ゲーム機本体はソニー・コンピュータエンタテインメントのプレイステーション３（ＰＳ３）の中古価格が２カ月前と比べ下落し、２万５千円を割り込んだ。昨年12月に発売された人気ソフト「ファイナルファンタジー13（ＦＦ13）」と同時に購入したユーザーがクリア後に本体ごと売却する例があり、一時的に商品がだぶついたようだ。

「ＦＦ13」は2000円台前半に

　ＦＦ13の中古品もややだぶついており、価格は2000円台前半まで落ち込んだ。「ＰＳ３用のソフトは新品の人気が高くても、中古で値崩れするケースが多い」（ブックオフコーポレーション）。３月中旬に発売された「龍が如く４　伝説を継ぐ者」の中古品も値下がり傾向となっている。

　一方、価格が底堅いのが任天堂のＷｉｉ用ソフト。ＦＦ13と同時期に発売された「ＮｅｗスーパーマリオブラザーズＷｉｉ」は、新品・中古品とも４千円台を維持している。４人同時プレーが可能で、クリア後にも繰り返し遊ぶユーザーが多いようだ。同様に４人同時に遊べる「大乱闘スマッシュブラザーズＸ」も息の長い人気となっており、新品・中古品ともに値動きが小さい。

「ドラクエ９」は2000円切る

　ニンテンドーＤＳ用ソフトでは「ドラゴンクエスト９　星空の守り人」の中古価格が2000円を切った。ゲーム誌発行のエンターブレイン（東京・千代田）によると、４月25日までの累計販売本数（廉価版を含む）は426万本を突破。発売から10カ月近くが経過して遊び終えるユーザーが増えた影響もあり、中古市場への流入が増えている。３月に廉価版が発売され、新品が２千円台半ばで購入できることも値下がりにつながった。

（商品部　蛭田和也）