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町長をリコールするための署名活動が行われている福岡県添田町で、町長の後援会から、町民に署名に応じないよう求める文書が郵送されています。 この文書のあて先について市民グループは、「住民基本台帳など町が管理する個人情報が利用された疑いがある」として、町に対して調査などを申し入れました。 福岡県町村会を舞台にした汚職事件で、贈賄の罪で起訴された添田町の山本文男町長。 進退について「住民の意思に従う」と言いながら、自ら辞める意思がないことを強調してきました。 「住民の意思」を示そうと、住民グループは今月21日から、町長をリコールするための署名活動を行っています。 署名集めは一軒一軒、訪問しながら行われていますが、10期39年間町長を務めている山本町長の影響力は、まだまだ衰えていません。 署名活動が始まった直後の今月24日以降、リコールに反対する文書が、ほぼ全てに当たるおよそ4,500世帯に郵送されています。 中身は、「町長を支えることこそ大事」として、署名をしないよう求める、町長の後援会名義の文書。 一通一通手書きされたその封書のあて先が、疑惑の発端でした。 「ひろし」さんという名前の男性に届いた封書です。 男性の名前は戸籍上は「活」の文字で登録されていますが、日常生活では「浩」の文字を使っているそうです。 ところが届いた封書のあて名には、なぜか戸籍通りの字が書かれていました。 また、名字に「�陝廚箸いκ源�を持つこの男性も、電話帳などには画数の少ない別の字で掲載されているのに、封書ではわざわざ旧字体で書かれていました。 こうしたケースはほかにも複数あるということで、住民のグループは、「住民基本台帳など、町が管理する個人情報が利用されたのではないか」として、きょう午後、町に対し、調査と個人情報の利用停止を求める要請をしました。 一方、封書を送った町長の後援会側は、「あれは町長を支援する皆さんの署名があるんです。その署名や、電話帳で調べて住所を出しているはずです」と疑惑を否定しています。 ところが、町長側の署名に協力したことはなく、電話帳には違う字で載っていても、戸籍どおりの宛名で送られてきている例があり、後援会の説明とは矛盾しています。 RKBの取材に対して、添田町の寺西明男副町長は、「住民基本台帳は厳重に管理していて、不正使用はないと確信している」と話していますが、さらに詳しく調査を行っているということです。 町長のリコールをめぐって二分されている、人口1万人あまりの添田町。 新たな疑惑が浮上したことで、さらに混迷を深めています。 有権者の3分の1にあたる3,300人分以上の署名を集めてリコール請求をし、住民投票で過半数が賛成すると町長は失職します。 署名は、きょうまでに2,270人分集まったということです。 |
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