役に立つですがスレ
海上自衛隊と、そのはじまり
海自、魂の座
896 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 21:10:16 ID:???赤城「あら、レイちゃん。何か御用?」
レイ「掃海作業で迷ったの」
赤城「じゃあ、私とやろうか」
レイ「いい」
赤城「一人じゃ出来ないでしょ」
レイ「大きなお世話よ。海軍さん」
赤城「何?」
レイ「一人でやれるから、ほっといて海軍さん」
赤城「海軍さん? 今時海軍さんなんて言うものじゃないわ」
レイ「だって、あなた、海軍でしょ」
赤城「怒るわよ。山崎総監に叱ってもらわなきゃ」
レイ「総監が云ってるのよ。海軍はしつこいとか、海軍は用済みだとか」
赤城「――!」
NA「山本元少将を議長とするY委員会は、海上警備組織である
警備隊を即日解体。昭和29年7月1日海上自衛隊を結成した。
我々はそのまま籍を海上自衛隊へと移した。
2ただ一人、特別掃海隊の功績者、田村本部長を除いて」
出典:民主党ですが、圧倒的ではないか我が軍は
『ですが』スレ大オフ会執行要領
ですがスレ大オフ会
入場料:一般席2500円 最前列席4000円 スペシャルリングサイド6000円
司会進行:うみんちゅ
第一部
- 蟹様による開催のご挨拶
- 女子高生に(ry氏による、よくわかる授業
- 軍楽隊見習い氏による軍歌ライブ(高校の制服着用)
- 鳥坂先輩によるアニメ講演 〜あるいは今こそ語るあの夜の真実〜
途中休憩
- 因果堂、ブーメラン氏サークル出張即売会
- 扶桑愛好会入会受付
第二部
- 因果応報金粉ストリップショー
- エロ要員の実用エロ講座
- TFR師匠による国防論&実用シベリアン講座
- 俄将軍閣下独演会
メインイベント
- 全裸黄金師匠vsだよもん星人 無制限一本勝負(グラップラー刃牙・地下闘技場ルール採用)
- うみんちゅによる閉会の挨拶
『ですが』スレ教養講座
小4理科
きょうは人間の体のしくみについて学んでみよう動物にはみな毛がはえている。とうぜん人間の体にも毛がはえている
人間の毛はおもに頭に多くはえている。おもにまつ毛、まゆ毛、そしてかみの毛だ
人間にとっての毛の役目は、体をまもることにある。かみの毛は頭をまもる目的があるのだ
しかし、人間のなかにはかみの毛がない人がいる。これはなぜだろうか
ネコや犬は一生のあいだ、病気以外では体の毛がぬけてなくなってしまうということはないのに
なぜ人間の場合は病気でもないのにかみの毛だけぬけてしまうことがあるのだろうか?
では、かみの毛がない人の頭のようすを見てみよう
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//ミ/ ヽ ♪
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/冫┐ i'´.l (●), 、(●) ,{ ノ
 ̄ l l l ,,ノ(、_, )ヽ、,, ーゝ 'ヽ、 ♪
! l ', `-=ニ=- ' /ヽ \
l ヾ,、 `ニニ´ / -‐、‐ヽ >
t /` ー- 、___,ォュ'´ ヽ、 /
` ー-! 、`ーi 「´ , -‐'´
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「けんび鏡」という目では見えないような小さいものを大きく見えるようにする道具で見てみよう
すると・・・・・
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i二ニニ二i
i´ノノノヽ)))
Wリ゚ -゚ノリ
⊂)_介」つ
〈l〉
〈_ハ_〉
おや?なにかいるね
つづいて見てみよう
... w w.. ... ww w .w ww
w .w... ww w . w..w.. . ..ww w
これは「毛根」といって、このひとつひとつから毛がはえる
写真にあるとおり、毛がない人だからといってかならずしも毛根がないわけではないのだ
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i´ノノノヽ)))
Wリ゚ -゚ノリ
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さっきうつったものが、毛根をけずりとっているようだ
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i´ノノノヽ)))
-=≡ Wリ゚ -゚ノリ
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せっかく毛根から毛がはえようとしても、これによってじゃまをされてしまい
その結果、はげてしまうのである
では、この生きものは、かみの毛がない人の頭にだけいるのだろうか?
