WBC、異例の破産申請 賠償支払い逃れの措置か
【サンフアン(プエルトリコ)23日AP=共同】世界ボクシング評議会(WBC)がライトヘビー級の元王者だったドイツ人ボクサーに約3000万ドル(約36億円)の損害賠償を命じられたことを受け、WBCが当地の裁判所に異例の米連邦改正破産法第11条の適用申請をしたことが23日、明らかになった。
この法律は日本の会社更生法に相当し、通常は会社が申請するもので、破産宣告をすることによって支払い義務が免除され、業務を継続することができる。今回の申請は損害賠償の支払いを逃れるための措置とみられている。
裁判は1998年に、王座に就いたグラジアーノ・ロッシジャーニが、前チャンピオンの復帰によってWBCから不当に同級王座をはく奪されたとして始まり、この4月に賠償金の支払い命令が確定していた。
【共同通信】
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