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鳩山内閣:閣僚、連休外遊ラッシュ 18人中11人、民主内に不満

 鳩山内閣の18閣僚のうち11人が大型連休中に海外出張する。「ほぼ例年並み」(内閣総務官室)だが、夏の参院選を控え支持率低落が続く中での「外遊ラッシュ」に、民主党内には不満もくすぶっている。

 海外出張する主な閣僚は、菅直人副総理兼財務相(ウズベキスタン、1~4日)▽仙谷由人国家戦略担当相(中国・ベトナム、4月30日~5月5日)▽前原誠司国土交通相(米国・ベトナム、4月29日~5月4日)ら。枝野幸男行政刷新担当相、平野博文官房長官のほか、連立を組む社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相、国民新党代表の亀井静香金融・郵政担当相らは国内にとどまって静養したり選挙応援に走る。

 鳩山由紀夫首相は首相としては6年ぶりに外遊を見送り、4日に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題の打開を図るため沖縄県を訪れる。

 ただ、普天間関係閣僚のうち、岡田克也外相はアフリカ(4月28日~5月5日)、北沢俊美防衛相はインド(4月29日~5月2日)を訪問する。いずれも普天間と関係なく、国民新党の下地幹郎国対委員長から「米国に行くべきだ」との批判を招いた。

 大型連休は国会審議がなく出張日程が組みやすい。自公政権当時も09年は9人、08年は6人、07年は10人が海外に出かけた。しかし、民主党の石井一選対委員長が4月28日に首相官邸に平野氏を訪れた際、「党が存亡の機に立っている時に、選挙をどう考えているんだ」と苦言を呈するなど、党側は冷ややかな空気だ。【坂口裕彦】

毎日新聞 2010年5月2日 東京朝刊

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