把瑠都、重圧！？昇進後初総見でボロボロ

申し合いで白鵬（右）に押し出される把瑠都（中）

　大相撲夏場所（５月９日初日・両国国技館）の横綱審議委員会けいこ総見が２９日、東京・両国国技館で行われた。新大関の把瑠都（２５）＝尾上＝は２０番の申し合いで１０勝１０敗と低調な内容。早くも新大関の重圧に押しつぶされた。

　一般公開となった５５７５人のファンに雄姿を見せることはできなかった。横綱・白鵬（２５）＝宮城野＝に１勝２敗。関脇・稀勢の里（２３）＝鳴戸＝には３連敗と散々な結果。総見後の支度部屋で「体が動かなかった。緊張した」と何度も首をかしげた。

　大関になって初めての総見。「今までとは全然違ったね」と正直な思いを吐露した。昇進後は土俵外で大忙しの毎日を送っており「疲れは少しある」と本音も漏らした。

　武蔵川理事長（元横綱・三重ノ海）は「もうひとつ。すぐに息が上がってたね」と拍子抜けした様子。それでもサントリーの清涼飲料水「Ｃ．Ｃ．Ｌｅｍｏｎ」が懸賞をかけるなど周囲の期待は増す一方だ。把瑠都は「うれしいね。いいけいこして頑張りたい」と意気込んだ。初日まであと１０日。新大関は心身ともに急ピッチで仕上げていく。