情熱とエネルギー注ぎ込む
ラソーダの熱血伝説には枚挙にいとまがない。野茂と同時期にいたラウル・モンデシーという選手を覚えておられるだろうか。野茂の1年前のナ・リーグ新人王だが、最初はカーブが全然打てなかった。そこでラソーダは自ら打撃投手を務めて、1時間以上も投げたという。アメリカではコーチ、監督が投げるのは当たり前だが、当時すでにご老体だったことを思えば、やはり尋常ではない情熱とエネルギーである。
今でも見込みがありそうな選手をつかまえては「ちょっと打ってみろ」と身を乗り出す。といっても、さすがにもう本人は投げられない。私が出くわした現場にたまたまいたのが、これまたドジャースのコーチを務めて34年というジョン・シューメーカーだった。練習メニューやスケジュールを管理するシューメーカーがこの日のラソーダの“犠牲者”。打撃練習は延々1時間10分ほど続いたろうか。シューメーカーもさすがにぐったりで「まったく。投げるのはオレなんだからなあ」というぼやきが聞こえてきそうだった。
カートでうとうと
当のラソーダ本人はといえば、球場が何面もある広大な敷地を移動するためのゴルフ用カートで、うとうと居眠りしたりしている。何とうらやましい人生……。
いやいや今のラソーダで驚いてはいけないよ、といって教えられたエピソードもある。彼がもっと血気盛んだったころ、「足が痛い」と訴えた若い投手にこう言ったそうだ。
「泡風呂(当時の最新施設でジャグジーのようなものがあったのだそうだ)にでも足を突っ込んどけ」
「我々の宿舎にそんなものはありません」
「それなら便器にでも足を入れとくんだな」
「トイレの水は冷たいです」
「そんなら、小便して温めろ!」
ウーン、である。
ドジャース傘下のマイナーチームのコーチを務める元横浜ベイスターズ監督、山下大輔氏(58)が、2年目のシーズンを米・アリゾナで迎えた。キャンプで認められ、順調にアメリカンドリームの階段を上っていく者が…続き (4/30)
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