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長谷川 V11へ追い風ルール
計量を終え健闘を誓うWBCバンタム級王者・長谷川穂積(左)と挑戦者・フェルナンド・モンティエル
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ダブル世界戦(30日、日本武道館)の前日計量が29日、東京・後楽園ホールで行われ、11度目の防衛戦に臨むWBCバンタム級王者・長谷川穂積(29=真正)がリミットを100グラム下回る53・4キロ、日本非公認のWBO世界同級王者フェルナンド・モンティエル(31=メキシコ)は53・5キロで一発パスした。事実上の2団体統一戦となる大一番はWBCルールで行われることで両陣営が合意。WBC王者の長谷川には追い風となった。長谷川の勝利なら11度目の防衛となりWBO王座は空位に、モンティエルが勝てば2団体統一王者となる。
長谷川にとっては11度目の防衛に向け、これ以上ない状況が整った。日本ではWBOの試合は非公認となっているものの、今回の試合は日本初のWBCとWBOの王者による事実上の“2団体統一戦”。両団体のルールの違いもあり、ルールミーティングの結果次第では長谷川に不利なルールが採用される可能性もあったが、モンティエル陣営はWBCのルールを全面的に受け入れた。
両団体で違いが明確で、かつクリアされた主なルールは、(1)WBCは4、8回終了後に途中採点を公開する。WBOは非公開。(2)偶然のバッティングがあった場合、WBCは負傷のないボクサーから1点減点する。WBOは減点なし。(3)WBCは試合中にスポーツドリンクを飲める。WBOは飲めない――の3点。日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は「危ぐしていた部分があったが、紳士的、友好的で、質問すら出ませんでした」と胸をなで下ろした。
前日軽量でリミットを100グラム下回る53・4キロでパスした長谷川は、WBCルールでの対決だけに「強い相手だからこそ、自分も強くなれる。あしたは思いっきり殴れます」と腕をぶした。KOで決めれば、日本のジム所属選手では歴代1位の具志堅用高に並ぶ6試合連続KO防衛となる。
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