神頼みもグローバル化? 京のさい銭箱、目立つ外国通貨
4月26日15時59分配信 京都新聞
日本ユニセフ協会に寄付するため、京都府内各地の神社から集まった外国通貨(京都市西京区・京都府神社庁) |
■年間100キロ、府神社庁がユニセフへ
府内の1579社が加盟する府神社庁によると、外国通貨のさい銭は2005年ごろから目立ち始めた。少額の硬貨は換金できず、日本円に交換できる通貨も限られているため、各神社は外国通貨を保管したままだった。
そこで、外国人の気持ちを大切にしつつ、有効な活用法を話し合い、日本ユニセフの「外国コイン募金」への協力を決めた。06年から、府神社庁が各神社の外国通貨を集め、全額を寄付している。
年間数百万人の参拝者の約1割を外国人が占めるとみられる左京区の平安神宮は「きちんとお参りされるアジア系の人が増えている」と話す。特に観光閑散期に外国通貨のさい銭が目立つという。
世界遺産の左京区の下鴨神社を参る外国人も多い。新木直人宮司は「国を問わず、神社の雰囲気を感じ、おのずと参拝したい気分になるのでは」とみる。
■硬貨以外に高額紙幣も
今年も、各神社から府神社庁に大量の外国通貨が届いている。大半は硬貨だが、英国の50ポンド(約7千円)や500香港ドル(約6千円)などの高額紙幣もあり、寄付するまで厳重に保管している。
府神社庁の中嶋茂博参事は「あまりに多種多様なので総額はつかんでいない。毎年キロ単位で寄付しており、数十キロから100キロ近くになる。国際貢献につながってほしい」と期待する。日本ユニセフによると、全国から寄せられる外国通貨は年間8〜9トンに上る。アジア、アフリカをはじめ世界各地で、感染症の予防接種や井戸の設営、教育施設の拡充に役立てている。
最終更新:4月26日15時59分
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