福岡市タクシー協会は、中国からのクルーズ船の乗船客など外国人旅行客の増加に対応し、タクシーを利用して観光を楽しんでもらうため、英語、中国語、韓国語の3カ国語表示の同市中心部の地図と指さし会話集を組み合わせた「指さし行き先マップ」を作った。5月から市内のタクシーに配布する。
外国語を話せない運転手とも意思疎通を可能にする。指さし会話集には、天神地区の百貨店などの主要商業施設やホテル、観光名所などを記載。乗客は地図で見つけられなくても、運転手に目的地を伝えられる。会話集には大まかな所要時間や料金の項目もあり、運転手は乗客に伝える。
マップは1万枚を作成。福岡都市圏を走る約7千台のタクシーに乗せる。車には3カ国語のステッカーを張り、マップが用意してあることをわかるようにする。
同協会は「福岡のおもてなしの心を感じていただけるサービスを提供したい」としている。
=2010/04/28付 西日本新聞朝刊=