白浜町長選:再選したが残り任期は19日 また選挙実施へ

2010年3月7日 23時21分

 和歌山県白浜町で7日、出直し町長選があり、任期満了直前に辞職した前町長の立谷誠一さん(60)=無所属=が、新人候補との一騎打ちを制して再選を果たした。しかし任期は今月25日の任期満了までのわずか19日。この間にまた選挙をしなければならない極めて異例の事態になった。

 公選法は、任期途中で辞職した首長が出直し選で当選した場合の任期を、当初の残り期間と定めている。

 当初、立谷さんは、任期満了に伴い同じ日程で行われる町長選に立候補を表明していた。しかし、町内のごみ焼却施設を巡って地元地区代表との関係がこじれたと2月8日付で辞職したため、出直し選になった。選挙戦で立谷さんは「辞職しなければ私自身もたなかった」と理解を求めたものの、町内の自営業の男性(57)は「町財政が厳しいことを一番よく知っているはずだ」と話すなど、辞職に対して厳しい声が多かった。町総務課によると、町長選の経費は1000万~1500万円とみられる。【吉野茂毅、最上聡】

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