島根原子力発電所で機器の点検漏れが123件見つかった問題で、中国電力が再点検を行った結果、点検漏れはあわせて506件にのぼることが、明らかになりました。
中国電力の山下隆社長は4月30日、点検漏れがあわせて506件に上ったことを国に報告したあと、島根県の松江市役所を訪ね松浦正敬市長に謝罪しました。
島根原発では、3月、1号機と2号機であわせて123件の点検漏れが明らかとなり、国の指示を受けて再点検で新たに380件あまりの点検漏れが見つかりました。
点検漏れ506件のうち52件は安全機能を保つ上で最も重要な「クラス1」にあたるほか、点検の方法に問題があるケースも1159件あったということです。
これを受けて、中国電力の松井三生副社長は、松江市の小川忠幸副市長に再点検の結果などをまとめた報告書を提出しました。
点家漏れの原因について原子力・安全保安院は、報告がなければ点検が終わったとみなすように定めるなど点検マニュアル作成の段階から中国電力に問題があったという認識を示しました。
中国電力は、6月初めまでに最終報告をまとめることにしていて、国や島根県はこの報告を受けて再び立ち入り検査をする方針です。(4/30 18:47) |