2001年5月

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イスラエル軍は14日未明、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラ近郊ベイトニヤで、パレスチナ警官5人を射殺した。救急当局者がベイトニヤの検問所付近で、5人の遺体が地面の穴に捨てられているのを見つけた。イスラエル軍報道官は、ベイトニヤで作戦活動中の兵士が不審な人物を見つけ発砲したと説明しているが、詳しい状況は不明。写真は死体安置所のパレスチナ警官らの遺体。
 一方、軍は13日深夜から14日未明にかけて、パレスチナ自治区ガザの治安施設などに対し、武装ヘリなどからミサイル攻撃を加えた。少なくとも10人が負傷した。昨年9月にイスラエル軍とパレスチナ住民との武力衝突が発生して以来、ガザに対する最大級の攻撃とみられる。軍報道官によると、攻撃目標は治安部隊の装甲車で、パレスチナ側からの一連の迫撃砲攻撃に対する報復としている。軍はパレスチナ側の攻撃拠点を破壊する目的で、自治政府が治安権限を持つ「完全自治区」への侵攻作戦も連日続けており、双方の報復攻撃はエスカレートする一方だ。

最新日誌

2001/05/31、木曜
■番組表■(首都圏保存版)
気になるニュース(保存版)
 今月死去した團伊玖磨はじめ、5月には日本の権力閨閥に位置する者たちの死が相次いだ。少しまとめる意味で以下列記してみる。團伊玖磨氏の通夜鳩山ファミリーの高見貞子さんの死河野謙三氏の妻、園子さんの死根津コンツェルン、根津延子さんの死など、これら華麗なる閨閥を詳細に調べていくと、その血脈が互いに結びついて結局はみな同族になっていくことに気付かされる。日誌では大雑把にまとめてしまったので、彼らが同族であることを全て証明することはできなかったが、時間が許せばいつでもそのことを証明することは可能だ。日本は明治時代から二度の大戦を通じて、一貫して財閥など特権的閨閥によって支配されてきたのではないか?といった漠然とした疑問も、それら血脈を丹念に辿っていくことで証明することができるのだ。これは世界のユダヤ王ロスチャイルド家にも同様に言える。日々流れるニュースから導き出される漠然とした憶測も、それを憶測のままにしないためにも自分なりの検証は必要だろう。日本の運命を左右しかねない権威者や指導者層の重要な会議においても、それら決定権を握る同族たちが互いに同席するといった場面も見られてきたし、これからも彼らの子孫によって継続されていくだろう。日本経済界に君臨する大企業の社長が難問題にぶつかったと仮定するとき、その社長の叔父が日銀総裁だったとしたら、真っ先にその叔父の元に相談しても何らおかしくはない。親戚筋が銀行の頭取であったり、政界の重鎮であったとしたら、彼ら同族たちが国民の知らないところで日本を私物化することだって可能になる。また、彼らはそうしてきたし、これから少しずつ具体的な例をあげていきたいと思っている。このところの先の見えない底なし不況下において、日々節約をしてなお苦しい生活を送る多くの国民に対し、それら不況の発端となった大銀行の莫大な不良債権の責任は殆ど問われてはいない。当時決定権を持っていた権力者の多くは数億単位の退職金を握って食い逃げし、あげく国民の血税で尻拭いするという犯罪を犯してきたのではなかったか。彼らの企みが失敗することはまずあり得ない。というのも、不合理なことを合法化できるだけの権力を手中にしてしまっているからである。こうした権力の魔性を度外視して、表層的な人気だけに舞いあがっている今の国民性にも危惧を感じている。この日本を両翼に例えれば、右であろうと左であろうと、それが国民の意志を反映していようといまいとに関わらず、急旋回して傾きかけたら私はバランスを崩さぬよう反対側に移動するつもりだ。国民みんなが一つの意志によって傾きかけることの危険を感じるからである。過去の大戦もそうして起こってきたのではなかったか?たとえ少数派の四面楚歌の渦中にあっても、バランスを崩して傾斜していく絶対多数の群れに破滅していくよりはマシだろう。

2001/05/30、水曜
■番組表■(首都圏保存版)
気になるニュース(保存版)
 閣僚の資産が公開され田中真紀子外務大臣が7億4900万円ということである。うち不動産が3億1739万円となっているが、東京文京区の自宅は時価21億600万円に相当し、公表された額の6.6倍もの開きがあった。田中真紀子外相の父親・田中角栄元総理は1993年に死去したが、その遺産はおよそ650億円と見積もられていた。これらはむろん娘の田中真紀子が相続したのだが、国税庁の査定が入る頃にはその遺産の殆どが消滅し、今回の資産公開のような7億4900万円という摩訶不思議な展開を見せつけるのである。それはペーパーカンパニーといったカラクリ以前に、国税庁とそれに連なる大蔵官僚に角栄死してなお隠然たる田中金脈の影響力を垣間見るのだ。折りしも田中外相の軽井沢別荘が国税局に差し押さえられ、それらが田中元総理がロッキード事件で受け取った賄賂5億円に課せられた所得税の延滞税であったことも報道されている。当時、田中角栄は賄賂5億円授与疑惑の渦中で2億円の保釈金を払って保釈されている。
 丸紅専務・大久保利春から安田財閥と吉田茂元総理へと連なる系譜
 この5億円はロッキード社からの成功報酬で、丸紅専務の大久保利春らが仲介役として動いていた。この大久保利春が昨日の日誌に書いた根津コンツェルンに連なる安田財閥の同族となるのだ。安田生命を支配する二代目・安田善次郎の後継者であり長男の安田一(のちの安田生命会長)は、元正金銀行頭取・大久保利賢の長女・百合子を娶っていた。その大久保利賢頭取の長男が丸紅専務の大久保利春で、また大久保利春の祖父が歴史でお馴染みの内相・大久保利通であった。ちなみに大久保利春の母親・和歌子は元総理にして蔵相の高橋是清の娘である。つまり丸紅専務の大久保利春は歴史上著名な二人の祖父を持つことになる。
 さらに正金銀行頭取であるところの大久保利賢の兄弟閨閥は意外な血脈を展開する。牧野家の養子となった大久保伸顯の次女・雪子が元総理・吉田茂の奥方なのである。また牧野伸顯(大久保伸顯)は妻・峰子を通じて、日銀総裁の三島弥太郎を義兄と呼ぶことになる。峰子の旧姓は三島で、三島弥太郎とは同じ家族だった。泉井事件では三菱石油が40億円もの資金を泉井純一に渡して問題となったが、その時の社長が山田菊男であったが、彼の血脈を少し辿ると光ツ本家から松岡家、そして三島家へと至る。あの日銀総裁を輩出した三島家である。こうして泉井事件ばかりではなく、ロッキード事件に至っては日本を覆う特権的閨閥の範囲に疑惑渦中の権力者たちがスッポリ納まってしまうのである。それを最も熟知していたのが元総理の田中角栄であったろう。今、その角栄の娘が外相となり、これまでタブーとなってきた外務省奥の院の闇に踏み入ろうとしている。外務大臣一泊28万円という外交先宿泊ホテルの高額料金を公表して国民の人気を得ようとしているような彼女も、藪を突いて蛇を出すことにならなければいいが、と少し心配してみる。

2001/05/29、火曜
■番組表■(首都圏保存版)
気になるニュース(保存版)
東武百貨店社長の母、根津延子さん死去
 根津 延子さん(ねづ・のぶこ=元東武鉄道会長根津嘉一郎氏の妻、東武百貨店社長根津公一氏と東武鉄道社長根津嘉澄氏の母)は27日死去、84歳。葬儀は31日正午から東京都港区芝公園4の7の35の増上寺光摂殿で。喪主は夫嘉一郎氏。自宅は同区南青山6の5の36。

, 根津延子さんは「根津コンツェルン」二代目総帥・根津嘉一郎の奥方、旧姓は安田、かの安田銀行創立者・安田善次郎の三女である(安田閨閥にはオノ・ヨーコの名前もある)。安田財閥の統帥・安田善次郎の四人の娘たちのうち、長女・光子は健康保険組合連合会会長・安田彦四郎(婿入り)の妻、次女・竹子は三井総元方・下田守蔵の息子で工学博士の下田功に嫁ぎ、三女は上記の二代目根津嘉一郎の妻として、四女・寿恵子は根津美術館を管理する菅原寿雄の妻となっている。ちなみに菅原寿雄の父親は常盤山文庫元理事長の菅原通済、この菅原通済は鉄道業界から土建業界を支配する黒幕として君臨「昭和電工疑惑」にも黒い影を落として来た。
 今回死去した延子さんの嫁いだ根津家は、その一代目・根津嘉一郎によって日露戦争後に莫大な蓄財を成し、東武鉄道、富国徴兵保険(のちの富国保険)、大日本麦酒、日精紡などの事業を興して明治、大正、昭和にかけて日本経済界に大きな痕跡を遺している。
 二代目・根津嘉一郎と延子さんの間に生まれた長女・礼子さんは、住友グループを支配する旧財閥へと繋がる日向家の日向宏太郎と結婚した。また次女・布美子さんは元阪神電鉄会長・森薫の三男・森保之に嫁ぎ、三女・恭子は旧皇族にして国際オリンピック委員(のちにIOC名誉委員)の竹田恒徳の長男・竹田恒正と結婚している。かつて三越騒動となった元三越社長の岡田茂の娘・幾美子はその竹田恒徳の次男・恒治と結婚していた。

2001/05/28、月曜
■番組表■(首都圏保存版)
気になるニュース(保存版)
 今日ツーリング用テントが届いた。一人用なので普通のテントよりは小さいが、一人で寝るには十分なスペースだ。それもかなり機能的に優れている。徹底した効率性が考えられていて無駄がない。折りたたみのフレームを伸ばして交差させるだけのドーム型のテントだ。収納すれば40センチぐらいになるので、MTBのキャリアに積載できるだけでなくバックにさえ入ってしまう。この前は輪行袋を購入していたので、殆ど旅の準備は整ったことになる。ただ、まだキャリアを備え付けていないので全ての荷を積むことはできない。あとは食糧をどうするか?だが、今では何処にでもコンビニがあるからそれで済ますことも考えている。今夜は家の中でさっそくテントを張って潜り込んでみた。気持ちがいい。これで何処にでも眠れるし、宿泊代はむろん無料だ。ぐっすり眠るには地面の固さが気になり、床にマットを敷く必要があるだろう。今夜は毛布を敷いてみたが、布団のありがたさがつくづく分かる。明日は海岸まで走ってテントを張り、いろいろテストしてみるつもりだ。
 旅の目的はホームレスの人々との交流である。同じものを食べ、彼らと同じレベルの暮らしを通じて何かを学びたい。炊き出しも手伝うつもりだが、それ以前にやはり彼らと暮らしを共にするのが先決だ。持病の歩行困難の発作が出たらアウトだ。一昨年はそれで旅を断念している。今のところ大丈夫のようだ。無理はすまい、と思う。そのために輪行袋を用意し、いざとなればMTBを折りたたんで電車で帰ってくればいい。弟や友人の家も近いので何とかなるだろう。「ちゃんと帰ってくるのか?」と言われているが、そのまま山谷に居ついてしまうことも考えられる。不景気に悶々と悩む社長業なぞより、山谷暮らしのほうがいいと思っている。母が生きていたら心配のあまり卒倒するだろう。
 東海村にも寄るつもりだ。あの臨界事故が起こった現場に立ってみたい。現場の中には入れないだろうから、何処か高台からパノラマ写真を撮る予定でいる。人相が悪いのであまり周囲をうろつかないほうがいいかも知れない。どうも警察とは相性が良くないし、また罪を捏造されてはたまらない。突然のニュース「東海村JCOの正門前に不審な男が徘徊、警察官が職務質問したところ、それを拒否したため拘束しようとした警察官と乱闘。不審な男は『弁護士を呼べ、俺はおーるだ!』と訳の分からないことを絶叫しているもよう」・・・かくして乱闘の様子が全国版ニュースで流され、2チャンネルでも問題となってネット仲間が応援に駆けつける。ニュースも実況中継に延長され、各局マスコミのヘリが上空を飛び交う。石原知事はこれを緊急事態として自衛隊に応援を要請・・・なんてことにはならないよね。

