|
計量を終え健闘を誓うWBCバンタム級王者・長谷川(左)と挑戦者・モンティエル
|
◆ 都内で前日計量 ◆
“ダブル世界戦”の前日計量が29日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・長谷川穂積、挑戦者フェルナンド・モンティエルともに、53・5キロのバンタム級リミットを一発でパスした。バンタム級最強決定戦ともいえる事実上の統一戦は、ここにきて予想以上の盛り上がり。試合を録画中継予定だった日本テレビ(読売系)は急きょ、この試合を生中継に変更することを決めた。
◆ バンダム級最強決定戦に視聴者も興味津々 ◆
暴れるのはリングだけで十分だ。挑発合戦となった前日28日の調印式から一転、決戦前最後の顔合わせは“静”に終始した。長谷川はリミットを100グラム下回る53・4キロでパスすると、モンティエルと両手で握手。「久々に楽しい試合になりそう。あしたは思いっきり殴れます」とゴングを心待ちにした。
バンタム級最強決定戦ともいえる屈指の好カードに、ファンの注目も高まっている。録画中継予定だった日本テレビ(読売系)は試合3日前の27日に急きょ、生中継に変更することを決めた。
同局の担当者は「問い合わせが普段の数倍ありました。意義のある試合ですし、生中継を決めました」と明かす。長谷川の試合が生放送されるのは08年10月のV7戦以来。王者も「生の方が見ている人は楽しいからいいですよね」とリアルタイムで注がれるファンの視線を、力に変えるつもりだ。
ダブル世界戦
(4月30日・日本武道館)
◆ WBC世界バンタム級タイトルマッチ ◆
王者
長谷川 穂積
(29・真正)
|
<12回戦> |
WBO王者
フェルナンド・モンティエル
(30・メキシコ)
|
28勝12KO2敗 |
40勝30KO2敗2分 |
|
◆ WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ ◆
王者
西岡 利晃
(33・帝拳)
|
<12回戦> |
同級11位
バルウェグ・バンゴヤン
(23・フィリピン)
|
32勝22KO4敗3分 |
15勝7KO |
|
|
[ 2010年4月30日付 ]