しらべてみよう
こちらは、かみの毛がはえている人の頭をけんび鏡で見たものである
毛根がたくさんあることがわかる
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Wリ゚ -゚ノリ
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〃∩i´ノノノヽ)))
⊂⌒´Wリ゚ -゚ノリ
`ヽっ/⌒/⌒/c
そして、毛根をけずるいきものがあまりはたらいていない
つまり、だれの頭にもこの生きものはいるのだが
かみの毛のある人とない人の違いは、この生きものが
かっぱつにはたらくか、はたらかないかの差なのである
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//ミ/ ヽ ♪
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〜小4理科:終〜
出典:民主党ですがゴルジ層板
『ですが』スレ(自称)大頭目会議決定事項
次期コミケットスペシャルにおいて『ですがスレ名義』で参加
催し物は
- 鳥坂殿によるリアルタイムアニメ制作
- ぽこ太殿が語る『スクープ記事が載るまで』
- 蟹様主催、新宿御苑の秘密講義
- 海の人殿の一日体験護衛艦
- TFRお師匠による『初歩全翼機設計』
- 秘境民さんによるすいか(冬は蜜柑と莓)実演販売
- 全裸師匠の絶妙のタイミングでキリ番を逃す法
- 因果応報センセによる悦び組考察
- プリン男さんの事故の時のうまいごね方講座(交通事故実習付き)
- 名無し三等兵Aによるキャリアを通じた楽しい国政への取り付き方マニュアル
『ですが』スレが誇る超兵器の数々
ですがー機雷
とげとげがいっぱいついた「エヘン虫」のような形状をしていて、さわるものみな傷つけるおそろしい機雷だ!
「お客様」を発見すると電波を発しながら全自動で包囲し、
連鎖的に爆発みたいなレスをぶつけて大打撃を与えるぞ!
おのおのが独自の判断で作動するので、某アニメみたく、
コントロール機雷を探してもたぶん無駄だ。
ただ、貧乳・巨乳、猫耳・狐耳など、ささいな趣味趣向の違いで、
互いに共食い状態で爆発することもあるぞ!
出典:みんすですが交代政権に向けて虚党一致で頑張ります
ですがー砲
薀蓄とか、学識とか、教養とか、たまりにたまった「話したいこと」を、スレ住人の全ての力とともに一気に「お客様」に叩きつける最強の武器だ!
空間磁力メッキを張ろうにも、前後左右過去未来いたるところから、
自由自在に狙い撃ちされる、敵に回すとやっかいなしろものだ!
「実生活じゃ役に立たない薀蓄ばかり」とか、そういう、
鋭すぎることを言わないであげてほしい! かわいそうだぞ!
出典:みんすですが交代政権に向けて虚党一致で頑張ります
『ですが』スレで学ぶ日本史・世界史
男達の太平洋戦争
南方戦線
/ ̄ ̄ ̄丶 ♪川ノリノノ丶ハ ♪
|/||⌒ ⌒|| ♪ 僕たち日本兵
(G|| ● 、●|| ♪ 牟田口だけにーついてー逝くー
(○)||" ▽ " ノ||○) ♪今日も 進む 戦う 餓える
/ ̄ ̄/ ̄\ ヽ †† o 。。。 ♪そして補給切れーるー
| ||三U三三三三m三三Ε∃
\__|_/-イ`,. †† ゚ ゚ ゚ ♪いろんな参謀
/ ハ \ ♪♪生きているーこの軍でー
 ̄// ̄| | ̄ ♪今日も 進む 退却 死守する
// | | ♪そして玉砕するー
(__) (__)
コテハン縁起
名無しロサ・カニーナ ◆cDIj6u5gc.
