ミラクルマン(左)の挑戦表明を受けるビリーケン・キッド=松下IMPホール
「大阪プロレス、11周年記念大会」(29日、松下IMPホール)
「皆さん、見ましたか!原田大輔の凄さを!」大阪プロレス選手権試合、王者ビリーケン・キッドの防衛直後の第一声は、挑戦者・原田をたたえる言葉だった。
まさに“王者の戦い”だった。若さが武器の挑戦者の前に仁王立ち。試合中も「どうしたオラッ!」と原田を鼓舞し続ける。ただ叩きつぶすだけではない。伸び盛りの23歳の力を120%引き出した。予想を超える原田の奮闘にピンチに立つ場面もあったが、最後はファイヤーバード・スプラッシュで試合を決めた。「(原田に)大阪の未来の力を感じました」。団体を背負う王者としての誇りが、そこにあった。
ビリーケンが「次の挑戦者は誰だ!」と絶叫すると、すぐさまミラクルマンが呼応。新たに始まるシリーズの最終戦(6月6日)でのタイトルマッチが確実となった。
(2010年4月29日)