2001/05/27、
■番組表■(首都圏保存版)
気になるニュース(保存版)
 最近、迂闊に人間らしく、とか、人間性云々の言葉は安易に使えなくなった。これほど際限のない大量虐殺・戦争を繰り返す生きものも珍しいのではないか。しかもそれが自分の身に降りかからない限りにおいては無関心でいられる。全ては他人事として生きていられる人間という生きものを考える時には、他の生命全てが羨ましくなるほどだ。黒澤監督がシナリオを書いたといわれる映画「暴走機関車」で、主人公が「けだもの!」と罵られる場面がある。すると主人公は「もっと悪い、俺は人間だ」と言う。この世に幾多の生命があるといえども、その命を根絶やしにする能力を持つ生きものは人間しかいない。まるで神の許しを得た悪魔のように、人は多くの生物を絶滅に追いやり、人と人もまた殺しあう戦争を合法化してきた。
 一見戦争のない平和な日本のような国においても、人間以外の生物、特に虫や微生物など小さな生きものを害虫として殺虫剤を噴霧する。それでもあきたらず、手に触れるものは抗菌剤で処理され、現代は清潔な日本人で溢れている。それは他の生命を否定することで、人間もまた生命体であることを否定しているかのようである。また病気も抗生物質の投与によって著しい治療効果をあげてきたが、その一方ではMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症)などの問題も出てきている。いわゆる抗生物質への耐性菌の反撃である。結核菌しかり、いまや小さな生命たちの人間への反撃が開始されたのだ。これら新種による感染症は特に先進諸国で猛威を振るい、未開発国ではあまり多発していない。最近の研究では未開発国の子どもたちに多い回虫保持者に注目し、その回虫が体内で共生しながら感染を引き起こす微生物を処理していることが分かってきた。日本のように子どもたちにアレルギーが多いのも、回虫を駆除してしまったせいではないかと言われている。人間も自然の一部であり自然から離れては生きてはいけないのと同様に、人間を取り巻く小さな命たち全てを害虫として殺虫してしまうのは自殺行為ではないのか。してみれば人間こそ地球のもっとも危険な害虫なのかも知れない。
 同じ人間同士が国を境にして殺しあう戦争も、互いに相手国の人間を害虫として殺虫剤を噴霧しているようなものだろう。人間は自然のままに共生して生きていられる虫たちに学び「人間らしい」ゆえの戦争だけは合法化すべきではないと思うのだが。

2001/05/26、土曜
朝まで生テレビ、5月パネリスト【写真】
■番組表■(首都圏保存版)

 子どもの頃、大人たちが戦争の話をしているのを何度か聞きながら「戦争って何故起きるんだろう?」といった素朴な疑問を抱いていた記憶がある。私の父も戦争中は中国大陸で戦争を体験しているが、そんな父の口からは戦友との懐かしい思い出に終始していた。戦争そのものの是非はあまり語らない、むしろ語りたくないようだった。父にとっての戦争とは青春そのものであり、いかにその青春が戦争の渦中で悲惨なものであったにしろ、回顧して懐かしむ思い出であることも確かなことのようだっだ。悲惨だったろう戦争の記憶から、懐かしい思い出だけを抜き出して語る父の戦争とは、子ども心にも矛盾を感じていた。私はといえば、アメリカナイズされた戦後教育の徹底した反戦教育の洗礼を受けながら、やがて成長と共に懐かしんでいるだけの父の戦争観と必然的に対立していく。「オマエは戦争を体験しないから分からないんだ。殺さなければ殺されるんだぞ」・・・そうしてアンタも中国人を殺してきたのかい?・・・「俺は銃こそ持っていたが、戦闘中は空に向けて撃っていた」・・・それがアンタのささやかな戦争への抵抗ってやつなのか?・・・「あからさまに拒否すれば敵前逃亡として軍法会議にかけられる。そうした国賊は当時の日本では刑務所に隔離されるんだ」・・・それでもいいではないか。戦争したくない、人を殺したくない自分の信念の為には・・・「だからオマエは甘い、本当の戦争を知らないと言うんだ」・・・ああ、戦争なんて知らなくてけっこう、殺す殺される場面以前に戦争を起こさない努力のほうが大切だ・・・
 戦争末期に父は大病を患い、何度も倒れそうになるのを必死に踏ん張って命からがら祖国日本に辿り着いた。父の口癖を思い出す。「俺の今の人生は付録のようなものだ。余禄、オマケだ」そしてその父のオマケの人生は高度成長期がグイと、一時的ではあったが人間社会の高みとへ押し上げていく。父を慕う職人たちが集まり、会社を興し、地元業界の初代理事長となり・・・そして、あの火事だ・・・父が戦後の焼け野原に立ってオマケの人生を模索していたときのように、今度はその残りの人生において全てが燃え尽き、再び焼け跡に立つことになったのだ。私は焼け跡に呆然と立ち尽くす父の姿を、朝日のシルエットとして鮮明に覚えている。さらに火災後の父の大病、もはや助からないという医師の宣告を振り切るようにして、命からがら戦地から日本に帰ってきた終戦直後のように、父は生死の境から蘇えってくる。そして再び人が集まり、父の再起が始まった。だが、その頃には父の身体はボロボロになっていた。再起途上にして父は急死、その翌年に母は癌で入院、その母も18年間の闘病生活を経て他界した。みんな夢のように通り過ぎた。だが、私は両親の残像を手がかりに、まだ終わってはいない父との戦争対話をつづけている。
 まだ終わっていないよ。そう、戦争のことだよ・・・覚えているだろ?戦闘中に空に向けて銃を撃った話、こっちの世界でも政府が有事にどうするか?なんて同じこと言ってるよ。アンタの戦争が戦後ずっと死ぬまでつづいたように、まだ地球上から戦争は消滅していないのさ。戦争が終わったように見えても、無数に敷き詰められた地雷が人間の手足を吹き飛ばしている始末だ。各国間の為政者たちがさも親しげに握手しているそばから、どんどん武器は製造され、いつしかみんなが武器を持たされているといった寸法さ。生活を支える道具を持つはずのその手に、いつしか武器が持たされてしまっている。それがいまバルカンで、アフリカで、中東で、もろもろの紛争地域で起こっていることなんだ。高度成長期から一貫してアンタたちが頑張って働いてきたおかげで、日本の道路は整備され、近代的で清潔な建造物で外見上は満たされている。しかし今、その近代的な建造物で満たされている日本で人間の心の息遣いが聞こえにくくなってきている。心の悲鳴すら建造物に吸い取られ、落ちる涙を吸い取る土くれも無い・・・ただ不景気の風が虚しく吹いているだけ・・・明日の生活が見えないところで、それ以上に希望が見えない・・・ねえねえ、信じられるかい?!何十、何百兆円という日本の負債を、借金を・・・これがアンタたち勤勉な日本人たちが頑張ってきた末の結論だなんて・・・信じられない、信じようがないよね・・・それを政府は血税で尻拭いしてきてなお負債は増加し、また血税を投入しようとしているんだ。ねえ、聞いているかい?聞こえるかい?

 乱に処して後に平の福たるを思うは、蚤智にあらず。奢る者は富みてしかも足らず。何ぞ倹者の貧にしてしかも余りあるに如かん。能者は労してしかも怨を府む。何ぞ拙者の逸してしかも真を全うするに如かん。(菜根譚) 

2001/05/25、金曜
「イスラエルが民間機を撃墜」の奇々怪々
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気になるニュース(保存版)
 我々一般庶民にとって医師は病気を治療するプロであると固く信じているところがある。ハンセン病の当初の療養所のように、その医師が有効な薬の処方をせず、国を動かし患者を強制的に隔離してきたとしたら、庶民は何を信じればいいのだろう?およそ十年前、移転のために取り壊し工事をしていた国立予防衛生研究所から百体以上の大量の人骨が発見されたことがあった。ここは元々陸軍軍医学校があった場所で、悪名高い731部隊の防疫研究室もここにあった。極秘に隠蔽されていたであろうこれら人骨の頭蓋骨には人工的な穴が開けられていた。満州における731部隊の人体実験のように、国内においても人体実験が行われていたとしたら・・・物言わぬ百体もの人骨は、現代の私たち国民の心に何かを訴えたいがために、それが発見されることで語りかけてきているように思えてならない。今の多くの日本人たちが、ただ、気味の悪いものが出てきたと処分して片付けるだけの感受性しか持ち合わせていないのなら、この国は間違いなく滅びるだろうことは確信をもって言える。
 バラバラになって発見されたであろう人骨に、その持ち主の魂が入り込むと想像した瞬間から、人骨はたちどころに持ち主の魂の元に集積され、そして組み立てられ、頭蓋骨の口から真実が告げられることになる。そこで彼らの指さすところに我々は注視し、戦争責任を免れてさらに日本を私物化してきた為政者たちの怯えを見ることになるのだ。そっと心を澄ませば、頭蓋骨に開けられた穴から彼らの呪いの言葉が響いてくるはずなのだ。その悲鳴に我々はまた耳を塞いでしまうのだろうか?
 日光東照宮には見ざる言わざる聞かざるで有名な三猿があるが、彫刻家の藪内佐斗司氏はそれをヒントに見る言う聞くという三猿の作品を造っている。彼によれば東照宮の三猿は時代を超えて人間に突きつけられた痛烈な批評であるという。それは現代人の無関心をも揶揄したものとも受け取れる。真実を直視することを避け、言うべきときに言わず、聞く耳を持たない無関心に三猿は嘲笑しているようだ。

