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首相が個人事務所を閉鎖 「政治とカネ」の舞台に幕
鳩山由紀夫首相は30日、東京・永田町の「十全ビルヂング」6階の個人事務所を閉鎖した。偽装献金事件の舞台となったことでも知られ、事務所を閉めることで自らの「政治とカネ」問題に幕引きしたかったようだ。
個人事務所の開設は平成15年2月。14年12月に党代表を辞任し、無役になった首相が再起を期して同ビルの2室を借り、毎週木曜に議員グループ「政権公約を実現する会」の勉強会を開いてきた。
事務所には、偽装献金事件で政治資金規正法違反の罪に問われた元公設第一秘書が常駐し、政治資金の管理などを行っていたが、元秘書は4月22日、東京地裁から禁固2年、執行猶予3年の判決が言い渡された。
また、昨年10月には首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」が、事務所の賃料を政治資金収支報告書に記載していなかったことも発覚した。
事務所関係者は「経費削減のためでもあるし、個人事務所は政治とカネの問題でいろいろ言われた。7月にオープンする新議員会館は今より広くなるので個人事務所は必要ないと判断した」と説明している。