北海道教職員組合(北教組)元組合員の谷光さん(67)=札幌市東区=ら6人が30日、道教委が進める組合活動実態調査の即時撤回と、北教組本部に組合員や道民への説明責任を果たすよう求めたアピールを出した。
アピールでは、教職員の思想信条の自由を脅かすものとして実態調査の撤回を求める一方、発端となった北教組幹部による政治資金規正法違反事件の真相について、北教組本部が説明責任を果たすよう求めている。谷さんは「北教組は事件の真相解明を急ぐべきだ。あいまいな姿勢は道民の納得が得られない」と批判している。
一方、道内在住の弁護士有志は同日、道教委に実態調査の中止を申し入れた。申し入れは道内在住の弁護士約700人のうち117人が賛同。呼びかけ人の一人、渡辺達生弁護士(札幌弁護士会所属)は「教職員の表現の自由などを踏みにじるもの。わずかな期間に大勢の弁護士の賛同が得られた」と話している。【千々部一好】
毎日新聞 2010年5月1日 地方版