2001/05/24、木曜
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 小泉総理が控訴断念を表明したことで「これでやっと報われた」と喜ぶハンセン病元患者に、総理が本来の意志を曲げたのではないか?とする声も聞かれる。事実、総理自身「本来なら控訴せざるを得ない」としながらも、「患者・元患者が高齢であり早期の解決が必要で極めて異例な判断をした」と語っている。小泉氏にしてはすっきりしない発言だ。これでは「可哀想だから、仕方なく、そうしてやった」としか受け取れない。昭和21年(1946)東京大学薬学部教授の石館守三郎教授によって有効な治療薬プロミンが開発されてからハンセン病は治ることが分かっていたが、昭和26年(1951)、当時の療養所の園長、林芳信(全生園園長)、光田健輔(愛生園園長)、宮崎松次(恵楓園園長)の三人が、参議院厚生委員会で意見を述べた(三園長の国会証言として知られる)。この時に光田健輔(愛生園園長)医師は「感染を防ぐための断種手術」の必要性を訴え、「手錠を嵌めてから捕まえて強制的に入れればいいのだが、何かと知識階級が煩い」と発言している。のちに光田健輔園長は「救ライの父」として文化勲章を授与された。これら権威ある専門医たちの責任は今回の控訴問題では全く取り上げられていない。ハンセン病の特効薬プロミンの著しい効果が分かっていながら、なお強制隔離政策をつづけてきたことの彼らの責任は重い。
【関連サイト】隔離と解放の道のり

2001/05/23、水曜
■番組表■(首都圏保存版)

 ハンセン病元患者らの政府への控訴取り消し要求に、なぜか小泉首相は「控訴後の和解」に固執しているようだ。今、和解してしまえば国の全責任を認めてしまうことになる、との判断ゆえなのだろうが、彼らに会うことすら躊躇している首相の態度はどうも腑に落ちない。つまり、ほかに別の事情があるのではないか?と思うわけである。そこで引っかかってくるのが小泉首相がかつて厚生大臣だったことであり、それら薬品会社との利権と癒着のことだ。昨日の日誌に書いたように、小泉氏が日本病院寝具協会の会長だったことや、医療基本問題調査会の会長だったこと、それに付随して政治献金を受けていたことなどが何らかの影を落としているのではないか。ハンセン病における治療薬としてはサルファ剤(プロミン、プロミゾン、ダアゾン)があるが、それらの治療薬の導入も遅れ、さらに治ってからも隔離政策は続行されていたという事実は人権にかかわる重大な問題であることは言うまでもないだろう。それらの責任追求が国にあることはもとより、製薬会社にも及ぶことも当然考えられる。そのための横やりが入ってもおかしくはないと思えてくる。(午後から小泉首相が控訴はしないことを表明した)
 昨日は薬害エイズに関連してミドリ十字と武田薬品について調べていたが、その武田薬品の現在の社長は武田国男であり、彼の実兄でもある社長候補だった長男・彰郎氏は昭和55年にジョギング中に急死している。武田家の悲劇はさらに続き、その彰郎氏の父親六代目・武田鉛太郎も翌年に後を追った。同族襲名制の武田家は代々武田長兵衛を名乗り、そのことで言えば現社長の武田国男氏は第七代目の武田長兵衛となろうか。製薬会社も天下りが慣例となっていて、社長の座に元薬務局長を控える露骨なところもある。武田薬品も例外ではないようで、確か前社長は元厚生次官だったと記憶している。このへんかつての厚生大臣小泉氏との関連を想起させる。襲名の同族会社だった武田薬品も六代目とその後継者の急死によって、その後二代に渡って非同族社長が続いたが、ここにきて同族の武田国男氏が社長になったことから武田薬品は厳然とした武田家支配下にあることを世に示した。その武田薬品工業の現社長・武田国男が、薬害エイズ和解のあとにミドリ十字を買収するのである。
【関連サイト】武田薬品工業HP

2001/05/22、火曜
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気になるニュース(保存版)
 元参院議長河野謙三氏の妻、園子さん死去
 河野 園子さん(こうの・そのこ=元参院議長河野謙三氏の妻)は19日死去、94歳。葬儀は25日午後2時から、横浜市港北区新横浜1の7の5の新横浜総合斎場で。喪主は長男鉄雄氏。自宅は川崎市宮前区犬蔵1の26の13。

 河野謙三は前外相・河野洋平の叔父にあたる。河野謙三は元建設大臣・河野一郎の実弟で、河野家は「三代にわたる天下取りを夢見る商社閨閥」と言われている。今回死去した園子さんは旧姓・吉野で、父親は吉野吉夫という。園子さんの長男で葬儀での喪主・河野鉄雄氏は湘南倉庫運送オーナーで、次男・河野剛雄氏は新興海陸運輸社長で河野洋平の後見人となっている。剛雄氏の妻・顕子さんは「さいか屋」会長・岡本伝之助の四女、彼女の実弟・岡本経世も「さいか屋」に入社しているが、その妻・伸子さんの父親は参議院議員の田川誠一である。この田川誠一が第二次中曽根内閣において新自由クラブ代表として自治大臣となり、洋平の政界の後見人ともなっていた。田川誠一は洋平の母照子の甥で、前述した河野謙三の次男から「さいか屋」の岡本家へと流れる血流と、河野家と田川家は二重のつながりを持つことになる。田川誠一の父親・田川誠治は元神奈川県議で、祖父・田川平三郎は衆議院議員であった。その平三郎の長女・照子さんが河野一郎(洋平の父)に嫁いでいるのである。むろん河野家の閨閥はこれに留まることなく、東洋パルプ会長にして伊藤忠創始者の伊藤忠兵衛の孫娘・武子が河野洋平の妻としておさまると、彼女の弟・伊藤勲は日本商工会議所会頭・足立正の孫娘・啓子を娶って、河野家の閨閥を彩る。
 ちなみに洋平の父であるところの河野一郎は、昭和七年に立憲政友会から衆院選に初当選、戦後においては昭和20年の日本自由党・鳩山一郎総裁の結成時に幹事長に就任している。しかし組閣寸前に二人の一郎こと、鳩山一郎と河野一郎は公職追放となり、昭和20年にその河野一郎の地盤を受け継いだのが実弟・河野謙三であった。彼は当時、肥料配給公団理事や平塚市商工会議所会頭であった。これは前述した日本商工会議所会頭の足立正との関連を想起させるものであり、河野一郎の父親・河野治平が神奈川県会議長であることと田川誠治が神奈川県議だったことも無関係ではあるまい。こうした符合はいずれも同族として結実していることから、河野家閨閥の布石だったといえるのではないだろうか。

 昨日21日の高見貞子さん死去についての日誌にミドリ十字の前身「日本ブラッド・バンク」の大株主・岡崎家に触れたが、その「日本ブラッド・バンク」の大株主が岡崎真一である。電源開発総裁(日本発送電総裁)の孫娘・真理子が嫁いだ岡崎真雄、その父親だ。発起人は義兄の岡崎忠、彼の旧姓は川島で岡崎家に婿入りしている。その会社の前身がミドリ十字で1997年2月24日に吉冨製薬が吸収合併した(公式合併は1998年4月1日)。この吉富製薬の親会社が武田薬品であるから、ミドリ十字の名を抹消しようとした武田薬品の正体を知りたくなる。実は、戦時中の人体実験で悪名高き731部隊の人脈が流れ込んだ先がミドリ十字であれば、戦時中の満州にせっせと大量の医薬品を納入していたのが武田薬品工業だったのだ。つまり731部隊が人体実験で使う薬物を武田薬品が納入していたということになる。血友病患者によるエイズ感染問題が騒がれている最中に、武田薬品はその火の手が及ばぬ前に先手を打ったのではなかったか。武田薬品についてはこれまでの閨閥にも関連してくるが、長くなるので後に譲る。さて、その一方で、厚生省もまた薬害エイズを発生させた「薬務局」を廃止して「医薬安全局」を新設するという姑息な看板付け替えで国民の関心を逸らそうとしてきた。
 小泉新総理と薬剤業界
 薬害エイズ発覚当時の厚生大臣は、現在人気沸騰中の新総理・小泉純一郎氏だった。小泉厚生大臣の官僚擁護論の采配の結果か、国も責任を認めて患者との和解も成立した中で、逮捕された厚生省の官僚はたった一名だけであった。結果的にそれら和解金も国民の血税から賄われることは言うまでもない。小泉新総理の離婚歴は広く知れ渡っているが、結婚前後の経緯をマスコミが伝えるところによれば、執務室に山のように置かれた見合い写真の中から、小泉氏が偶然に選んだのがエスエス製薬の創業者・泰道照山氏の孫娘・宮本佳代さんだ、ということになっている。彼が厚生大臣の頃、彩福祉グループから6000万円を受領したとして岡光序治が収賄容疑で起訴されたが、その岡光がさらに退職金6000万円を受け取ることが判明して国民の非難の声があがった。この時、小泉厚生大臣は「退職金と収賄は別問題だ。官僚が退職金を受け取るのは当然である」と言い放った。彩福祉グループの大株主は村田士郎という日本病院寝具協会の理事長だったが、実はその協会の会長が小泉純一郎氏であった。ここから政治献金が小泉氏や橋本氏に流れていたのである。1991年には医療基本問題調査会長だった小泉氏は薬物関連の利害がつきまとっているようだ。偶然に結婚相手を選んだとされる製薬会社の令嬢も、実際には小泉氏の利害関係の範疇にあったのではないかと疑いたくなる。
 折りしも今日は「参議院予算委員会質疑」が開かれている。国会にはハンセン病元患者や遺族などが国の控訴を不服として押しかけ騒然となる一幕もあったようだ。国が全責任を認めないといった姿勢は、そのまま小泉総理の意向として「冷たい」という国民の声も聞かれている。それでもなお小泉総理の人気急上昇中にあって「これ以上、国民の血税を使わせるな。小泉ガンバレ」といった国民の励ましが圧倒的だ。非難などしようものなら圧倒的多数の国民の抗議にあい、それら国民の爆発的人気に後押しされる権力者が「国民のために!」と拳を振り上げるとき、人気だけの勢いに危ういものを感じるのは私だけだろうか?

