世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトルマッチ12回戦は30日、東京・日本武道館で行われ、チャンピオンの長谷川穂積(29)=真正=は日本非公認団体のWBO(世界ボクシング機構)3階級制覇王者の挑戦者フェルナンド・モンティエル(31)=メキシコ=に4回終了間際、連打を喰らいTKO負け。11連続防衛はならなかった。
また、WBCスーパーバンタム級チャンピオンの西岡利晃(帝拳)は同級10位のバルウェグ・バンゴヤン(フィリピン)を5回1分14秒、TKOで下し、4度目の防衛に成功した。初防衛から4連続KOで世界王座を守るのは、渡辺二郎を抜いて国内最多。
序盤から優勢だった西岡は、5回に左ストレートで最初のダウンを奪うと、そのままたたみ掛けて勝負を決めた。西岡の戦績は43戦36勝(23KO)4敗3分け。
西岡利晃
「思い通りの展開だった。(初防衛戦から)4連続KOは本当に考えていなくて、結果的に圧勝でよかった。目指すは世界の西岡。世界中のだれもが知っているスーパーチャンピオンになりたい」
バンゴヤン
「まだやれると思ったので残念。(西岡のパンチは)想像以上に右も左も強く、どうすることもできなかった」
西岡 利晃(にしおか・としあき)
小学生でボクシングを始め、94年12月プロデビュー。08年9月に5度目の世界挑戦でWBCスーパーバンタム級の王座獲得。昨年5月、メキシコでジョニー・ゴンサレスを3回TKOで下し、日本人王者として24年ぶりの海外防衛に成功した。スピードが武器の左ボクサーファイター。戦績は43戦36勝(23KO)4敗3分け。33歳。兵庫県出身