長谷川、TKO負けで11度目の防衛に失敗
4回、モンティエルのパンチに苦痛の表情を浮かべる長谷川(左)=日本武道館(撮影・出月俊成)
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(30日、日本武道館)
11度目の防衛を目指した王者・長谷川穂積(真正)が4回2分59秒TKOでWBO世界同級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)に敗れ、05年4月から君臨してきた王座から陥落した。
事実上の統一戦といえるWBCとWBOの現役世界王者対決は、予想に違わぬ技術戦となり、両者が危険なパンチを打ち合うが、抜群の防御テクニックで外し合う展開が続く。主導権争いが続いた4回終盤、長谷川の打ち終わりをモンティエルの左フックがとらえる。まともに浴びた長谷川はロープ際まで後退し、防戦一方になったところをラウンド終了まで1秒を残して主審に救われた。
両団体王者となったモンティエルは「子どもの頃から夢見てきたベルトが手に入った。長谷川選手が10度防衛したベルトを奪うことができて光栄」と喜びを語った。敗れた長谷川は30戦27勝(11KO)3敗、モンティエル45戦41勝(31KO)2敗2分となった。
(2010年4月30日)
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