2001/05/21、月曜
■番組表■(首都圏保存版)
気になるニュース(保存版)
 鳩山邦夫衆院議員の義母、高見貞子さん死去
 高見 貞子さん(たかみ・さだこ=ブリヂストン監査役石橋寛〈いしばし・ひろし〉氏の義母、鳩山邦夫〈はとやま・くにお〉衆院議員の義母)は、1日死去、77歳。通夜は2日午後6時、葬儀・告別式は3日正午から東京都港区芝公園4の7の35の増上寺光摂殿で。自宅は同区六本木5の13の3の901。

 作曲家の團伊玖磨氏の死去に関連して、3月1日には同族の高見貞子さんが他界しているので、その家系を説明したい。鳩山邦夫衆議院議員の妻エミリーの旧姓が高見で、死去した高見貞子さんは彼女の母親であった。その彼女の姉・高見マジョリーがブリジストン石橋家の御曹司・石橋寛(現ブリジストン監査役)と結婚していたというわけだ。マジョリーもまた妹エミリーと同様にタレントとして、高見理沙という名前でコマーシャルに出ていたことがある。彼女たちの母親であるところの死去した高見貞子さんの夫は、オーストラリア人の貿易商でK・J・ベアードという。むろんベアード氏は高見姉妹の父親ということになる。マジョリーを妻とする石橋寛にとって先頃死去した團伊玖磨氏は母方の叔父ということになろう。
 姉マジョリーがブリジストンを支配する石橋家へと嫁ぎ、妹エミリーが四代にわたる政治エリート閨閥の鳩山家に嫁いだことの意味は大きい。大昭和製紙を支配する斉藤家、ヤマサ醤油の浜口家、変わったところでは元総理の池田勇人の池田家などを擁する石橋ファミリーと、その石橋家から安子さんが嫁いだ鳩山家へと繋がっていく。元総理の鳩山一郎の弟・鳩山秀夫は東大教授にして法学博士だったが、その妻・千代子は同じく東大教授にして法学博士だった美濃部達吉の妹である。その息子が東京都知事となる美濃部亮吉であり、その亮吉の妻・百合子の父親は電源開発総裁の小坂順造であった。小坂順造の長男・小坂善太郎は衆議院議員として、その娘・真理子が「日本ブラッド・バンク」の大株主・岡崎家に嫁いでいる。この会社の前身こそ「ミドリ十字」ではなかったか。
 元総理の鳩山一郎の長男・鳩山威一郎はブリジストンの令嬢・安子を娶ったが、その長女・和子は第一勧銀名誉会長・井上馨の御曹司の妻に納まった。井上馨は第一勧銀の合併時の会長だったが、その頃の鳩山威一郎は大蔵事務次官であった。この第一勧銀と野村證券の合併劇に暗躍したのが総会屋・小池隆一である。
 日本は戦前戦後を通じ一貫して彼ら財閥の影を色濃く落としてきた。その影響力は今も変わらない。国民が貧苦に喘いでいた戦後において「貧乏人は麦飯を食え」と言い放った池田首相が、やがてはその娘たちによって大財閥の血流へと流れ込んでいく。彼ら特権階級の食卓にはどんな御馳走が並べられていただろうか・・・質素な食事に甘んじ、勤勉に仕事に励みながらも一向に暮らし向きが良くならない庶民の悲哀にあっても、彼らは決して飢えることのない生活が保証されているかのようだ。 

2001/05/20、
■番組表■(首都圏保存版)

 中東の戦火は18日夜のイスラエル軍による戦闘機投入による空爆でさらにエスカレートしてきた感がある。今回のラマラ、ナブルス、トゥルカルムとガザ地区への総攻撃は、1999年末からの攻撃のうちでは最大規模といえる。ここにきて五月の中東紛争地図も一気に塗り替えられた。イスラエルは報復処置だと公然と言い放っているが、自国の人間ひとり殺されれば相手国の全国民を報復の対象に殺しまくるといった、見境のないやり方は変わっていない。犠牲者数では圧倒的に多いパレスチナに対し、アラブ周辺諸国が立ち上がるのも時間の問題かも知れない。この非常事態に相も変わらぬ悠長な日本のマスコミだが、そろそろ特集を組んで徹底検証しても良さそうなものだ。グローバル化は何もITに限ったことではなく、現代ではもはや対岸の火事は死語となり、地球の裏側の異変は即座に日本を巻き込む時代になっている。

 團伊玖磨さんの通夜に弔問客次々
 文化交流で訪問中の中国で客死した作曲家・團伊玖磨さんの通夜が19日夜、神奈川県横須賀市秋谷の自宅で営まれた。この日は近親者だけの通夜だったが、生前交際の広かった團さんらしく各界の知人らも続々と弔問に訪れた。團さんの遺体は18日夜、飛行機で日本に着き、そのまま自宅に運ばれた。團さんが指揮をする予定だった31日の中国公演に出演するソプラノ歌手の足立さつきさんは「コンサートは成功させます、とご報告しました。團さんにめぐり合えてよかった」と涙ぐんだ。葬儀は6月21日午後1時から東京都文京区大塚5の40の1の護国寺本堂で。喪主は長男名保紀(なおき)氏。

 團伊玖磨氏のことは前にも書いた記憶があるが、最も知られているのが彼の祖父であるところの元三井合名理事長・團琢磨氏の暗殺であろう。昭和五年、團琢磨氏は三井銀行本店玄関前で血盟団によって暗殺されている。その団琢磨氏には長女「めい」と二人の息子たちがおり、いずれも華麗なる閨閥で彩られている。長女の「めい」は三井鉱山会長・牧田環の奥方であり、長男・團伊能は九州朝日放送会長、次男・團勝磨は理学博士にして都立大学長であった。團伊玖磨氏はその長男・團伊能の息子である。また團伊玖磨の妹・朗子はブリジストンタイヤ会長・石橋幹一郎の奥方であり、その石橋幹一郎の妹・安子が参議院議員の鳩山威一郎に嫁いでいるから、團伊玖磨の團家とブリジストンタイヤの石橋家、それに鳩山家は近しい親戚になる。石橋家から鳩山家に嫁いだ安子の息子たち、鳩山由紀夫と鳩山邦夫が現在国会で政治家として活躍していることは衆知の通りである。今度中国で客死した團伊玖磨は、彼ら鳩山兄弟にしてみれば母方の叔父になる。さらに團家と石橋家、鳩山家の御三家の血脈は複雑に入り混じりっていく。團伊玖磨の甥であるところの政治家・鳩山邦夫は元タレントのエミリーと結婚しているが、彼女の姉・マジョリーが石橋家の石橋寛と結婚しているのだ。石橋寛は元ブリジストンタイヤ名誉会長・石橋幹一郎の長男であり、前述したように、その妻が團伊玖磨の妹・朗子であるから、彼らの血流は二重三重に絡み合ってくる。詳細に書けば長くなるので、以上、簡単にまとめてみた。
参照、閨閥のまとめ

2001/05/19、土曜
■番組表■(首都圏保存版)
気になるニュース(保存版)
 午後、空がにわかに暗くなり、閃光が走った。神の怒りのような雷鳴が轟く。鬱々として燻んでいた悩みにも雷が直撃しているかのようだ。近所の変電所も直撃を受けたらしく何度か停電した。突然の豪雨が生活の音を覆い隠し、まるで次元の違う世界に突入したようだ。雷雲が去って、少しずつ明るくなる空は夜明けと錯覚させる。台所の窓を開けると、パチンコ屋の駐車場に並ぶ車、車、車、いつもと変わらぬ風景があった。
 昨夜の大宮の友人の電話の声が心なしか寂しそうだった。訳を訊ねると、両親が共に入院したとのことだった。母親は夫の暴力で怪我したための治療、父親は病院に隔離されたらしい。旅費が貯まり次第、大宮に行くことを伝える。輪行袋も届いている。あとはテントを注文するだけだ。大宮までMTBを宅急便で送り、そのまま自分は電車で大宮まで向かう。大宮に着いたらMTBを受け取り、そのMTBで友人宅まで走り、一泊する。この日は友人との対話で夜を明かすことになる。翌日にはMTBで山谷へ、山里の家にて炊き出しを手伝い、ホームレスの人々との対話、テントで夜を明かす。それ以後は海岸線のキャンプ場をポイントにテント生活をし、MTBで走りながら帰路に着くというわけだが・・・二週間ぐらいの余裕はみていたほうがいいだろう。その間にインターネットの仲間とも会い、神父がやってる飲み屋さんエポペあたりで話に花を咲かせているかも知れない。そうなれば資金的にも少し余裕が必要だ。スケジュールはあまり細分化しないで、大雑把にしたほうがいいと思っている。特に山谷においては出来るだけホームレスの人々と接触することを心がけたい。日本の構造的な歪みを肌で感じ取りたいのだ。予定は未定、どうなるか先のことは分からんが、一応夏の初めまでには実行させたい。6月下旬か7月上旬、もしくは7月中旬にまでずれ込むかも知れない。
 先が見えない不景気に、精神的にも不安定になっている。これは隠しようがない。さほど人間とは弱いものなのかと・・・自問自答を繰り返している。何度か「使ってほしい」との職人からの電話もあり、それを断らなければならない精神的苦痛にも頭を抱え込んでいる。落ち込んでいる時には、さらに自分を追い込んでしまいがちになる。自殺した同級生のことが思い出されてくるのだ。なんで自殺などしたのだ?と問いかけながら、借金に追い詰められていく経営者の苦衷が分かりすぎるだけに、どうしようもない悩みだけに苦しんでしまう。それを吹っ切るためにも今度の自転車の旅は必要なのだ。あてのない人生の旅のように、目的地は正確に定めないでおこうと思っている。予想外の出会いを待ち望むためにも・・・それは同時に感動を待っていることになるかも知れない。感動なくして人は生きていけないのではないか。 

2001/05/18、金曜
■番組表■(首都圏保存版)

 これは私が漠然と予感していたことだが、ついにブッシュJr大統領が原発再建に乗り出して来た。取り急ぎ「米国・電力危機から新エネルギー政策への動向」として、2001年からの関連ニュースを集めてみた。こうしてみると、電力自由化によるカリフォルニア電力危機も、原発再建への布石だったかのような印象を受ける。誘導された感が拭えないのだ。ちょうど演出されたかつての石油パニックを想起させてくれる。あとで自分なりに検証してみたいと思っている。

2001/05/17、木曜
■番組表■(首都圏保存版)
気になるニュース(保存版))
 イスラエル軍が再びヘリ攻撃を開始している【参照、イスラエル軍、ガザと西岸を再び空爆】。12日に攻撃されたジェニンが再び戦火にさらされたことになる【地図参照】。その二日後にはラマラ近郊ベイトニヤ検問所でパレスチナ警官ら五人がイスラエル軍に殺害されている(上の写真はその時の犠牲者の遺体)。これらイスラエル軍の容赦のない攻撃はさらにエスカレートしていくものと予想され、すでにイスラエルはパレスチナとの総力戦も示唆している【参照、パレスチナと”総力を挙げ”戦う可能性も=イスラエル警察相】。いつもながら日本のマスコミから流れる中東情勢のニュースはあまりに短く、そして少ない。ここでの戦火が全アラブへの復讐心を呼び起こし、しいては全世界に波及しかねないことを考えると、日本のマスコミも芸能人の尻を追い掛け回してスクープなどと騒いでいる場合ではないと思うのだが・・・最も深刻で重大な情報だと推定されるニュースを、即時に流しながら検証を加えていく、それがマスコミの仕事ではなかったか。
 15日のランド研究所による提言「海兵隊削減し空軍増強 対中国で沖縄の編成見直し」には、さっそく訪米中の稲嶺恵一知事が「基地の整理・縮小は面積だけでなく、兵力を含めた削減を主張しており、問題あるものは受け入れられない」と反感を示し、下地島についても「下地島は民間空港であり、軍事目的の使用はあってはならない。空軍は広大な嘉手納基地を抱えており、これ以上の施設は必要ない」と不快感をあらわにした。ランドについては私も掲示板に「アジア戦略を改編提言したランドの背景」と題して投稿したが、このへんは更に詳しく突っ込んでいくつもりである。
 このところ初夏のような暑さが続いていたが、今夜はまた冷え込んできた。めっきり腹が大きくなってきたクロに暖かい毛布をかけてやり、自分は肌寒さを感じながらこうしてキーボードを打っている。子猫たちが誕生するのは夏に入ってからになるだろう。その頃には私もMTBによる遠出をしているかも知れないので、留守の間の猫たちのことを考えあぐねている。明日までには輪行袋も届き、その後にはツーリング用テントを注文するつもりだ。つまり目的の場所が遠方の場合は輪行袋を背負って交通機関を利用するつもりなのだ。むろん資金が乏しいので宿泊施設を利用することはかなわず、原っぱや浜辺にテントを張って泊まるようになる。去年は計画倒れに終わってしまったので、今年は何としてでも実行したいと思っている。 

