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「府財政はより深刻」平松・大阪市長、橋下知事に反撃

2010.5.1 02:13

 大阪市の平松邦夫市長は30日の定例会見で、大阪府の橋下徹知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」として市営地下鉄民営化など市の改革案をまとめる方針を28日に表明したことに対し、「府の財政状況は大阪市よりも深刻だ。自らの努力を放棄し、市の資産で一気に借金の解消を狙っているのではないか」と厳しい口調で批判した。

 会見で平松市長は、府と市の借金にあたる地方債残高の推移を記したグラフのパネルを示しながら異例の反論を展開。他の自治体改革に言及した橋下知事の“おきて破り”に、いよいよ堪忍袋の緒が切れた形だ。

 平松市長によると、改革を進める市の今年度末の市債残高見込み額は、平成16年度末と比べて3944億円(7・1%)減少しているが、府は逆に4179億円(7・3%)増加。借金を返済するための減債基金を20年度末時点で約5200億円を取り崩している府に対し、市は同様の取り崩しがないという。

 関淳一前市長のもとで市政改革に取り組み、現在は橋下知事のブレーンとして府特別顧問を務める上山信一慶応大教授に対しても「減債基金に手をつけた経緯や、どうやって基金を復元するかなどを府民に示すべきだ。なぜ(橋下知事を)指導しないのか不思議に思う」と痛烈に皮肉った。

 パネルまで持ち出した今回の反論について、平松市長は「橋下知事は大阪市域のことばかり言っているが、本来知事として目を向けなければならない点はここだと示したかった」と話した。

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