2010.04.19
無印良品、イスラエルへの進出を発表
Posted by:情報センター・スタッフ
ファッション、インテリア、生活雑貨などの大手ブランド、無印良品(株式会社良品計画)がイスラエルへの進出を発表しました。2011年中にテルアビブかエルサレムに1店舗を出店する予定とのことです。日系小売企業のイスラエルでの出店は、これが初めてとのこと。
世界的にもイスラエルBDSキャンペーン(イスラエルに対するボイコット、資本の引き揚げ、制裁措置を求めるキャンペーン)が地道に広がりを見せている中、ブランド・イメージが重視されるはずの無印良品のようなブランドが、なぜ血にまみれたイメージのイスラエルに出店することでわざわざ自らのイメージを汚すリスクをとるのかは、企業倫理の点だけでなく金儲けという点からも謎です。ましてや、他社に先駆けてのイスラエルへの進出となると、なおさらです。
いまイスラエルにわざわざ進出するということは、アパルトヘイト時代の南アフリカにわざわざ進出するのと同じだというイメージを多くの人が持つでしょうし、無印良品にそのようなイメージづけをすべく動く人たちもいるでしょう。そして、それは間違いなく無印良品にとって消えぬ汚点となるでしょう。
無印良品が何か政治的な判断をして積極的にイスラエルに加担したいということではないにしても、いまイスラエルでビジネスを展開するということは、無印良品がいまのイスラエルを肯定的に評価していることにほかならないわけで、それは明確なイスラエル支持の意思表示と受けとれます。無印良品の意図がどうあれ、それ以外に受け取りようがありません。
私たちは、そして多くの人は、いまのイスラエルを肯定的に評価すべきでない、支持すべきでない理由をいくらでもあげることができます。そんなことは知らなかったというのなら、ぜひいまからでも再考してください。本当に無印良品は、アパルトヘイトの真っ只中にあるイスラエルに小売店を出店する最初の日本企業として歴史に名を残したいのでしょうか。
良品計画・ニュースリリース:
無印良品(MUJI)新規海外展開 フィリピンおよびイスラエル出店についてのお知らせ
【イスラエルBDS関連記事】
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【無印良品関係者の方へ】
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