石川のニュース 【4月30日03時24分更新】

九谷の里発信 小松・県窯元協組

マップを披露して「九谷の里」発信へ意気込む関係者=小松市立登窯展示館
 県九谷窯元工業協同組合(小松市)は九谷焼再興の礎となった若杉窯跡や、生地の原料 「花坂陶石」の鉱脈がある同市八幡、若杉町周辺を「九谷の里」として発信する。29日 までに、関連施設や作陶工房をつなぐ散策ルートを記した地図を作成した。陶板の案内看 板も設置する予定で、観光誘客を図る。

 地図には同市八幡、若杉町にある市立登窯展示館や花坂陶石を産出する通称「原石(げ んせき)山」、200年前に本多貞吉が開いた若杉窯跡のほか、観光客が見学・作陶体験 できる約20の工房が紹介されている。

 散策コースとして、原石山などを巡る「健康コース」と、九谷焼の置物の作製現場を訪 ねる「陶房巡りコース」を設けた。

 地図は市の支援を受けて1万5千枚印刷し、5月1日に若杉窯跡で営まれる開窯200 年記念本多貞吉慰霊祭から配布を始め、観光施設などにも置く。

 陶板の案内看板は9月をめどに、若杉窯跡や原石山に設置するほか、各工房に製作を呼 び掛ける。

 市イメージキャラクター「カブッキー」の九谷焼の置物の試作品も完成しており、宮吉 勝茂理事長は「九谷焼のふるさととして小松を発信していきたい」と話している。


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