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怒号飛び交い乱闘も…上海万博、無理やり開幕
上海万博の会場内で中国館の入場予約券をめぐって争いが起き、転倒する来場者
Photo By 共同 |
中国最大の経済都市、上海市で1日午前、246の国・国際機関が参加する「上海万博」が開幕した。人気の高い中国館の前では開園直後、入場予約券をもらえなかった来場者約100人が警官ともみ合いとなり、「対応がひどすぎる」と怒号が飛び交うなど混乱。初日から当局はトラブル回避が厳しく問われる事態となった。この日の万博は完全前売り制でチケットが約35万人分販売されたが、実際の入場者は約20万人だった。
中国館は1日当たりの入場者数を約4万人に制限しており、入場予約券を自動発券機で配ることになっていた。だが、発券機が開門前に故障。このためスタッフが、事前に万博会場ゲート付近で手配りしたが、多くの来場者はそうとは知らずに中国館へ突っ走った。
中国館前には開園直後から数百人が詰めかけた。だが、ここで予約券が必要なことを初めて知らされた来場者も多く、先着順で入場できると思っていた中国人客たちは「説明がない」「最初に入ったのに絶対おかしい」「対応がひどすぎる。これがおれたちの国のやることか」などとクレーム。約100人が職員やボランティアを取り囲み、制服姿の警官が割って入ると押し問答となった。四川省から家族3人で来た商店主、張和さん(30)は「遠くから来たのに中国館が見られなければ意味がない」と納得いかない様子だった。
その後、中国館の前では警官が予約券を配ったが、今度は来場者同士が奪い合いに。取材カメラの前で「おれのだ、よこせ」と怒声が飛び交い、投げ飛ばされる男性も。中には再び入場ゲートに戻り、スタッフが持っている予約券を柵越しから手を伸ばして、もぎ取ろうとする人までいた。
中国側にとっては成功に向け、国家の威信をかけた一大行事。中国紙関係者によると、共産党宣伝部は4月30日、国内メディアに対し、万博開幕の報道に「大いに力を入れるように」と指示していた。このため取材陣も多く集まり、中国館では取材チケットも制限配布され、奪い合いが起きた。初日から混乱した様子が世界中に伝えられ、運営面の課題も浮き彫りになり、当局には迅速な対応策が求められそうだ。
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