把瑠都に新懸賞「Ｃ．Ｃ．Ｌｅｍｏｎ」

把瑠都は日本外国特派員協会で、横綱への意欲を語った

　新大関・把瑠都（２５）＝尾上＝が夏場所（５月９日初日・両国国技館）で新たな懸賞を獲得したことが２８日、分かった。夏場所１５日間の全取組にサントリーの清涼飲料水「Ｃ．Ｃ．Ｌｅｍｏｎ」が懸賞をかける。大関昇進を決めた春場所後に「ＣＭに出たい」とアピールしたことが縁となっての懸賞ゲット。最高のボーナスを追い風に新大関場所へ挑む。

　ひょうたんから駒ならぬ懸賞を把瑠都がゲットした。新大関場所の全取組にＣ．Ｃ．Ｌｅｍｏｎが懸賞をかけることが決まったのだ。きっかけは春場所後の会見。自らＣＭ出演を熱望し「大好きです」と訴えた。

　好きなものはアピールしてみるものだ。この発言にサントリーが反応した。「日ごろから愛飲されていることをお聞きして新大関のお祝いを込めて出すことを決めました」と同社。ＣＭ出演こそかなわなかったが、把瑠都のラブコールにサントリーが懸賞という粋な形で応えた。懸賞は１本６万円。経費などが引かれ実際に場所中に獲得できるのは３万円。全勝すれば４５万円の臨時ボーナスで大好きな飲料水と同様に懸賞も一気に飲み干したい。

把瑠都の取組にかけられることが決まったＣ．Ｃ．Ｌｅｍｏｎの懸賞旗

　うれしい懸賞を獲得した新大関はこの日、朝げいこ後に東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見した。外国人力士が日本人よりも出世している傾向を聞かれ「外国人は相撲に対する考えが違う。いい相撲を取っても勝たなければ意味がないと思っている」など持論を展開。最後は「グランドチャンピオンにならなきゃいけない」と、横綱への強い意欲を見せた。

　２９日は両国国技館で横綱審議委員会のけいこ総見。１年に１度、ファンに公開する総見では横綱・白鵬（２５）＝宮城野＝と申し合いを行うことが濃厚。総見で白鵬を圧倒し、懸賞だけでなく土俵上でも追い風を吹かせたい。

　◆懸賞金　幕内の取組に限り企業、個人などが提供する賞金。起源は平安時代といわれ、米、絹などが贈られていた。１本の総額は６万円。内訳は３万円が手取り、２万５０００円は預かり金で引退時に支払われる。残りの５０００円は館内放送などの手数料。１つの取組にかけられる本数は５０本まで。１社あたりは５本までとなっている。