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【芸能・社会】

200人が手締め 歌舞伎座閉場

2010年5月1日 紙面から

閉場式で手締めをする約200人の歌舞伎俳優ら(淡路久喜撮影)

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 老朽化のため建て替えられる東京・銀座の歌舞伎座で30日、最後の公演となる「閉場式」が開催された。1951年の開場以来、数々の名優たちが活躍しファンを楽しませた「歌舞伎の殿堂」は、約60年の歴史に幕を閉じた。

 閉場式では、松本幸四郎(67)、人間国宝の尾上菊五郎(67)ら立ち役の俳優と、中村魁春(62)、坂東玉三郎(60)ら女形の俳優がそれぞれ舞踊を、人間国宝の中村芝翫(82)、中村富十郎(80)、坂田藤十郎(78)が口上を披露した。

 歌舞伎座は1889年、当初は洋風の外観で開場。1911年に純日本風に改築、その後45年の空襲などで2回建て替えられた。

 現在の建物は、正面玄関の唐破風が特徴で国の登録有形文化財。1階から3階までの客席数は約1860で、4階に1演目のみ観劇できる「一幕見席」を備える。松竹が興行を運営し、毎月歌舞伎公演を開催してきた。

 歌舞伎座は2013年春に、地上29階建てのオフィスビルを併設する新しい劇場として生まれ変わる予定。

 

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