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2010年4月30日(金) 19:15 |
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県内景気「持ち直し」と、日銀岡山支店
岡山県内の景気は「持ち直している」と日本銀行岡山支店は分析しました。 景気を示すデータの多くが改善しているというのが理由です。 しかし改善していないデータもまだあり、庶民の感覚とは少しかけ離れている印象です。
日銀岡山支店が発表した岡山県内景気は「持ち直し」ている、でした。 判断を引き上げたのには2つの理由があります。 1つ目は、アジア向けの輸出が好調なことです。 中国・韓国などで景気回復のために行ってきた公共投資や金融政策の効果が出てきていて、従来好調だった鉄鋼に加え、電気機械や化学などの輸出も良くなっています。 2つ目の理由は個人消費の回復です。 エコカー減税の影響で乗用車の販売が好調、さらに地デジ移行まで1年余りと迫ったことで薄型テレビなど家電販売も好調です。 こうしたデータから、日銀岡山支店は一時の不況を脱し、景気が持ち直しつつあるとまとめています。
しかし、上向きのデータばかりではありません。 岡山・香川の雇用はまだまだ良い状況ではありません。 職を求める人1人に対する求人数を示す有効求人倍率は、岡山県が0.62倍で前月に比べ0.02ポイント下がりました。 香川県は0.65倍で前の月に比べ0.04ポイント上昇しています。 香川県の0.65倍という数値は、全国の都道府県で上から2番目に良いものですが、職を求める人の数が求人数を上回っている状況は変わっていません。 前の年と比較すると、岡山・香川ともに製造業を中心に求人数を増やしている業種が見られる一方で、建設業や小売業の分野で大幅に求人が減っています。 岡山・香川の労働局も、全体で見ると依然として厳しい状況に変わりはないと分析しています。
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