海保 反捕鯨団体代表に逮捕状
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海保 反捕鯨団体代表に逮捕状

4月30日 4時32分

南極海で日本の調査捕鯨団を妨害したなどとして反捕鯨団体「シー・シェパード」のメンバーが逮捕、起訴された事件で、カナダ人のシー・シェパードの代表が一連の妨害行為で協議や指示をしていた疑いが強まったとして、海上保安庁は傷害などの疑いで、この代表の逮捕状を取りました。今後、ICPO=国際刑事警察機構を通じて国際手配する方針です。

海上保安庁が逮捕状を取ったのは、シー・シェパードの代表でカナダ人のポール・ワトソン容疑者(59)です。この事件は、ことし2月、南極海で日本の調査捕鯨団の船に無断で乗り込んだり、薬品入りの瓶を発射して乗組員にけがをさせたりしたなどとして、シー・シェパードの抗議船の元船長、ピーター・ベスーン被告が(45)逮捕、起訴されたものです。海上保安庁は、一連の妨害行為についてシー・シェパードの組織的な関与を捜査していましたが、その後の調べでベスーン元船長が「妨害行為はワトソン代表と協議して行った」と供述したということです。また、捕鯨団が撮影した映像の分析からワトソン代表が妨害行為の現場にいたことも確認されたということです。このため海上保安庁はワトソン代表が一連の妨害行為を指示していた疑いが強まったとして、傷害や威力業務妨害などの疑いで逮捕状を取り、今後、ICPO=国際刑事警察機構を通じて国際手配する方針です。