餃子の王将のランチピーク時はどれだけ雑か?の考察(パソコン読者用)
テーマ:ブログ『餃子の王将』という中華料理屋があります。関西では知らない人がいないほどの有名店で、全国展開していることからも、ご存知の方は多いはずです。
僕は、王将が大好きです。通算500回以上も利用しており、安くてうまいを地でいく、素晴らしい中華料理屋でしょう。
ですが、1つだけ、大きな欠点があります。そして、その欠点が時として、客をイライラさせてしまうのです。
それは、「雑さ」です。味こそおいしいものの、王将の雑さと適当さといったら、尋常ではないのです。
王将はカウンター席に座ると、厨房が見えます。あまりの雑さに笑けてくるほどで、なにしろカウンター席から、作り置きのチャーハンが丸見えなのです。
棺桶みたいなカゴに、チャーハンがぶち込まれています。厨房内の汚さも相まって、ゾウのエサにしか見えません。フロアの床も、「愛液をまいたんか?」というぐらいヌルヌルで、杖をついたジジイが来ようものなら、見ていてヒヤヒヤするのです。
なかでも、1番忙しい時間帯であるランチタイムは、まあ雑ですよ。ひと言で言うと「戦争」で、全従業員がすさまじい剣幕で、「料理戦争」を繰り広げているのです。
そこで今回は、「餃子の王将のランチピーク時はどれだけ雑か?」の考察です。
以下、僕が過去に目撃した、ランチピーク時の「雑さ」についてご紹介します。全店舗に共通するわけではございませんが、僕は7店舗も使い分けており、それらを見た上での判断なので、信憑性は大きいです。
①あまりの忙しさに、厨房の従業員がケンカを始める
ピーク時における従業員の口の悪さは、半端ではありません。どの従業員も、溜まった伝票への切迫感で、機嫌が悪いです。厨房内でケンカが始まり、つい先日も、こんなやり取りがありました。
「おい、餃子、あと何分で焼けんねん?」
「……」
「聞いてんのか!あと何分や?」
「知るかいや、ボケ!機械に言えや、そんなもん!」
「機械なんて関係あるか!お前の焼き方に問題があるんと違うんか!?」
「お前のほうこそ人のことはええから、さっさと、から揚げを揚げろや!」
「とっくにやっとるわ!文句があるんやったら、フライヤーに言えや!」
「お前も機械のせいにしとるやないか!」
漫才やんけ、これ!このやり取り、完全にプロの漫才やぞ!
客に丸聞こえなんですよ、これ。から揚げを注文した客も目の前にいるのに、平気でこんなケンカを始めるのです。
ほかにも、「米炊いたか?おい、米炊いたんか、お前?」「すぐには無理ですよ、店長!」「アホか、お前!ランチの米を食い放題にしてる店が、米切らしてどないすんねん!」「(客が)すいません、ご飯のおかわりをもらえますかね?」「ほらみろ!このままやとなくなるやろが!」「じゃあ、店長が炊いてくださいよ!」「無理じゃ、ボケ!」「じゃあ、昨日の残りの米を使いますよ?」「アホか!それはチャーハンに使え!」と、チャーハンを頼んだ僕の横で叫んだのです。
ふざけんなよ、お前!お前それは、風俗の入口に客がいるのに、「性病のあの女、病院に行ったんか?」「行ってません!」と会話するのと同じやぞ!
手間のかかるオーダーが入ると、ますます機嫌が悪くなります。先日、お子様セットが3つ注文されたときのこと。「なんで昼間からお子様やねん!」「客が頼んでんからしゃあないやろ!」「なんでお子様を食うかな……」「(客が)お忙しいのでしたら、お子様セットはやめましょうか?」「……いやいや、とんでもないです!失礼しました!」と、客のほうが気を遣っていたのです。
なめてんのか、お前!で、ちょっと考えたやろ、お前!?一瞬、やめてもらおうかな、と思ったやろ!?
なかでも、パーティーセットを注文されたときの口の悪さだけは、常軌を逸してますよ。「なんで昼時にパーティーセットを持って帰んねん!」と叫び、しまいには、「だいたい、王将の飯なんかでパーティーすんなよ!」と、自分の店の料理を全否定したのです。
何考えとんねん、お前!それはもう、完全に客への悪口やぞ!
「シャレならんわ!」
お前がシャレならんわ!本気でシャレにならんこと言ってるぞ、お前!
