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5億円返せ!富士薬品が民主・辻恵議員を提訴

 医薬品販売大手「富士薬品」(さいたま市)が、弁護士で民主党の辻恵衆院議員(大阪17区)に、供託金として預けた約5億2600万円の返還を求め東京地裁に提訴していたことが2日、分かった。既に口頭弁論が開かれ、辻議員側は請求棄却を求めている。

 訴状などによると、辻議員が2007年、東京の不動産会社の代理人として、都内のビルの売買禁止を求める仮処分を申請した際、この会社と協力関係にあった富士薬品が、仮処分申し立ての保証金として必要な約5億2600万円を東京法務局に対し、辻議員を通じて供託した。

 辻議員は仮処分などの一連の手続きが終われば、法務局から供託金の返還を受け、富士薬品に返金することになっていたが、翌08年に手続きを終えても富士薬品に返還せず、同社が知らないうちに供託金の返還請求権が第三者に渡っていた、としている。

 一方、辻議員は供託金返還請求権の譲渡先となった第三者について「ほとんど面識もない」とした上で「返還請求権の譲渡を受けたかのような証書を偽造して法務局に提出した」と主張、有印私文書偽造などの疑いで警視庁に告訴している。

 告訴状によると、この第三者は辻議員側の問い合わせに対し「請求権はさらに別の人物へ譲渡した」と回答。実際にはこれらの譲渡先から法務局への返還請求は行われていないが、辻議員は「法務局から供託金を違法に引き出し詐取しようとしているのは明らかで、厳正な捜査、処罰が必要だ」と主張している。

 辻議員は03年の衆院選で初当選。05年の衆院選で落選したが、今年8月の衆院選で当選した。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年11月02日 10:21 ]

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