福岡市博多区の会社員諸賀礼子さん(32)が3月に行方不明となり、切断遺体が見つかった事件で、諸賀さんの後頭部に殴打によるとみられるあざがあったことが20日、捜査関係者への取材で分かった。頭蓋骨数カ所にひびが入っていたことも既に判明しており、県警は、帰宅直後に背後から襲撃された疑いがあるとみて捜査している。
諸賀さんの遺体は3月15日に博多湾の能古島で腰の部分が、4月に博多港などで両腕や上半身、頭部が相次いで見つかった。
捜査関係者によると、遺体を詳しく調べた結果、後頭部のほか、手の甲にあざがあった。諸賀さんが背後から殴打され、手で頭をかばった際にできたとみている。携帯電話の履歴などから、3月5日夜、会社から帰宅した直後に襲われた疑いがあるという。