2010-04-26
【ブログ運営一時中断のお知らせ】
チチキトク | |
突然私事連絡にて恐縮です。ブログ筆者hebakudanの夫です。
本日、妻に付き添って担当医に面会し、妻の確定診断を受けました。上顎洞癌でした。
医師からは即刻入院を指示されましたが、「患者側にも準備が必要。入院先と入院時期は自分で決めたい」として妻はそれを蹴り、スキャン画像と病理検査のデータ複写、診断書の発行を請求して病院から持ち帰りました。
妻に言わせると、「よほど自分が今にも倒れ込むというほどの状態でない限り、即時に医者の言いなりになってしまわない態度を保つことによって本人自身が受ける動揺や身内が感じるはずの急激な負担をこの段階で多少でも減らしておける。」特に、働いている人や一人暮らしのお年寄りであっても、こうした場合に患者側から医師に「判断一時保留」を申し出る試みは大切なことのようで、検査データや診断書の確保は病院を変えたい場合に勿論有用とのこと。
妻は妻なりにあらかじめ情報を集めて病院探しをしていたようですが、一週間前から癌による硬口蓋症状が始まっており、自力での食事が困難になった時点で何度か電話相談を受け付けてくれていたという東京副都心の病院に、今週末より入院することが決まりました。
この件の報告については本人が自分の文章で書きたいようでしたが、上顎の疼痛が薬では抑えられなくなってきている妻の衰弱は(ブログから受ける印象よりも)激しく、片側の使えない目までを酷使する読書やブログの更新作業はそろそろ私からとめてやらないわけにはいかなくなったしだいです。
最後に妻からの伝言で、id:shimamenou様、「血止め式ブックマークへのブクマとコメントを有難う。」
id:florentine様、「せっかく始めたflorentineさんの新ブログをこんなに早く読めなくなって残念です。申し訳ない。」
id:sphynx様、「常よりの無言のご支援、本当に励まされました。」
id:suijun様、id:kotobuku様、「お二人とは最も安心して文書対話の深い所を楽しませていただきました。このブログのコメント欄を通してお二人が親しくなってくださったことが何より嬉しいです。」
横から差し出している妻のメモには他にもまだ個別の宛先とメッセージが羅列されていますが、私の不慣れな入力操作ではこれが限度です(すみません)。いずれもし再びのご縁がありましたらどうぞまたよろしくつきあってやってください。尚、私ども夫婦はネット生活と実生活とをあくまで切り分けたい考えをとっています。互いに連絡先を交換している友人もごく少数はいるようですが、これ以降は発話が思うようにならない治療経過を幾度か踏まざるを得ません。顔半分が変容していく妻の内心をお察しいただければそれだけで有難く存じます。
以上、妻のアカウントを使って(半分ほどは妻の口述を頼りながら)夫が投稿ました。
お読みいただいて有難うございました。
■【ブクマとスターとトラバに返信】
夫の目を盗んで今日これを書いているのは問題の「妻」のほうにござんす。こんにちは。どうやら40代であるうちはがんの進行が非常に早いようで、御茶ノ水の大学病院から受けた説明によれば、現在は片側の耳方向と頭頸部方向にがん腫瘍が広がっているようです。大ぶりのかぼちゃ1個を顔の半分で支えているような重い鈍痛が絶えずあるためにこのところの体力の消耗ぶりはいささか尋常でなく、個別の話題をエントリとしてゼロから構築するブログ更新のような楽しみは当分あきらめざるを得なくなりました。
そんなわけで、このエントリはやむなく夫の代筆に甘んじたものになっていますが、私が読者ならこうした「代筆もの」には一種の演出臭を嗅ぎ取るほうかも知れません。それだけに今回の通知文はハタ目に嫌われても致しの方ない投稿なのに、それを思いがけずまっすぐ受け止めていただけたのは嬉しい限りです。おなじみの知友たちによるスターをありがたく感じているのは勿論ですが、長らく疎遠だった元マイミクの旧友たちによる激励スターの数々はことさら胸に染み入りました。皆さんありがとう。
それから、ブクマをくださった10人のかたがたに。ネットの世界には実はこんなに「無償の贈呈」があるということ、それに対して言いっぱなし書きっぱなしの態度はなるべくとりたくなく、反応するために時間をかけてくださったかたには自分も同じくらい返事をするための時間をさこうと思いながらブログをやって来ましたし、それを今一度ここで貫ければと思ったんですが・・・早くも息が切れてきました。ごめんなさい。どうやら充分な返信には至りませんのでここでは「ありがとう」のみ精一杯示し置きます。
shimamenouさん、suijunさん、心のこもったトラックバックをありがとうございました。入院まではまだ時間もあるし、休み休みなら短文ぐらいは書けないこともないので後日ご両者のコメント欄でお返事を投稿させてもらおうと思っています。
最後になりましたが、ふみおさん、心配かけてごめんね。ふみおさんは怖がり屋だからコメントに隠された「オロオロ感」が目に見えるようですが(^^;)私なら大丈夫。入院治療から解放されたらメールするね。それと、florentineさん、遅れても必ずブログを拝見するよ。元気になったらスターのてんこ盛りで襲撃してやるから待ってて(笑)。
【修正】夫の書いた本文後半に脱字がありました。
×「投稿ました。」
○「投稿しました。」
私なら漢字にしないところを無理に漢字書きにしてあったりするので全体的に黒っぽくて読みにくい印象だったかと思いますがお許しください。
返信がある事はとても嬉しいと思うのですが、どうかご無理はなさらないで下さいね。
ですが、本当に大変であれば書き込みなど出来ないと思われますので、ご本人の書き込みがあり、少しだけ安心致しました。
とはいえ、矢張りご病状があまり良くない様子、胸が痛みます。
代筆に演出臭ですか。私も大概疑り深い人間でもありますので、確かに私もそういった勘繰りをしてしまう事もありますが、屁爆弾さんはその様な事はなさらない方だと私は感じております。まだ知り合って間もないのにそんなことがわかるわけないだろうと思われるかもしれませんが、そう感じたのですから、私は正直にそう言うだけです。
つい、嬉しくなって書き込みしてしまいました。大変な時に申し訳ございませんでした。
最後に、屁爆弾さんのご病気が良くなりますよう、心よりお祈りしております。
二本足で「むんっ」と踏ん張ってくれているようなshimamenouさんのお優しいご性格、なんだかとてもかわいらしい(笑)。信じてくださってありがとう。それとたびたびのお心遣い、本当に恐縮です。トラックバックにさきほどコメントを送信させてもらいました。
本当はここでももう少し長くお話しできればいいのですが、どうも目がちゃんと使える時間に限界があるようで・・・、今は文字がかすんでよく見えない状態です。せっかくコメントをいただいたのに、こちらこそ申し訳ない。
さて、病人が馬のションベンみたいにいつまでも長居してはどうにもカビくさくなる一方だし、他のかたたちにもよけいな気を遣わせてしまいそうなので私の出入りはこれで一旦おしまいにします。明日からの数日は、自分のブログ内の下書き処分をしたり、知友のブログにスターをつけたり、目の調子が良ければちょっとブクマでも愉しみながらゆっくり過ごすつもり。もしブクマで遭遇できたらスターでご挨拶を送っておきますね(^o^)ノ