国となる。中国と緊密に協力し、サミットを成功させたい」と語った。２９日には温家宝首相がバローゾ欧州委員長と北京で会談した。

　一方、中国メディアによると、胡主席は２９日に上海入りし、万博会場で中国館やフランス館、ロシア館、米国館などを見学した。

　上海万博の会期は１０月３１日までの１８４日間で、１８９カ国と５７の国際組織が参加する。当初は１９２カ国が参加する予定だったが、ブータン、ブルキナファソ、クウェートが「種々の問題で今のところ出展していない」（上海万博事務局）という。

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