JR東日本高崎支社は28日、トンネルの多い区間でも走れるように改造されたD51型蒸気機関車を報道陣に公開した。このD51は主に上越線で運行されてきたが、5月29~30日と6月5~6日、長いトンネルがあるJR中央線甲府-小淵沢間で臨時列車をけん引することになり、煙対策などで改造を行った。
同支社によると、D51の煙突を約20センチ短くし、煙突を覆うように大きな平型の集煙装置を装着した。これにより、トンネルに入る際に集煙装置を作動させて煙を後方に向けて排出でき、煙が客車の屋根の上を流れるようになるという。
改造されたD51は大型連休中の今月29日に信越線(高崎-横川)で快速「SL・EL碓氷」、5月1日~5日は上越線(高崎-水上)で同「SLみなかみ」をそれぞれけん引する。全車指定席で、「みなかみ」の上り全列車と5日の下りに空席があるという。【増田勝彦】
毎日新聞 2010年4月29日 地方版