政治
ロシア 四島交流会受け入れ 来月の「ビザなし」で
(04/29 07:19)
5月中旬に国後島訪問を予定している本年度の北方領土ビザなし交流で、ロシア側は28日、従来の対話集会の代わりに日本側が提案した領土問題を主要テーマとしない住民交流会の開催を受け入れる考えを、北方四島交流北海道推進委員会(札幌)に伝えた。
交流会は、絵手紙作りを通じた島民との交流が中心となる予定だが、推進委は「訪問期間中に、領土問題の意見交換も可能」としている。
本年度のビザなし交流をめぐっては、3月の日ロ代表者間協議で、例年並みの人数や回数で実施することに合意。しかし、サハリン州政府の窓口となるセルゲイ・ポノマリョフ対外交流儀典局副局長が、領土問題が話題になる対話集会の開催について、「政治的」などを理由に拒否する姿勢を示した。
住民交流会は、交流の実施団体となる推進委がロシア側に代替案として提示した。これまでの対話集会のように訪問団と島民らの意見交換だけでなく、絵手紙作りなどを通じて相互の文化に対する理解を深める場とすることで、開催を求めていた。
日本側の参加者からは、ロシア側の島民らに領土問題を直接訴える対話集会の継続を求める声もあるが、推進委は「交流を継続していくことが大切。滞在中にロシア側との夕食会や家庭訪問の場もあり、領土問題について話をする機会はある」と理解を求めている。
本年度のビザなし交流は5月から10月まで実施する予定。
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