丸聞こえのお持ち帰りの客は、すさまじい悲壮感を漂わせています。「ほんまに大丈夫か、ここ……」と、不安そうな顔で長時間待たされているので、はたから見れば、おかしくて仕方がないのです。
②イライラを、食材と新人従業員にぶつける
これは、必ず見かけます。イライラして、何かに当たらないと気が済まない従業員が現われるのです。
機嫌の悪さは、まず、食材へのやつ当たりで出ます。王将は、大きなザルに野菜が入っています。手に取るのではなくひんだくり、また、その炒め方がすさまじいんですよ。「クスリ切れたんか?」というぐらい、鬼の形相で鉄鍋をふり倒し、しかもテンぱりすぎて、こぼしまくっているのです。
こぼしすぎやねん!そのこぼした分だけで、奴隷の2日分はあるぞ!
なかでも、チャーハンのこぼし方だけは、尋常ではないですよ。「半分以上こぼしてないか?」というぐらい周囲に撒き散らし、手づかみで味見したかと思えば、「熱っ!」と叫んで床に吐き出すのです。
吐くなよ、おい!食う気なくすやんけ、こっちは!
「からいやんけ、これ!」
お前のせいやろ、それは!からいのは100%、お前のせいやろ!
その昔、餃子16人前と、から揚げ8人前が注文されたときのこと。聞かされた従業員が「餃子、16!?ふざけんなよ!」と声を荒げ、キャベツを床に叩きつけたのです。
ケガ人出るわ、もう!何かわからんけど、そんなことやられたらケガ人が出そうやわ!
「そんなに食うんやったら、もうパーティーセットを頼めや!」
それはそれで怒るやろ、お前!パーティーセットなんて頼まれた日には、キャベツどころか、チャーハンをカゴごと叩きつけるやろ!
そのイライラは次第に、仕事のできない新人従業員に向けられます。「悪口のプロ」みたいな奴がおり、新人に、えげつない暴言を吐くのです。つい先日も、「おい、そこのブタ!オイスターソースを追加しとけ!」「オイスターソースってどこにあるんですか?」「なんで知らんねん、ボケ!しばき倒し回すぞ!」って言ったんですよ。
しばき倒し回すぞですよ!?しばいて倒すだけでは飽き足らず、まだ回すんですよ!?
これは推測ですが、こいつの機嫌の悪さがMAXになったら、「お前、殺しバラし埋めるぞ!」とか言いますよ。いやテンぱりすぎて、「殺しバラし、葬式を挙げるぞ!」と、「最後、いい奴やんけ!」と突っ込まれかねないほどの暴言を吐いてもおかしくないのです。
ほかにも、「おい、ブタ!お前、キャベツ切ったんか?」「すいません、まだです!」「死ね!焼死しろ!」と、死に方まで指定したかと思えば、ブタがオーダーを間違って作ったときなど、首の裏にハイキックを入れたのです。
死人出るわ、もう!ケガ人どころの話じゃないわ、死人が出るわ!
ですが、蹴られたブタも慣れっこなのか、文句を言いません。「はい、いつものハイキックがきた!」とばかりに意に介さず、当たり前のように作業を続けるのですが、蹴ったほうもテンぱりすぎて、自分を見失っています。重ねてある、お持ち帰り用のトレーをブタが倒した際、めちゃくちゃかわいい声で「もうっ!」と叫んだのです。
何キャラやねん、お前!キャラをはっきりせいや!お前それは、ヤクザがサンリオグッズを集めるようなもんやぞ!
この王将は、僕の家からは遠いです。ですが、僕はこの2人のかけ合いを見るためだけに、わざわざ通っているほどなのです。
③厨房がピンチになると、ホールから助っ人が乱入して、中途半端な料理を作る
王将は料理の出が悪いと、ホールスタッフを乱入させます。ですがたまに、女子高生がやってくるのです。
もちろん、ちゃんと作れるなら、いいですよ。とはいえ、適当もいいところです。一度、作り置きのチャーハンを作っているのを見たことがあるのですが、量が多すぎて鉄鍋が持てず、まったく振れていません。味付けも適当で、おたまで丸く皿に載せられず、手で丸めやがったのです。
新妻か、お前!手料理バージンの新妻か、お前は!
王将は、料理名を専門用語で呼びます。皿うどんのことを「バリ」と呼んでいるのですが、この子は厨房から直接渡す際、僕に「バリお待たせしました!」と言って渡してきたのです。
いやいや、バリとか言われても!もしかしてそれ、「私はバリバリアホです!」とかそういうこと!?
