最近、永田町の議員会館付近で童謡をベースとした政権批判の替え歌が延々と流されている。特に、「コガネムシ」や「鳩ぽっぽ」「林檎のひとりごと」「あの子はだあれ」「森の小人」の替え歌5曲は、CDや歌詞カードまで出回り、支持率急落が直撃する民主党関係者を悩ませている。
順番に紹介すると、1曲目は「コガネムシ」。民主党の小沢一郎幹事長が「起訴相当」となった政治資金規正法違反事件を意識してか、『小沢の一ちゃん金持ちだ 金蔵建てた蔵建てた』で始まり、『国中に不動産買い占めた』『ゼネコン脅してぼろ儲け』『政党助成金ぶん取った』などの過激な文言が並んでいる。
2曲目は「鳩ぽっぽ」。こちらは歌詞の全文を別掲した。子ども手当や高校無償化など、鳩山政権にはバラマキ批判がつきまとう一方、小沢氏に権限が集中する“党高政低”説、鳩山由紀夫首相が実母から月額1500万円の資金提供を受けていた問題、すべてを皮肉ったように盛り込んでいる。
ほかにも、「林檎のひとりごと」は『私は馬っ鹿な由紀夫です お国は宇宙の金の星』、「あの子はだあれ」は『あの子はだあれ 誰でしょね ミンミン民主の 名だけボス 鳩山由紀ちゃんじゃ ないでしょか』と手厳しい。
5曲目の「森の小人」の1番は、『民主党役員 ドンジャラホイ シャンシャン 小沢を守ります 検察叩いて うそぶいて 脳内お祭り 花畑 イエスマンがそろって 賑やかに アホばかりよ ドンジャラホイ』となっている。
政府関係者は「衆院第2議員会館のあたりで1月ごろから流れはじめ、どんどん増えていった。誹謗中傷以外のなにものでもないですが、新曲が出るたびに、話題になっています」と語る。
権力に対し、反対勢力が中傷ビラを配ったりデモを行うのは世の習いだが、民主党秘書はこう憤慨する。
「たいがいは無視すればいいけど、歌は延々と流れていて頭に残る。流している人間を逮捕してほしい」
【鳩ぽっぽ】
ぽっぽっぽー、鳩ぽっぽ
金が欲しいかそらやるぞ
みんなにばらまけ子ども手当
ぽっぽっぽー、鳩ぽっぽ
小沢が怖いかそら逃げろ
ママと宇宙に飛んでいけ
【コガネムシ】
小沢の一ちゃん金持ちだ
金蔵建てた蔵建てた
チャイナで日本を売ってきた
チャイナで日本を売ってきた
小沢の一ちゃん金持ちだ
金蔵建てた蔵建てた
国中に不動産買い占めた
小沢の一ちゃん金持ちだ
金蔵建てた蔵建てた
ゼネコン脅してぼろ儲け
ゼネコン脅してぼろ儲け
(2番に続く)