(1969〜)東京都千代田区出身。投資家。生家は元皇族の名門・蟹菊家。「蟹さま」の愛称の元はこの生家に由来するとの説もある。別名・69式。
蟹菊家の起こりは古く、将門記にその由来が記されている。
蟹菊家初代、蟹菊巣鴨(915〜985)は天慶2年秋、
親王任国(国司ではなく親王が直接統治する国)である、
上野、上総、常陸3国視察のため、直々に関東に赴いた際、
立ち寄った常陸国国府(現・茨城県石岡市)にて、偶然にも、
押し寄せた平将門の軍勢と遭遇する。(天慶の乱)
これを朝廷に対する叛乱と、いち早く察した巣鴨は、
重囲下におちいった部下の常陸介・常滑川縁依の一族とその郎党を救わんと、
周囲の制止を振り切り、左右の手に大剣を握るや、国府内に駆け込み、
勇猛で聞こえた坂東武者を相手に、一歩も引かぬ見事な働きを見せ、
無事に常滑川一族とその郎党の救出に成功する。寄せ手の大将・将門は、
「あれなる皇子を見よ。右に左に蟹のごとく立ち働けど、
後ろへは一歩も引かぬ。なんと天晴れなる振る舞い。敵ながら手本とせよ」
そう感嘆の声をあげたと、将門記に記録されるほどの活躍であった。
常陸介一族を保護しつつ、無事に都に帰り着いた巣鴨は、ただちに事態を上奏。
この報告・分析は、叛乱の速やかな鎮圧に貢献する。
朱雀天皇は大いにこれを賞し、蟹の背中に菊を据えた『蟹菊』の紋、
(別名・菊背負い蟹、菊支えの蟹)を与え、一家を起こさしめた。
のちの時代も、常に天皇家に忠良であり続けた蟹菊家を、
都びとは大いに褒めそやし、京わらべたちは鞠つき歌で、
「♪日のもとに 逆しまにならぬもの三つ
加茂の流れと落つる日と 諸手刃(もろてやいば)の蟹菊さま」
そう歌ったほど庶民に慕われたという。
江戸期以降、蟹菊家は公家の身分として、絶えず反目しがちな、
京と江戸の調整役として、精力的な働きを見せ、
明治維新後、皇族に復帰。終戦後、野に下るも、
政財界に影響力を保ち続け、現在に至っている。
出典:民主党ですが造反復党で自民を追い込めません
名無し因果応報 ◆4dGOthLouM
時は文政八年、秋の土用近く。激しく吹き荒れた風雨が収まった、早朝の海岸。
南部藩藩士・因果掃部頭は、遠乗りに来た浜辺で、
ひとりの遭難者が打ち揚げられているのを発見する。
こがね色に輝く髪、白磁の肌……美しい異国の少女を。
時あたかも「異国船打払令」が発せられた、鎖国真っ只中の日本。
少女の身の上を案じた因果は、厳しい御公儀の詮議を避けるため、
ひそかに彼女を自宅へ連れかえり、介抱することに。
身分ある誇り高い武士と、身寄りの無い異国の美少女との間に、
国禁をも越えた愛情が芽生えるのに、さして時間はかからなかった……。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
……因果のそのひと言を聞いた瞬間。
彼女の青い瞳に、みるみるうちに涙が盛りあがると、
白い頬をほろほろとつたい落ち始めた。幾つも、幾つも。
「カモンノカミさまは」たどたどしい、覚えたての言葉で彼女は言う。
「わたくしのことが、おきらいになられたのですか」
「そのようなことは申しておらん」
自らの心の嵐を覆い隠すように、声を励まして因果は続ける。
「そなたの為を思ってそう勧めておるのだ。
日の光さえろくに見られぬような、奥座敷の暮らしはそなたにもつらいであろう。
御公儀の詮議が済めば、ここよりきっと良い暮らしが出来るであろうし、
生まれた国へも……」
「わたくしがしりたいのは、カモンノカミさまのほんとうの、きもちです。
あの日『刀にかけてもそなたを護る』そういってくださったでは、ありませんか」
美少女の言葉は、因果の胸を鋭く刺し貫いた。
因果のたくましい身体からみるみるうちに力がぬけ、彼はがっくりとうなだれた。