「テンハンは、もうちょっと待ってくださいね!」
テンハンて、おい!噛んだチャオズか、お前!
それでも100歩譲って、女子高生は、まだ許せます。なにしろなかには、どう考えても戦力にならない、とんでもない奴が乱入してくるのです。
その昔、とある王将で、洗い場専門のオッサンが調理場に回されました。このオッサンは、異常にトイレが近いです。「トイレ、行かしてください!」「すいません、またトイレに!」と、ピーク中なのに、10分おきにトイレに行きやがるのです。
膀胱どうなってんねん、お前!逆膀胱炎やわ、それ!
ひと段落してから行けばいいのに、餃子が焼けそうなタイミングで、「すいません、もう一度トイレに!」と叫びます。しまいには店長に、「~さん、もういいから、洗い場に戻ってください!」と怒られ、「わかりました!ただ、その前にもう一度トイレに!」と言ってまたトイレに行ったんですよ!
お前、もう働くな!金輪際、飲食で働くな!お前の職場はトイレしかないわ!
なのに王将は、忙しくても、休憩に行く奴がいます。散々客を待たせているのに、「休憩いただきまーす!」と、マカナイ持参で厨房を出て行く奴がいるのです。
何考えとんねん、お前!しばき倒し回したろか!
「ゆっくり休んでこいよ!」
やかましいわ!しばき倒し回し蹴り殺したろか!
「あっ、今日のマカナイ、ヤキソバか」
ごめん、俺はヤキソバ待ってんねんけど!?客より先に、従業員がマカナイで持って行ってもうてんけど!?
もうね、怒りを通り越して、笑けてきますよ。
④ただでさえ従業員のキャラが濃いのに、忙しさに比例して、どんどん濃くなっていく
王将の従業員は、濃い奴が多いです。男臭い猛者ばかりで、忙しくなるにつれて、どんどんキャラが濃くなっていくのです。
僕が通うスポーツジムの近くの王将に、10センチ以上のアゴヒゲをたくわえたオッサンがいます。この人は忙しくなると、周りが見えません。ピーク中は毎回、アゴヒゲに何らかの食材が付着しており、ネギやキャベツは当たり前、一度、ピンクのカマボコが付いていたのです。
釣りに行け、お前!海にアゴを浸けとったら、まあまあの魚が捕れるわ!
「そこのマヨネーズを取ってくれ!」
お前がまず取れ!それ取ったら取ったるわ!
僕とは話をする仲なのですが、とにかく強烈です。客が注文した生中をひと口飲んでから渡したり、忙しくてテンぱると、コップに入れてある日本酒を景気づけで飲むのです。
商売なめてんのか、お前!お前は松下幸之助の本を8000回読め!
ひと口飲んだ生中を渡す際、口ヒゲには、泡が付着しています。「お前、飲んだやろ?」と、いつ客に突っ込まれないかとヒヤヒヤなのです。
ヒヤヒヤさせんなよ、お前!デブの馬跳び見てるみたいやわ!
先日、顔にガーゼを付けていました。僕が「どうしたんですか?」と訊くと、「足にギプスをしたまま働いたんやけど、バランスを崩して顔にヤキソバをこぼしちゃったよ、へへへへへ!」と軽く言ったんですよ。
お前、顔にヤキソバこぼすか、普通!?医者に説明しようないわ、そんなもん!
ほかにも、僕が大学生のときのこと。大学近くの王将にいじめられている従業員がおり、こいつに至っては、心の声が口に出てしまっていたのです。「餃子を焦がしたら、また店長に怒られるわ」「鈴木さんが休憩終わったら、今度は僕が休憩に行く番やわ」と、完全に心の声が出ています。その声は忙しくなるにつれてエスカレートし、「本当はやめたいけど、お金がほしいからやめられへんわ!」と、客の目の前でガンガンにしゃべっているのです。
よく面接通ったな、お前!お前だけじゃなく、店長もおもろいわ!
「店長に髪を切れと怒られたけど、僕はそんなに長くないわ!」
やかましいわ!て言うか、普段はどうしてんの、お前?寝ながらも、「僕は今、怖い夢を見てるわ。でも、夢やから大丈夫やわ」とか言ってんのか!?
キャラが濃いのは、従業員だけではありません。王将のカウンターには、腹をすかせた猛者が集まります。定食を2つ食べる奴など当たり前、こないだ見た客なんて、「とりあえず、餃子4つ!」って言ったんですよ。
とりあえずと違うわ、お前!餃子4つって、お前それは、ドラキュラを7、8人殺せるほどのニンニクが入ってるぞ!
