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台湾に偽ユニクロ、その名も「ユニプロ」

 【台北29日=東宏二通信員】台北市内に最近、日本のカジュアル衣料品店「ユニクロ」をパクったとみられる「偽ユニクロ」が出現していたことが分かった。その名も「ユニプロ」。ロゴや看板がそっくりで「UN!PRO」とも称している。本物のユニクロ商品を大量に買い付け、それを“転売”している模様。今秋にも台湾進出予定の本家ユニクロは、同店の存在を把握しており、法的措置を含めた対応を検討している。しかし、今のところ店側に反省の意はないようで…。

 この「ユニプロ」は台北市中心部、国立台湾師範大近くの通称「師大夜市」と呼ばれる繁華街エリアに最近、出現したという。店には赤地に白い文字で「ユニプロ」「UN!PRO」と書かれた、日本の本家「ユニクロ(UNIQLO)」そっくりの看板が掲げられており、目立つ。店内は白い壁で新しいが、売り場面積は数十平方メートルと狭い。Tシャツを中心に多数の服が陳列され、男性店員が1人で客に対応していた。

 入り口には「日本UNIQLO商品」「特売」などの文字が書かれ、本物のユニクロ商品を扱っているとアピール。ある男性用シャツには、日本語の「1580円」というユニクロの値札がついたままで、その上に「790台湾元(約2370円)」と書かれたシールが張られていた。

 店員に聞くと「商品はすべて日本や香港のユニクロで購入して仕入れているんだ。全部本物だよ」。店員の説明通りだとすると、日本などの本家ユニクロで商品を多数購入し、それを同店で1・5倍程度の値段で“転売”し、利益を上げていることになる。例えばこのシャツの場合、1枚あたり「2370円-1580円=790円」をもうけている計算になりそうだ。

 営業時間は午後4時~翌午前0時。若い女性が多いエリアで、時間帯によっては店内は混雑するほどの人気という。地元では「偽ユニクロ」と話題になっており、近くにいた日本人女性は「1カ月前くらいに開店したはず。私たちの間では『ユニクロのパクリ店』と言われている」と話した。

 実は、日本の本家ユニクロ、今秋をめどに台北市内に台湾1号店オープンを計画している。今年3月には台湾に子会社を設立したばかりで重要な時期。株式会社ユニクロ本社では「(ユニプロの)存在は把握している。法的措置を含めた何らかの対処をすることを検討している」と話した。

 ユニプロはサイトも持ち、ネット販売も展開中。ユニプロに「パクリと言われているが」とあらためて聞くと「日本のユニクロで直接買ったものを売っているから『本物』だ。ユニクロから(出店や販売の)許可は得ていないが、ユニクロの店は台湾にまだ存在していない。だから『パクリ』ではないと思っている」という趣旨の説明をした。

 [2010年4月30日8時22分 紙面から]


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