2001/05/16、水曜
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気になるニュース(保存版)
海兵隊削減し空軍増強 対中国で沖縄の編成見直し【地図】
 掲示板の転載投稿「海兵隊削減し空軍増強 対中国で沖縄の編成見直し」(倉田氏)はグットタイミングであった。ちょうど広瀬隆氏の新書「アメリカの巨大軍事産業」を読み始めていたところで、そこに「ランド」関連の記述があったからだ。さらに台湾と中国に関しても調べていたところで、今度のランドによる提言のニュースをより深く理解できるチャンスでもある。とはいえ、いつものことながら基礎知識の欠如で、例によって辞典を片手に勉強する日々が続いている。ここにきて極端に物覚えが悪くなり、視力の悪化も災いして、かなり疲れてしまうことも確かだ。しかしながら、私のような中卒の学歴しかもたない者が、おくらばせながらこうして多岐に渡る知識を吸収できることは幸せこのうえないと思っている。そのうえインターネットで仲間もでき、意見を交換しあえるなどとは以前には夢にも思わなかった。そういう意味で、これからの次代を担う若い人々はインターネットの可能性を享受していけるだけに羨ましくなる。
 しかしながら、その一方で彼らの未来は非常に苛酷な状況になっていくだろうことを懸念している。今の大人たちはバブル崩壊においてのツケを先送りしながら、膨大な負の遺産を子どもたちに残してしまった。このことの意味は大きい。政府はこの取り返しのつかないことを分かっていながら、何ら具体的な対策をしないばかりか、国家負債は増加しつづけているという最悪の事態に陥っている。国民の税金を公的資金などという言葉にすり替え、バブル崩壊の根源ともなった大銀行の失敗を「銀行を救わなければ国は破綻する」などという虚言でもって、膨大な国民の血税を銀行に投入してきた。その結果どうなったか?なんと負債はより増加していくという悪循環によって、さらなる公的資金導入を口にする評論家や政治家が出てきている。日本経済崩壊の発端となった権力者たちの責任は問われることなく、まして裁かれることもなく、ただただ国民の血税で尻拭いしようとする日本の指導者層はもはや犯罪的ですらある。そこに颯爽と登場してきた小泉新総理は歯切れのよい主張でニッポン国民の人気を一身に集めた感があるが、果たして国民の窮乏と期待を彼がどう具体的な国家政策に直結させていこうとするのか?しばし関心を外せないところである。

2001/05/15、火曜
■番組表■(首都圏保存版)
気になるニュース(保存版)
マケドニア軍がアルバニア勢力拠点をヘリ攻撃【写真】
バルカン地図マケドニアvsアルバニア地図
 眠れぬ深夜にひとりパソコンのスイッチを入れた瞬間、言え知れぬ疎外感に襲われる時がある。そんな時には過去の忘れ物を取りにいくように、自分の半生を辿ってみるのもいいだろう。私は中学までは目立たない生徒だったが、父の経営していた会社が全焼し、高校進学を断念して「父の手助けをしよう」と決意してから・・・決して甘くはない世間に挫折していった。中学の同期生たちの殆どが高校生活を送っている時に、私は延々と単調労働を続けながら、同世代との対話のない日々に無惨な青春の挫折を感じていたものだ。最初は夜間高校に通っていたのだが、毎日飲んだくれて生徒にチョークをぶつける担任教師に嫌気がさしていた。ある教師が「おまえたちはバカだからここに来ているんだ」といった言葉が決定的になった。つまり退学した。やがて私は一人北海道に渡り、そこで拾ってくれた社長の元で働き出した。そこは休み時間に花札をするといった類いの世界だった。最初の頃は何もかも新鮮に感じたものだ。いろいろあったが、故郷から父の大番頭ともいうべき職人が急死したとの知らせで、私は親元に戻った。深夜、トラックに轢かれての事故死だと言うことになったが、その職人は結婚式を間近に控えていた。この死因については不自然なことが多く、結婚相手の女性の背後にどす黒いものが見え隠れしていた・・・が、ここで推理を書くわけにもいくまい。すべては過去だ、死人に口なしだ、時効ですらあるだろう。ウラの世界の空気を少しでも吸った者は、悪事への嗅覚が鋭くなるものだ。故郷に戻って再び父の元で働き出したものの、今度は父が急死するという運命が待っていた。そして一年もたたない時の母の緊急入院、癌だった。この頃から投げやりで鬱々した日々を送るようになったのだが、そんな時に出会ったのが見るからにチンピラと分かるHだった。彼は世間からは疎まれていたが、私はこのHに同じ臭いを嗅ぎつけていた。地元の繁華街を二人で肩で風切って飲み歩いた頃が懐かしい。そんなHもある夜、六階のベランダから落下して急死・・・とまあ、短く自分の半生をまとめてみた。昔を振り返る時は決まって心が沈んでいることが多い。今も、そんな時だ。わけもなく寂しく、昔が懐かしくなる。過去が恋しくなってくるのだ。晴れた日に、そんな昔を振り返るために海に行こう。一人浜辺に寝そべって、寄せては返す波の音を聞きつづけているのだ。死んだように、じっと動かぬまま・・・やがて私はだんだん小さくなって海辺の貝殻となり、海の底へと引き寄せられていく。そこが本当の私の故郷・・・父や母に再び会えるところ・・・やあ、お久しぶり・・・心の故郷はこんなところにあったんだ!・・・後がつづかない・・・眠い。

2001/05/14、月曜
■番組表■(首都圏保存版)
気になるニュース(保存版)
イスラエル軍、ガザ総攻撃【地図】
 昨夜のNHKスペシャル 「東海村臨界事故被ばく治療の記録」医師たちの証言▽命の意味を改めて問う、を見逃した。入院後の被ばく経過映像も放映されたとかで2チャンネルで話題になっていたようだ【参照、2チャンネル・東海村臨海事故の被曝治療83日間の記録】。私も週刊現代で被ばくした篠原氏の写真を見たが、その後、医師団から週刊現代に苦情が寄せられたことを記憶している。それを今になって何故NHKが公表に踏み切ったのか?NHKだからこそ出来た、とも言えるのかも知れない。入院中の被ばく映像がオープンになった以上、私も篠原氏の被ばく経過映像を隠す必要もなくなった。といわけで、ここに映像をリンクします。例のNHKスペシャルはおそらく再放送されるであろうから、今日以降のテレビ番組表をチェックしていきたい。JCOの事故については私なりに情報を集めた「JCO東海村事故・関連リスト」がある。これらもNHKスペシャルの再放送を待って再検証していきたいと思っている。
 昨日に引き続き地図作成を続けている。分かりやすく地図を配置したり、実際に地図を張りながら試行錯誤している。アメリカ合衆国の軍事基地の作成にはもう少し時間がかかるようだ。五枚程度の地図に、日本名と英語名の両方を表示できるようにしたり、結構手間がかかる。疲れたら休むようにしているが、どうしても静かな深夜に作業が集中しがちで、不眠症になりかかっている。それだけ夢中になっているわけで、そういう意味では充実した時間を過ごしていることになる。近日中にソーラー・システムなどのページを新設しようと予定していたが、これでは出来そうもない。予定は未定、趣味の範囲なので仕事のように上からお叱りを受けることもない。気楽なものだ。その気楽さも、こう熱中が昂じて疲れ果てるようであれば何にもならない。区切りがついたらMTBで遠出をしようと思っている。神経がまいりそうな時は肉体を酷使したほうが効果的なようだ。以前のようにバーベルを持ち上げてトレーニングを開始しようか・・・それも億劫になっているのだから勝手なものだ。腹が減ったら食べ、眠くなったら眠る、それでいいではないか?・・・何をあくせく、先の見えないことで悩んだりする必要もあるまい。生きることだけに生きているクロが羨ましい。

2001/05/13、
■番組表■(首都圏保存版)
気になるニュース(保存版)
キプロス周辺地図
 「気になるニュース」を新たに日誌に加えているが、日誌の日付とは一日遅れることに気付いた。作業時間的にそうなってしまったのだが、差しさわりがなければこのまま続けていきたいと思う。これを新設した理由は、ニュースのリンクを張るのに便利なことである。それも、まとめて出来る。関連するニュースは後でそれぞれにリンクで結びたいと思っている。今日は一日中、地図の作成に追われていた。厳密にいえば、地図専用ソフトで使いやす抜き出しているだけなので、地図を作成しているとは言えないかも知れぬ。この地図をニュースとリンクしながら、ニュース内容の理解力を深めていきたいと思っている。地図にはそれぞれの位置に写真を縮小して張り付け、そこをクリックすれば写真が拡大して表示するようにしたい。カーソルを置いただけで拡大する方法もあるが、これだとHTMLソースを開けるなどして手間がかかるので諦めることにした。今日は、重要な影響を持つであろうキプロスの地図を作成、その後、アメリカの軍事基地拠点を示した地図を作成している。参考は一昨日購入したばかりの広瀬隆著「アメリカ巨大軍事産業」の巻末地図表で、そのままのデータを地図に移し替えている。これに新たなデータを加味、更新しながら完成させていくつもりだ【参照、USA-map、軍事基地】。以前にもロシアと中国の軍事地図を作成しているので、最終的にはこれらをリンクで結ぶようにしていきたい。それと保安本部さんや倉田さんなど掲示板の常連さんらの投稿は全てストックしてあり、いつでも関連記事を引き出して今後の情報把握に役立てていきたいと思っている。今のところ、集められた情報をどう応用していくか?を思案している。情報は食べ物に似ている。新鮮なものほど栄養価値もあり、美味しいが、料理(分析&検証)の仕方を誤まるとまずくて食えたものではなくなる。情報も古くなれば腐って食べられないことが多いが、中には古いものほど価値が出る年代ものの高級ワインのような貴重な情報もあるだろう。時に大胆な仮説を立てながら、未来への指針にすることも必要だと思われる。とりあえずコツコツと自分なりの情報素材の仕入れと、その分析という料理を通して提供していくつもりである。
 深夜、地図作成に没頭していたらBGMがわりに付けっ放しにしておいたテレビで興味深いアーカイブ番組ドラマが放映されていた。NHK総合テレビの随分前(昭和49年)の佐々木昭一郎作品「夢の島 少女」で、そのイメージ映像の卓越さにより今もって新鮮さを感じさせていた。佐々木昭一郎の作品は以前にも何度か観たことがあるが、いずれも青春の初々しさを鋭敏な感覚をもって表現している。今回久しぶりに放映された「夢の島 少女」は、それに青春の残酷さと奇抜で意外なストーリーの展開を加味させた作品だった。これは今の若者にも新鮮な驚きをもって迎えられるのではないだろうか・・・そう思って2チャンネル掲示板速報版サイトを覗いたら(中にはガラの悪い投稿もあったが)思っていた以上に大騒ぎしていたのには驚いた。この際だからNHKも佐々木昭一郎作品をまとめて放映してみたらどうか、と思ったほどである。【参照、2チャンネル「NHKアーカイブス」

