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芸能人らが宴…赤プリ11年3月閉館

 バブル期の象徴がまた1つ消える。西武ホールディングスは28日、「赤プリ」の愛称で知られる「グランドプリンスホテル赤坂」を11年3月31日で閉館すると発表した。今後は都内一等地の利点を生かして、大型商業施設などとしての土地活用が検討される。政治家のパーティーから芸能人、スポーツ選手の挙式の舞台となり、あこがれの場所として一時代を築き、トレンド発信地だった「赤プリ」が時代の波に押されて生まれ変わる。

 西武ホールディングスが28日午後5時、グランドプリンスホテル赤坂の閉館を発表した。11年3月31日で「赤プリ」が営業を終了する。同ホールディングスは閉館の理由として施設の老朽化を挙げ「土地の最大有効活用を図って、不動産開発を含めて、さまざまな検討を行っていく方針」と説明した。旧館だけが残され、新館、別館、2000人収容の宴会場五色も取り壊される。

 西武グループ内では「赤プリ閉館」は極秘事項だった。この日、都内の別のプリンスホテル社員は「えっ、知らなかった。プリンスを象徴するホテルなのでびっくりした」と驚きを隠さなかった。

 同ホテルは国会議事堂、議員会館からも徒歩圏内で、国会議員も政治資金パーティーなどでほぼ毎日出入りしていた。旧館には自民党町村派(清和政策研究会)が事務所を置き、福田赳夫首相時代から拠点としている。80年代後半のトレンディードラマの撮影舞台となり、デートスポットとしてバブル期の若者にとっては「いつかは赤プリ」が合言葉だった。07年には親しまれた赤坂プリンスホテルから改称したが、建物の大幅改修がなく新鮮味には欠けていた。

 西武グループの広報担当は「ホテルの業態にこだわらない。複合的な商業施設や、マンションなどの居住スペースなど幅広くどのような土地活用ができるかを考えていきたい」と話し「ホテル自体は黒字経営なので、営業不振で閉館するのではない」と強調した。六本木ヒルズやミッドタウンなど六本木地区の成功事例に刺激された格好だ。

 都内一等地の土地活用として、昨年から皇居を走る市民ランナー向けの宿泊プランも提案し、地方からの誘客にもつながっていた。ただ、外資系ホテルなどの東京進出で競争が激化し、ホテルにこだわらない土地運用に方向転換。バブル期に大輪の花を咲かせた「赤プリ」が時代に幕を下ろして、新たな姿で生まれ変わる。

 [2010年4月29日8時22分 紙面から]


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