隣の客が残していった料理を食べる奴までおり、とにかく普通ではありません。とりわけ注文が遅いと、「早く持ってこいや!」「俺のほうが先に頼んだのに、なんでこいつのほうが先やねん!」と怒鳴り始めるので、隣に座ると気が気でないのです。
そして最後。これだけは本当に、「どういうつもりなん?」と説教したいですよ。
⑤中国人従業員のテンぱり方が尋常ではない
テンぱるのは、厨房だけではありません。それはホールも同じで、最近は、片言の日本語を話す中国人が多く、中国人のテンぱり方がまた、尋常ではないのです。
僕の近所の王将に、中国人の若い女の子がいます。この子は店内の電話が鳴ると、「ギョウザノオウショウーーー!!!」と叫んで電話に出るのです。
どこの王将やねん、お前!だいたい、相手はびっくりするわ!間違ってかけていた日には、まったく意味がわからんわ!
「オマチシテマーーース!!!」
行きたくなくなるわ!お前がおるんやったら、バーミヤンのほうに行くわ!
厨房にオーダーを通す際、料理名(専門用語)をマイクで叫ぶのですが、この子は、めちゃくちゃな言葉を叫びます。たとえば、餃子2人前とチャーハン1人前で、「リャンガーコーテル、ソーハンイー!」と言うところを、「リャン、リャリャリャリャン、リャンリャンタンタンガー、ココーデルー、ソソソソ、ソーリャンソーリャン……」と叫ぶのです。
何言ってんねん、お前!で、タンタンガーって何!?いくら探しても、それっぽい言葉が見つからへんねんけど!?
「タンタンガー、イー!」
そんなもんないねん、この店に!それは完全に、お前の造語やねん!
しかもたまに、「タイガイニセー!」と聞こえてくるのです。「リャンリャンコーテル、ソソーハンイー、チャイタイタイ、タイガイニセー!」的なことを言ってくるので、こんなもん、「お前が大概にせえよ!」という話なのです。
とはいえ、「ジャンボヤナギ(ラーメン大盛り)」のときだけは、やたらと発音がいいのです。気に入っているのか、「待ってました!」とばかりに、「ジャンボヤナギ!」「はい、ジャンボヤナギ!」と満面の笑みで言ってくるので、そのギャップがおかしくて仕方がないんですね。
ほかの従業員は、この子のテンぱり具合にあきれています。そのうちの1人が「お前、もうええから、レタス買ってこい!」と怒鳴りつけたところ、「イツ?」って言ったんですよ。
今や!こんな忙しいのに、未来のこと頼むかボケ!
「イツ、イッタライイノ?」
今逝け!行くんじゃなくて、逝け!迷惑やから、今すぐに死んでくれ!
それでも、これらは一生懸命にやっています。まだ許せるものの、こちらが話しかけると、「アンッ?」と返してきます。「すいません、タルタルソースってあります?」「アンッ?」「いやあの、タルタルソースです」「タルタル?」「タルタルです」「…………アンッ?」「もういいですわ!」と、あきらめざるを得ないのです。
国に帰れ、もう!国に帰って、もう一度共産主義に身を委ねろ!お前に資本主義は無理やわ!
最低限のマナーも知らない外国人など、雇っては駄目です。僕は笑って許しているものの、ニラみつけている客もいます。関係のない客からしたらヒヤヒヤで、食事どころではないのです。
以上が、今回の考察です。
このように王将は、すべてが雑なのです。なかでも、「関西」「休日の12時30分~13時」「駐車場のある大型店舗」の3つの条件を満たせば、かなりの確率で、上記のような「雑さ」に遭遇します。
とはいえ、僕は王将が大好きです。その雑さを差し引いても、値段と味は文句のつけようがありません。僕は本当に、世界ナンバーワンの中華料理屋だと思っていますから。
ちなみに、先ほどの中国人。この子は、店から10メートルもないところに住んでいます。なのにその10メートルを、原付きに乗ってやってくるのです。
歩けよ、お前!停車する時間を考えたら、歩いたほうが早いやろ!
お前、タイガイニセー!!!
1 ■心配です・・・
この記事を読んだ餃子の王将からクレームが来ないことを祈っています。
あ、でも去年の5月からこの記事があるということは
王将ではスルーなのですねwww
顔面にやきそばをこぼす光景を想像したら笑いが止まりませんでした。