2001/05/12、土曜
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気になるニュース(保存版)
劣化ウラン関連情報
 小泉純一郎新総理の小泉家と、石原慎太郎都知事の石原家が、実は縁戚関係にあったということを調べているが、手元に資料がないため途方に暮れている。それでも断片的に入ってくる情報もあるので、何とかまとめたいと思っている。小泉氏の離婚歴は広く知れ渡っているようだが、その相手はエスエス製薬の創業者・泰道照山氏の孫娘・宮本佳代さん、青山学院卒の令嬢だということである。離婚の原因は裕福な家庭に育ったゆえの彼女の我がままで、極端な浪費癖などで小泉氏を悩ませていたらしい。また小泉家は親子三代に渡る政治家を輩出、姉三人妹一人という家庭環境の中、彼女の育った環境とは全く異質なために馴染めなかったことも原因の一つと考えられている。彼女が21歳、小泉氏が36歳の時に結婚したが、破局は五年後にやってきて離婚したというわけである。結局、長男と次男を小泉氏が引き取り、その後の慰謝料でも小泉氏は困り果てていたという。一説では彼女の一億円という慰謝料請求に苦慮、横須賀の屋敷を抵当に何とか払い終えたとのことだ。「もう結婚は懲り懲り」という小泉新総理の胸中も分かろうというものだが、金持ち令嬢の我がままにはよほど懲りたようだ。彼の父親・小泉純也氏は防衛庁長官、祖父・小泉又次郎は逓信大臣・衆議院副議長を歴任していたが、祖父の又次郎は沖仲仕からのたたき上げで、背中には彫り物がありイレズミ大臣と呼ばれていた。その祖父と坊主頭の小泉少年が一緒に写っている写真を見た記憶があるが、普通の家庭にはない雰囲気が感じられたものだった。石原慎太郎の奥さんと縁続きになっているとのことだが、インタビューで石原知事は知らなかったと笑いつつも「親戚となれば彼のためには何でもする、という気持ちはある」と応えていたのが印象的だった。そして、おそらくそうした場面は出てくるだろうし、またその通りになる予感がしている。
【関連サイト=小泉総理プロフィールエスエス製薬HP

2001/05/11、金曜
■番組表■(首都圏保存版)
ローマ法王2001歴訪の旅
トラップ・ファミリー・シンガーズ
 テレビ朝日系列で放映された「アルプスを越えた母の奇跡・サウンド・オブミュージック」は、ミュージカル映画「サウンド・オブミュージック」のモデル、トラップ家の家族を紹介していた。この映画でジェリー・アンドリューズが歌った「ドレミの歌」は世界中に流れ、大ヒットとなった。全て実在の人物で、後に大佐の妻となるマリア(Maria Augusta Kutschera 1905-1987)とトラップ大佐(Georg von Trapp 1880-1947)、そして七人の子どもたちの心温まる物語だ。番組では次女マリアさん87歳の健在ぶりも映し出された。以前にもこのトラップ・ファミリーは日誌に書いたが、その時は彼らがロスチャイルド家の一族であることを系図で示した【系図、トラップ大佐とロスチャイルド家】。こうなると、この映画の製作自体にも何らかの意図を感じてしまうのも仕方のないことだろう。プロデューサーはリーランド・ヘイワード、そしてこの男の先妻の名をパメラ・ディクビーといった。彼女は何度となく私の掲示板や日誌に登場している。ビル・クリントンを大統領にし、後にフランス大使となってシラク大統領と握手した謎の人物である。ただごとではない影響力をもつだけに、彼女への追跡調査は続行すべきだ。また、トラップ一家合唱団が渡米したときは「トラップ・ファミリー・シンガーズ」と名乗っていたが、一見音楽業界とは無関係であるはずの素人合唱団が、何故こうもスムーズにプロの合唱団として有名になれたか?というのも不思議である。その謎を解く鍵が大佐の家系図に隠されている。実は大佐ゲオルク・フォン・トラップの曽祖父アウグスト・ホフマン(August Hofmann)男爵がダルムシュタット音楽協会の創立者だったのである【参照、ダルムシュタット詳細地図】。つまり、元々トラップ家は音楽的素養の環境にあり、映画のように家庭教師マリアが子どもたちに教えたのではなかった。ロスチャイルド家との血脈はこのホフマン家から繋がっていく。トラップ一家についてはまだまだ言及すべきことが多々あるが、紙面の都合もあり別の機会に譲りたい。
 同居猫クロが私の傍らで眠っている。やはり妊娠したようだ。腹が少しずつ膨らんできている。だとすれば、今年の夏あたり出産するかも知れない。去年産まれた子猫たちは全滅して寂しかったが、また賑やかになることだろう。小さな命の生と死にも、人生の教訓となる縮図がある。

2001/05/10、木曜
■番組表■(首都圏保存版)
スウェーデンのプリンセス、ヴィクトリアがベルギー訪問中
 こうしていても、常に気がかりなのは先に書いた相棒のことだ【参照、相棒のアパートに行って来た1】。彼は初対面の人でも一見して分かる知的障害者である。その彼は私と一緒に働いてきた。最初はむろん人並みの仕事は出来ず、覚えるにも相当の時間がかかった。何度教えても忘れる。それでも何度も、繰り返し教えてやっと人並みの仕事が出来るようになる。また、仕事を覚えてくれないと商売が成り立たないから教える方も真剣だった。周囲の者はそれを見て笑った。教えても無駄だと、決めて付けているのだ。私は彼に何度も言い聞かせた。「いいか、オマエだってやれば出来るんだ。何処に行っても通用するだけの仕事を覚えさせてやる」そのたびに彼はニコニコ笑って頷いたものだった。毎日のように私は彼を叱りつけ、仕事を身体で覚えさせた。その結果、彼は私が現場に行く前に材料を準備し、自分の成すべき仕事は人並みにできるようになっていった。いや、人並み以上かも知れない。むろん仕上げは私がやるのだが、彼の仕事に取り組む姿勢はまさに一心不乱だけに他を圧するようになった。そして、この不況だ・・・せっかく仕事を覚えたのに・・・仕事が無くなったのだ。先代の父は並行して自動車部門も手がけていたので、今はそれで何とか会社はやっていける。それ以前に身体の弱かった彼は、家族の世話で細々と暮しているというわけである。家族の世話といっても、彼には毎月一万円余ぐらいの生活費しか与えられていない。彼のアパートを訊ねて、その悲惨さに驚いているぐらいだ。仕事をしていない彼は抜け殻のようになっていた。それでなくとも彼は知的障害者ゆえに嘲笑され、差別されてきたようなところがある。どんなにバカにされても、彼は人を憎むということを知らずに、ただ微笑んでいる。私にはそんな彼が天使のように思えるのだ。時として屈辱に激怒し、憎悪の炎を燃やす私は何なのだろう?と、自責の念に悩む私は、彼以上に障害者なのだと思っている。心の屈折という障害を抱える、救いがたい私という人間・・・そんな時だ、相棒の絶やすことのない笑顔を思い出すのは。その相棒の身体はだいぶ弱ってきているようだ。それが気がかりなのだ。

2001/05/09、水曜
■番組表■(首都圏保存版)
乳児Iman Hijoの殺害に、抗議する子どもたち【その写真集】
イスラエル沖で武器密輸船を摘発【その現場写真集】
 最近考えることが多すぎて時間が不規則になっている。昨夜も「ゴルゴ13」を見ながら、その背景を知りたくなって調べ始めてしまう。例えば「キリング・フィールドでアカデミー助演男優賞をとった俳優ナヨール」と記述されてあるところを、そんな名前の俳優なぞいないことを知り、本名を調べたくなる。その結果ナヨールの本名はハイン・S・ニョールであることが分かり、以前にニューズ・ウィーク誌でその死亡記事を読んだことを思い出す。本ではブルース・リー親子の名前がブルース・チェンとその息子ブルドンとなっていて、これなぞすぐ分かるからいいようなものの、分からないままでは済まさない自分の性格が生活を不規則にさせ、しいては睡眠不足にもさせている。むろん食事も不規則で、自分では空腹を自覚した時に食べればいいと思っている。ところが、調べものに夢中になってしまうと、その空腹ですら押さえ込んでしまいがちになる。空腹を我慢すると唾液が流れ、そして胆汁が込み上げてくる。吐き気がしても、吐くのは唾液と胃液ばかり・・・これは苦しい、涙が出る。ここで登場するのがこれまたマヨネーズなのだ。少しでも何か胃袋に入れれば吐き気はおさまる。
 こんな不規則な生活がたたって、視力もだいぶ弱ってきている。眼が霞んで活字の判読ができない状態が続くようになった。そのために目薬を傍に置いているが、ふと自分は緑内障ではないか?と思うことがある。このまえテレビで放映していたのを偶然みたのだが、緑内障は神経がやられるために回復は望めないという。私の父も緑内障で死ぬ前には片目が失明していた。ひょっとすると私もそうなのかも知れないが、そうなった時は諦めるしかないと他人事のように考えている。かつて足場から転落して右腕を痛めた時も、医者に行かずじまいだった。右腕がダメなら左腕があるとダンベルで左腕を鍛えていたが、右腕の痛みが治まると何とか使えそうだと、そのまま使って今日に至っている。さらに足の突然の激痛に歩行困難となった時にも、松葉杖をしながら母の看病に病院通いをしていたものだった。今は普通に歩いているが、それも不況のあおりで暴飲暴食ができず、素食に甘んじているせいかも知れない。不幸中の幸いというやつだ。
 以前から「早死にするぞ」と知人に言われていたくらい、自分の健康には無責任なのだが、主食の白米を胚芽米に変えたり尿飲用療法だけは続けてきている。その効果のほどは分からないが、心の何処かで「百年も経てば、どうせみんなシャレコウベだ」と居直っている自分がいることも確かだ。今でも忘れられないのは「タバコは健康に悪い」とスッパリとタバコをやめた知人が、ある日、突然に交通事故で急死してしまったことである。そんなことがあってから私はタバコを吸いつづけ、一週間に一度は酒を飲みながら不健康に馴染むようにしてきた。だから全ては自業自得なのだと、覚悟しておくことだけは忘れない。だが・・・病気で死ぬなら寿命だと納得して死ねるが、戦争で殺されるのだけは嫌だ、拒否したいと常に思っている。
 颯爽と登場した今度の日本の新総理は実に歯切れ良く「戦争等有事時に自衛隊が行動するのに障害物がないように関連法規を正せ」とのいわゆる「有事法制整備」を中谷元防衛庁長官に指示した。有事とは戦争を前提にしていることは子どもでも分かるだろうが、その戦争がスムーズに行われるようにしろ、と言うわけである。むろん、新総理は他国に攻められた場合の対処法として、即座に防衛できる整備体制を示唆したのだろうが、その根源にあるのはやはり「スムーズな戦闘態勢の準備」に他ならないのではないか?私はこのことを最も危惧している。新総理は今の自衛隊を軍隊と同じ機能を有するものとはっきり断言しているように、仮にその日本の軍隊が有事の際に機能すれば当然のことながら兵士は国のために命を盾に戦わねばならなくなる。さらに戦争時における敵前逃亡は許されなくなるだろうし、国家反逆罪として裁かれることは容易に想像がつく。何もそこまで先走りして考える必要はない、といった反論もあるだろうが、それなら総理の有事法制整備云々以前に、外交の徹底した戦略体制のもとに「スムーズな平和外交の準備」を図るほうが先決なのではないか。つまり「戦争が起こった場合はどうするか?」以前に「戦争が起こらないようにするにはどうするか?」を優先すべきだと・・・今回の支持率80%が示すように国民の人気が新総理に集中している今、確固たる平和希求に根ざした信念が今度の総理にあるのかどうか?それでなければ人気は勢いに乗った分、その波及効果は全国民のこれからの運命に大きく関わってくることを忘れてはなるまい。それは同時に一般国民の信念もまた問われることになるだろう。私たち国民が判断しなくてはならないのは「平和か?それとも戦争か?」であって、「純ちゃんステキ!カッコいい〜!」といった泡沫的な人気のバロメーターではないだろう。

