葛飾区は28日、区役所の西生活課事務室で保管していた4世帯分の生活保護に関する資料の所在が分からなくなった、と発表した。区は盗難の可能性もあるとみて、葛飾署に被害届を提出し、4世帯に謝罪した。資料には、通帳のコピーなど各世帯の資産状況を示す書類も含まれている。これまでに、個人情報が悪用されたという報告はないという。
区によると、所在不明の資料は、生活保護の申請書や支給額の記録など。普段は西生活課の事務室内の書類保管庫に鍵をかけて保管していた。
今年3月19日、事務室の模様替えのため、同課管理分のすべての生活保護世帯(約5200世帯)の資料を段ボールに詰めて区役所の別の部屋へ移し、部屋に鍵を掛けて保管し、同22日に再び事務室へ戻した。同24日になって職員が4世帯分の資料がないことに気付いた。
区は「個人情報の保護、管理を徹底し、再発防止に努める」としている。【山田奈緒】
〔都内版〕
毎日新聞 2010年4月29日 地方版