民事再生手続き中の広島県出資の第三セクター「広島エアポートビレッジ開発」(HAV)が進めるゴルフ場事業の民間売却で、公募による入札に参加する企業は少なくとも12社に上ることが30日、分かった。HAVは、ゴルフ場会員など債権者への弁済率を引き上げるため、最低希望価格を3億5千万円に設定している。
19日に始まった公募は30日締め切られた。関係者によると、この日までに20数社が意欲を見せ、少なくとも12社が入札への参加申込書を提出した。ゴルフ場を経営する企業や不動産関連企業などで、地場企業も含まれている。各社は、それぞれの提示金額を決めるため、ゴルフ場への実地調査を進めている。
HAVの入札希望価格は、今後10年間のゴルフ場の想定収益3億1千万円と諸経費を含めた3億5千万円。さらに株式取得によってHAVを買収する形でゴルフ場事業を引き継ぐことや、従業員の雇用継続などを求めている。HAVは5月中旬までに入札を実施し、最終候補を決定する。
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