2001/05/08、火曜
欧州社会党大会、EU改革案など討議【その顔ぶれ】
■番組表■(首都圏保存版)

 昨夜コンビニで「ゴルゴ13」を買ってきた。目次は「偽りの星条旗」「乳白の闇」「世紀末ハリウッド」となっている。いつもながら奇想天外なゴルゴの殺しのテクニックを抜きにすれば、その時代背景の描写は注目に値するものだと、個人的には思っている。特に「世紀末ハリウッド」は漠然とした疑問の糸口を与えてくれた。ハリウッド映画への進出を画策する華僑がテーマなのだが、その背景の闇の勢力を説明する場面がある。「アメリカ政府は武器輸出と並んで映画を国家戦略的産業に位置付けている。だから東洋人が世界スターになることを彼らは望まないし、あらゆる手段でそれを排除する。謎の死を遂げたブルース・リー、撮影中の考えられない事故で死んだ彼の息子ブランドン・リー、そしてキリング・フィールドでアカデミー助演男優賞をとったカンボジアの俳優ハイン・S・ニョール、みんな無惨な死に方をしている」(本には実名で載ってはいない)・・・ブルース・リーの息子ブランドン・リーが撮影中の事故で死んだときは驚いたものだ。それも撮影用のピストルに実弾が込めてあったというのだから、背後の意図的な殺意を疑わせるに十分な事件であった。それを警察が不慮の事故として片付け、欧米マスコミも疑惑を追及することなく、今日に至っている。さらにキリング・フィールドでの脇役ハイン・S・ニョールは元医師という変り種だった思うが、私は彼が殺害されたことをニューズ・ウィーク誌で知った。
 ちなみに今日はアジアの歌姫と言われていたテレサ・テンの命日だということで、テレビでも頻繁に彼女の懐かしい歌声が流れていた。今から6年前の1995年5月8日、タイのチェンマイ市内「チェンマイ・ラム病院」に担ぎ込まれたときはすでに死亡していたという。死因は喘息発作によるものとされたが、彼女が発作に襲われてホテルの廊下に飛び出した当初は全裸で、検死の結果、首の痣(あざ)を確認。のちに写真週刊誌で彼女の遺体写真が公表されたが、その首にはくっきりと筋状の痣が確認されている。結局のところ、首の痣は遺体保存のための注射痕とされたが、あの当時の私は注射であのような筋状の痣になるとは到底思えなかった。左耳下から首にかけての細い筋状の痣は、あたかも紐のようなもので絞めたような感じを受けたのだ。彼女の天安門事件における抗議活動など、政治的な関わり合いを考え合わせると単なる喘息発作による死とは思えないのだ。
 久しぶりの雨、その雨音を聴きながらこれを書いている。何処からかテレサ・テンの歌声が聞こえてくるようなミステリアスな気分に浸っている。死人に口なし、とはよく言ったものだ。彼らの謎の死も今は明らかにされることはないだろうし、今後も明らかにされるという保証はどこにもない。闇から闇に葬り去られた者たちの怨念が、その悲しみが雨の涙となって降り注いでいるようだ。 

2001/05/07、月曜
■番組表■(首都圏保存版)
イスラエルの詳細地図作成
 大宮の友人が悩んでいることは以前の日誌に少し触れたが、その彼が是非そのことをインターネットで流してほしい、と言って来た。プライバシーに触れることだけに再度確認したが、それは覚悟のうえだと言う。彼は両親のことで悩んでいるのだが、仲の良かった両親が、不倫というあらぬ妄想に囚われゆえに危機的状況に置かれているのだ。つまり、父親が母親に不倫の妄想を抱き、それがエスカレートして父親が乱暴を働くようになったというのである。すでに老境に至っている夫婦が「何で今さら」と思われるだろうが、それゆえに対処のしようもなく途方に暮れているらしい。この問題を難しくしているのは、これが単なる夫婦喧嘩に留まらず、父親が妻に殺意すら抱くようになってきているという点である。事実、乱暴は日増しにエスカレートしており、家族は被害を受ける母親を匿い、それを父親が追いかけるということを繰り返している。こうなれば病院での強制隔離しかなくなるのだが、そこは家族のこと、踏ん切りがつかずに悩んでいるのだと言う。取り返しのつかないことになる前に、何としてでも早急な対処が求められているのではないか?・・・それが分かっていながら途方に暮れるばかり、というのが友人の悩みだ。彼はいま、実家を離れて大宮に世帯を持っており、両親の実際の修羅場は兄夫婦からの報告に頼っている。これらの詳細は私もファックスで受け取っているが、それをインターネットで公表してほしい、というのだ。そして私が承知した。彼はそれを読んだ人の反応を知りたがっているようだが、先に精神医に相談するのが先決かもしれない。一応承知した私だが、ここは一度保留にしておいて、しかるべきカウンセラーに相談したいと思っている。まさに悩みは多様にして様々である。しばしの間、この友人とは連絡を取り合うことになりそうだ。

2001/05/06、
■番組表■(首都圏保存版)
グアテマラ市でアメリカ婦人が何者かに射殺される

 自給自足のことを考えている。とりあえずは電気だ。以前からソーラー・システムのことを考えていたが、当初はパネルも高価で実現できる見込みもなかった。しかし、ここにきて個人で実験できる程度に安価になってきたので、そろそろ試してみようかと思っている。実際に自分を電気のない環境に置いて、生活の実体験を通じて再検討してみたいのだ。そのための準備も少しずつ始めている。なにせ予算が全くないので、生活費を切り詰めての苦しい実験になるだろう。それに電気の基礎知識さえ乏しい自分のこと、心もとない気がしないでもない。一応小さな会社の社長ではあるが、予算編成の実権すらないのだから困ったものだ。金庫番の妹がそれを許さないほど、私は名目だけの社長にされている。先代の父が興した会社なのだから仕方がないとして、この底なし不景気では先が見えている。ここは自分で新たな商売をゼロから模索していくしかないと覚悟した。そろそろ会社の借金も残り少なくなってきているので、そういう意味では気が楽だ。まずは遊び感覚で楽しみながらやっていきたいし、そうするつもりだ。電気のないところで、コンパクトなソーラー・システムを使って最低限必要な電気を確保するにはどうすればいいか?それを実験する。できればホームレスの人々が使えるような手軽なものに限定したい。今年の夏には彼らのところまで行きたいが、その旅費さえ工面できないのだから最悪である。今のところ夢だけが先行しているが、その夢に乗って誠心誠意励めば何とかなると楽観している。これから自動車も燃料電池で走る世の中が、もうすぐそこまで来ている。一般市民がクリーンエネルギー産業の中心的存在になっていくだろうことは、すでにヨーロッパにおいて市民たちの賛同で作った会社が電力会社を席巻するといった具体的なかたちで実現している。それに拍車がかかっていくことは、ついこの前、電力の自由化によって危機に瀕したカリフォルニアの電力会社の例をあげるまでもないだろう。携帯用ソーラー・システムを電源とした現場からインターネットで逐一報告をする・・・これを今年の秋までに実験するつもりだ。そのためのサイトと掲示板を近日中に設置する。賛同者よ、来たれ!原発はいらない。

2001/05/05、土曜
■番組表■(首都圏保存版)

 土曜の夜はじっとしていられなくなる。かつては夜の繁華街を徘徊しながらスナックを飲み歩いたものだが、今ではタクシー代だけでも二日分の食費が消えてしまう。そうした昔の暴飲暴食浪費三昧の不健康な生活の癖が抜けないのだろう。家だけで飲む分にはさしてカネもかからないので、ゆで卵を肴に発泡酒を飲んでいたりする。何をするにもカネがかかる御時世、どれだけ安くあげるかをいつも考えるようになった。炊飯器も保温時間帯の電気を節約するため、少量ずつ炊いて食べきり、電気を切るようにしている。食器もできるだけドンブリ一つで済ませようと思っている。食器が多いと洗うのが面倒だし、水道代もバカにならない。ご飯の上にオカズを乗っけて食べれば食器は一つで済むはずだ。その後に味噌汁を入れて食すれば食器はきれいになって一石二鳥となる。最近では毎日のようにガムを噛んでいる。歯磨きチューブを買う必要がないからだ。つまり歯磨きを、ガムを噛むことで済ませている。これがけっこう効果がある。むろん噛んだガムは捨てずに繰り返し噛む。味気ないこと、このうえないが、これも節約のためだ。ガムを噛むと唾液が出て、胃腸の調子も良くなる。時々噛んだガムを座布団の上に置いたまま忘れることがある。これが悲惨な結果となる。ズボンの尻にべっとり張り付いたチューインガムは始末が悪い。近頃、何にでもマヨネーズを入れて食する若者が増加し、彼らを称してマヨラーと言うのだそうだ。実は何を隠そう、私もまた以前からマヨネーズを多用する隠れマヨラーなのだ。納豆からカレーライス、味噌汁、食パンにもマヨネーズをつけて食べている。何もオカズがないときはご飯の上にマヨネーズをかけて食べ、ご飯がないときにはそのままマヨネーズのチューブを口に入れて啜っていたりする。我が家の同居猫クロもけっこうマヨネーズが好きで、鼻の頭にマヨネーズをつけてあげるとペロペロ美味しそうに舐めている。。味噌とマヨネーズを混ぜた自家製タレはおすすめである。この不景気の貧乏生活に耐え抜くためにも、一家にひとつ、マヨネーズをお備えください。そこの奥さん、マヨネーズはいかがですか?今なら一年分のマヨネーズが当たる抽選券がついてきます。なんてね・・・ちと寝不足なもんで許されよ。
【マヨネーズ関連サイト】キューピー・マヨネーズ全国マヨネーズ協会「マヨネーズ王選手権」出場選手募集のお知らせマヨネーズ・バトルリング

