広島−中日 3回裏、小笠原が打ち込まれベンチで厳しい表情の落合監督(左)と森ヘッドコーチ=マツダスタジアムで
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そんな言葉しか浮かんでこない。中日はまたもマツダで敗れた。30日の広島戦は先発・小笠原孝投手(33)が3回までに3発を浴び8失点KO。打線も元気なく、このカード、この球場で4連敗。貯金を使い果たし、1カ月ぶりに勝率5割に戻ってしまった。
実績が乏しいコイの左腕のノラリクラリに、竜打線が最後まで“お付き合い”した。
8安打を放つも、つながらない。今季2度目の零敗。しかも相手投手は、昨季まで通算7勝で完投経験ゼロの4年目・青木高。ベンチは勝ちを計算していたはずだけに、痛い。
「打たないことには勝てないので。今日みたいな展開では、野手が打たないと勝てない…」。県岐阜商の後輩である青木に、初回2死一、二塁の先制チャンスで凡退するなど4打数ノーヒットに終わった和田は声を落とした。同じくノーヒットの森野も「相手の投手(青木高)のことなんて分からない」と険しい表情を見せた。
自軍先発の小笠原が、3イニング8失点KOの大乱調。誤算はあるにせよ、得点がゼロでは貯金もゼロになってしまうのも当然だった。
今季初零敗を喫した27日の巨人戦(ナゴヤドーム)あたりから、打線が“無抵抗”に映る日が目立ってきている。早急に打開しないと、4・5ゲーム差の首位・巨人の背中は遠のいていく。 (中谷秀樹)
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