2010年3月12日 20時9分
絶滅の恐れがあるとしてワシントン条約(CITES)による国際取引禁止案が浮上している大西洋産のクロマグロ約2300トンが、日本への輸入を差し止められていることが12日わかった。正当な方法で漁獲されたものであることを示す漁獲証明の書類に不備があったためで、関係国との協議結果次第では、輸出元に返送される可能性もある。
問題のマグロはフランスやイタリアなどの漁船が地中海で取り、マルタで蓄養されたものが中心。昨秋以降、日本に漁獲証明書が届いたが、漁獲国などによる認証の日付に矛盾があるなど問題が見つかったという。【行友弥】