2001/05/04、金曜
■番組表■(首都圏保存版)

 昨夜、いつもは観ないTBS系「ここがヘンだよ日本人」を久しぶりに観た。テーマに惹かれたからだ。 昨夜のテーマは「世界の子供たちは今」アフリカで戦場に送り込まれる子供たち、とある。アフリカの前に、カンボジアのゴミ処分場で働く子供達の悲惨な状況が映し出された。私はそれ以前にフィリピンのゴミ処分場の例「スモーキーバレー」でも同じ事が起こっていることをテレビ番組から抜粋して紹介している。この苛酷な状況は今さら言うまでもないだろう。汚いものに蓋をしながら、人間が虫けらのように扱われ死んでいこうが、それが自分に降りかからない限りは所詮他人事なのだ。それは日本における都会と田舎の例でもモデルとなる。原発は安全だと言いながら、その安全なはずの原発は決して都会には建てられずに、田舎の僻地に建てること自体矛盾していやしないか?田舎でせっせと作られる米や野菜は都会へと流れ、その都会の人々の口に運ばれる。ところが都会からは産業廃棄物のゴミが運ばれ、田舎の山には不法投棄のゴミの山が出来ていく。都会は何でも吸収する大喰らいの口と胃袋を持つ。喰らい続けて太った都会の排泄物の行き先は、何処か?田舎だ。このことは何度も言ってきた。カンボジアで、フィリピンで起きている悲惨な状況は、そのまま日本の都会と田舎の悪しき構造の延長にあるのだ。

 やがて番組はアフリカの戦場に移行し、そこで前線の弾除けとなって銃を持たされる子供たちが映し出される。そのために子どもがさらわれていく現実にゲストの溜息が出る。日本側のゲストが質問する「アフリカの大人たちは子どもたちが死んでも平気なのか?」、それにアフリカ側のゲストが「平気であるわけがない。それを解決するためには先進国から流れ込む武器をストップすべきだ」と応える。「昔は部族同士のトラブルぐらいはあったが平和だった。ところが先進諸国がダイヤやゴールドなどの地下資源を見つけてからこうなったのだ。紛争に至るアフリカの歴史を聞いてほしい」・・・こうしたアフリカ側の言い分に日本の女性タレントが立ち上がってわめく。「そんなことは聞きたくない!あんた方アフリカの大人たちが何とかしないから悪いんだ!」、これに日本側の殆どのゲストが呼応「そうだ!そうだ!」の大合唱となる。私が予想したとおりの展開になった。話し合いとは互いの意見を聞くことで成立する。とにかく反対意見にも耳を傾け、それを踏まえて反論するのでなければ話し合いにはならない。日本側のゲストが「聞きたくない!」とアフリカ側の主張を制止した瞬間から話し合いは出来なくなったのだ。いつもこの番組はこうした感情に流された形で罵倒合戦に終わる。アフリカの現状すら知ろうとしないで、衝撃的な映像だけにショックを受けて見境なく喚きたてる。悲惨な現状という今は、そこに至る過去の出来事に根ざしている。その歴史を無視して今を語ることは出来ない。むしろ危険ですらある。私がインターネットで紛争国のページを開いた目的も、実はそこにあった。肌の色や宗派、国境も越えた、同じ命を、心を持つ人間として・・・いま最も苦しんでいるだろう彼らの息遣いに、その悲鳴に耳を、心を傾けようと・・・

2001/05/03、木曜
■番組表■(首都圏保存版)

金総書記の長男を身柄拘束か・東京入管(日本経済新聞)
 とんでもないニュースが飛び込んできたものである。北朝鮮の金正日(キムジョンイル)国家元首の跡取り、長男の金正男(キムジョンナム)が家族共々偽造パスポート所持の現行犯として成田空港で逮捕されたというのだ。北朝鮮の次期国家元首候補という認識すらなかったようで、どうやらその目的も観光らしいというから呆れ返る。ちょうど退屈なお城暮らしに嫌気がさし、身分を隠して城下の町民の間に紛れ込むバカ殿を連想させる。最初このニュースが字幕で入ってきたときは信じられず「すわ、亡命か?」と、外交上大問題に発展するのではないかと危惧したものだ。南米からのパスポートはビザなしで入国できるためドミニカ共和国のパスポートを使ったと思われるが、むろん偽造パスポート使用は違法であり、逮捕拘束されても仕方がない。ただそれで不法な利益をあげるなどの犯罪性がないため、金正男一家はとりあえず中国の北京に国外退去を命じられるだろうとされている。いずれにせよ人騒がせな御仁である。どこかヨルダンのアブドラに似ている。これら心もとない御曹司が、いずれ国家元首となることを考えると想像するだけでも身震いがする。

 昨夜はNHK総合テレビで放映された「ロスチャイルドの秘宝110億円」という番組の整理をしていた。没落大富豪の哀れ、といったナレーションを真に受けた女性ゲストが「かわいそう」と泣きそうな顔をしていたのが印象的だった。NHKさんもいいかげんにしてもらいたいなぁ・・・役済みのロスチャイルド家当主の御老体たちの考古物件を、ロスチャイルド家の秘宝だなどと大袈裟に紹介して、スイス銀行に眠る彼らの財宝には触れないのでは片手落ちだろう。かつてのロスチャイルドの五人の兄弟がヨーロッパ各地に散りながら、それぞれ通信を交わしていたという記録文書は暗号化されたヘブライ語で書かれてある。驚くべきことに、それら全ての暗号が解読されていないのだという。これは実に不可解なことだ。各国間の国家機密がなぜロスチャイルド兄弟たちには知られていたのか?かれらはそれゆえに大富豪となったのではないか。してみれば世の歴史家はその謎を解くべく、彼らの交わした暗号文を真っ先に解読しても良さそうなものである。彼らの子息たちがこれからユダヤ王の後継者として表舞台に登場してくる日も近いのだ。私の仮説を憶測という範囲で許してもらえれば、それはおそらくヨーロッパ合衆国という大舞台でのことになるだろう。

2001/05/02、水曜
■番組表■(首都圏保存版)
<フィリピン>アロヨ大統領が「反乱状態」宣言 混乱は鎮静化(毎日新聞)
 女性を撮り続けてきたアラーキーこと荒木経惟(Nobuyoshi)が、最近花ばかり撮りつづけている。講演で「ボクが花にカメラを向けると、花が開くんだよ」と言って観衆を笑わせている。彼も笑いながら「ホントなんだ」と言っていたが、天才アラーキーのこと「本当かも」と思わせてしまうだけの魔力が彼にはある。花と女性は似ている。彼は「花を動物のように撮る」と言う。その彼の作品のどれもが、確かに生命力溢れる躍動感に満ちている。それはまるで静止しているはずの花が、彼の心のフィルターを通して動き出すかのようだ。彼は女性を撮るときでも、動物のように撮ってきた。人間の性の根源にのめり込むようにして、ときに赤裸々な描写で生身の女の温もりを伝えてきた。その果てに辿り着いたのが花であり「なぜ花なんだろう?」と私などは思っていた。それが最近、ようやく分かりかけている。今から三百年も前、ドイツの医学教授にして植物園の園長ルドルフ・ヤコブ・カメラリウスは「植物の性に関する書簡」という本を出版した。これが当時の権威筋から猛攻撃を受けている。彼は、植物も人間と同だと、言いたかっただけである。花が人間の性器と同じ機能をもつことが分かっていながら、当時の権威は植物の性器にあたる呼び名をラテン語の不透明なベールで覆っていた。現代においても植物学は魅力のない分野になっているが、それも植物を人間と同じ生命体として見ずに、退屈な分類仕分けという作業に追いやってしまったからだ。人間のセックスのように、植物もまた受粉などとは言わずに「植物もセックスする」と言ってもいいではないか。交配の時期にはあらゆる生命体が魅惑的な芳香を発し、女性器官は熱を発する。それは決して植物も例外ではない。花粉は引火性を帯び、赤熱を近づければ即座に発火する火薬のようになっている。花の香りが漂う中で、私たちはそれが植物たちの性器が放つ匂いであることを想起すれば、人間もやたらに自然破壊を繰り返すことがなくなるかも知れない。花ばかり撮りつづけるようになったアラーキーも、きっと花に人間の性の根源を見出したのだと勝手に推測している。
【参照】メイプルソープ&アラーキー

2001/05/01、火曜

■番組表■(首都圏保存版)
<フィリピン>デモ隊の一部が暴徒化 混乱はピークに
 どうも最近、世界の紛争地域で一気に火種がきな臭くなってきているように思えて仕方がない。それも紛争国一国に留まらず、それらが連動して導火線に火が点いていくような・・・嫌な予感がする。ちょうど国際金融システムにおける仕組みと似ている。何処かの国の株の暴落が決してその国に留まらずに、一気に世界同時株安といった波及効果をもたらすように、である。私の手元に10年ぐらい前に買った「インサイド・ザ・リーグ」という本がある。サブタイトルは「世界をおおうテロ・ネットワーク」、内容が内容だけに今は絶版になっていると思う(いま検索かけたら、やはり絶版となっていた)。ここに書かれてあることは、これまで学校で教えられてきた、またはマスコミがしたり顔で解説してきたテロの実態とは全く違う、驚くべき内容で占められている。私もこれまで何度か抜粋引用してその一部を紹介してきたが、一部に留まらせるだけの躊躇いを生じさせる本だ。全貌を知ったところで絶望するしかないほど、世界はテロ・ネットワークに覆い尽くされてしまっているのだ。世界で毎日のように起こっているテロの根っ子には、全く無関係と思われている国の根も深く結びついている。ただ国民にそのことが知らされないだけである。いずれこのことは後世において明らかにされるだろうが、今は現在進行形として彼らは必死で秘密を守り通すはずだ。限りなく真相に近いゆえに権力者が圧力をかけざるを得ないと予想される本もあるのだ。今も中東のパレスチナとイスラエルの間で、フィリピンで、インドネシアで、南米で繰り返されているテロが、その地下水脈においては一つの指令によって分岐された結果であることを・・・夥しい兵器に囲まれて安穏としていられる自己矛盾を踏まえて念頭の片隅に置いていたい。なお先に紹介した本は社会思想社から出ていたが、現在のところ重版未定だという。この本の著者ジョンとスコット・アンダーソン兄弟の勇気に敬意を表したい。