プロレス新団体「MAP」旗揚げ戦(5月3日、東京・新宿フェイス)でデビュー戦に臨む〝世界一の剣劇女優〟浅香光代(年齢非公表)が4月27日、公開練習を行った。驚異の実力を見せつけた浅香は、何とこの一戦で本紙制定プロレス大賞の新人賞を獲得すると宣言した。

　浅香はデビュー戦で高山善廣と対戦する。いきなりトップレスラーとの一騎打ちを迎えるが、天下の大女優に怖いものなどない。この日の公開練習では、護身術を応用した衝撃の必殺技を次々に披露した。　

　正面から襲ってきた相手には、合気道のような投げ技「浅香流空転技(通称・浅空流)」でひとひねり。背後から飛び掛かられると、指一本を締め上げる関節技「浅固め」で軽く料理。ものの見事に現役男子レスラーを撃退してみせた。

　当日は剣劇で使用している日本刀まで投入する予定で「高山だろうが何だろうが、こっちは関係ない! どーんと来いってんだ!」と度胸満点の浅香の怪気炎はとどまるところを知らない。

　さらに早くも年末の栄冠まで見据え始めた。「暮れにプロレスの賞が出るらしいじゃないの? ここまでやってるんだから、あたしゃ絶対に新人賞を取るよ。絶対よ!」と本紙制定プロレス大賞の新人賞取りを訴えた。
　
　幼少時から剣劇一本で生きてきた浅香は、2008年11月に文化庁長官賞を受章。昨年春の叙勲で「旭日双光章」も受章しており、新人賞を獲得すれば3年連続で大きな“栄誉”に輝くことになる。

「(舞台で)50針縫ったこともあるし、あたしゃ何も怖くないね。絶対負けてたまるか!」と語る自称34歳が、マット界に新たな歴史を築くのか。