2009年12月16日
井岡一翔に感じる大いなる可能性
3戦で世界ランク入りなるか--日本ミニマム級6位の井岡一翔(20、井岡)が29日、大阪府立体育会館でWBC世界ライト・フライ級12位の國重隆(33、大阪帝拳)と対戦する。プロ2戦2TKO勝ちの井岡が勝てば世界トップ10入りが確実となり、4戦目での世界挑戦も見えてくる。
井岡は高校6冠を達成するなどアマチュアで105戦95勝(64KO、RSC)10敗の戦績を残し、今年4月に3回TKO勝ちでプロデビュー。7月には元世界ランカーを圧倒し、ここまで2連続TKO勝ちを収めている。
父親が元プロボクサー、叔父であり所属ジム会長でもある井岡弘樹氏は元世界2階級制覇者。そんな恵まれた環境下で井岡は日々トレーニングしている。試合数は少ないが、実力は着実に上がっている。
1年半前に世界タイトルに挑戦した経験を持つ國重との試合は、世界に向けた第一歩となる。一翔は「世界ランカーとやれるのがうれしい。内容次第で世界が見えてくるので、見た人にアピールできる勝ち方をしたい」と並々ならぬ意気ごみを見せている。
「ボクが達成できなかった3階級制覇をやってほしい。それだけの潜在能力はありますから」井岡会長も甥に大きな期待を寄せている。
さらに「内容のある勝ち方をしたら4戦目の世界挑戦があるかも」と含みを持たせる。
世界タイトル獲得の最少試合数としては「3戦目」という世界記録があるが、もし井岡が4戦目で世界ゲットとなると2位タイ記録となる。日本では辰吉丈一郎、名城信男の「8戦目」を大幅に更新する新記録となる。
また親子、兄弟を含めた近親者の世界王者誕生も日本では初となる。
まだ「たら・れば」の仮定話ではあるが、井岡一翔がそんな可能性を繋ぎたくなるほどの逸材であることは間違いない。29日の國重戦に注目したい。
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