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【こども】アタマジラミ再び増加 目の細かい専用くしが効果的 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:病気・医療
治療には駆除剤「スミスリン」のシャンプーやパウダーが成虫や幼虫には有効で、使い方も簡単で広く使われている。ただ、シラミの卵には効果がないのに加え、最近では、駆除剤が効かない「スミスリン抵抗性アタマジラミ」も増えていると指摘されている。
くしで髪をとかし、物理的に駆除する方法もある。効果を高めるため、一般的なくしの場合は目にガーゼをはさみ込んで髪をとかすとよい。「駆除剤に加え、目の細かいくしも併用できれば効果的」と畑院長。
「卵にも有効」
民間調査機関「エフシージー総合研究所」(品川区)がネット通販などで売られているアタマジラミ駆除用のくし2種類を実験し、昨年12月に結果をまとめた。人の頭髪のカツラにのりを吹きつけ、シラミの卵に見立てた砂を接着。くしのうち、「Lice Meister」で100%、「Nit Free」も99・06%除去できたという。
同研究所は「これらの駆除用のくしの目は0・1〜0・2ミリ、アタマジラミの卵は0・5ミリ程度で、卵も駆除できる」としている。
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【用語解説】アタマジラミ
成虫が2〜4ミリほど、幼虫は1ミリほどで、白っぽく平たい体。人の頭髪に寄生し、頭皮から吸血する。吸血すると赤から黒っぽくなっていく。卵は髪の毛に産みつける。飛び跳ねはしないが、髪の中を素早く動き回る。かゆみを生じ、頭をかき過ぎて炎症などを起こす恐れもある。
東京都福祉保健局の資料によると、都内のアタマジラミの相談件数は平成10年度の1046件をピークに減少し、500〜700件あまりで推移。しかし、18年度に1125件、19年度に1935件と近年は急増している。