こがね色の髪の美少女は正確に彼の心の奥底を見ぬいていたのだ。
おそらくは本人よりも、正確に。
「わたくしがおきらいになられましたか。ここにいてはいけませんか。
わたくしが、じゃまなのでしたら、どこへなりとまいりましょう。
でももしもまだ、わたくしのことを、いとしい、と、おもってくださるなら、
カモンノカミさま、いいえ、わたくしのたいせつな、インガさま。
どうかそのような、かなしいことはもう、おっしゃらないで……」
返事の代わりに、華奢なその身体を、きつくきつく抱きしめる因果。
抱きすくめられた少女が、彼の耳元で、母国語で何かをささやいた。
彼には分からない、異国の言葉。
それが愛のささやきであることを、もう決して疑わない、因果であった……。
『ですが』スレ童話
ぼくの海んちゅおじさん
ぼくは海んちゅおじさんが大すきです。いつもにこにこしていて、あそびに行くと一緒にゲームをしてくれるからです。
じゅくのない日には、いつも海んちゅおじさんのおへやへあそびに行きます。
でもときどき、おじさんはふいにいなくなることがあります。なんでだろう?
この間も、こんなへんなことがありました。
いつもどおり学校の帰り、海んちゅおじさんのおへやへあそびに行きました。
チャイムをならしてもお返事がなかったので「おるすなのかな?」と、
かいだんを下りて帰ろうとしたら、おどり場の下の方から、
おとなの男の人のつぶやくような声で「仕方なかったよな……あれは」
そんなひとり言が聞こえたのです。
ぼくがびっくりして、そのまま立ちすくんでいると、
下の方からずぶぬれの海んちゅおじさんが、かいだんを重い足どりで上がってきました。
海んちゅおじさんはぼくに気づいて、いつものやさしい笑がおで、
「よっていくかい?」そう言ってくれましたが、なんだか、今日にかぎっては、
海んちゅおじさんを、一人にしておいてあげた方がいいような気がして、
ぼくはううん、と首を横にふって、かいだんをかけ下りてきました。
かいだんには海んちゅおじさんの足あとが、くっきり点々とつづいています。
なんだか夏休みに行った、海のにおい、磯のかおりがするような気がして、
顔を近づけてよく見てみたら、ぬれた足あとの中に、
細かくちぎれた海草のようなものがまじっていました。
いったい、海んちゅおじさんは、どこで何をしてるんでしょう。
そういえば、おへやのトイレの横に、そこのぬけたひしゃくのようなものが、
いっぱい立てかけてあったような気がします。
こんどあそびに行った時、聞いてみたいような、みたくないような、
ぼくは、そんなもやもやした気持ちでいます。
この間のことを、じゅくの友だちのゆうやくんに話しました。
するとゆうやくんは「その人ぜったいにおかしい」
「あやしい人だ」「へんな仕ごとをしているのにちがいない」とか、
さんざんひどいことを言いました。
ぼくは大すきな海んちゅおじさんのわる口を言われたのがくやしくて、
「そんなことない」「いい人だもん、わるいことなんかしていない」
「きっと目だたないけどりっぱな仕ごとをしてるに決まってる」と言いかえして、
ふたりして口げんかになりました。
ぼくは海んちゅおじさんの名よのために思いきって、
一つかけをすることにしました。海んちゅおじさんのあとをつけて、
おじさんのつとめ先をつきとめて、ちゃんとした仕ごとだってことを、
二人でかくにんするのです。ゆうやくんは面どうくさがりましたが、
うまくいったらすきなゲームソフトを3本あげるとぼくが言うと、
すぐにのり気になって、じゅくをさぼって追せきしようぜ、と言いだしました。
ぼくがかったら、ゆうやくんは土げざするやくそくです。
学校からかえって、二人で公えんのベンチにこしかけて、
海んちゅおじさんが出てくるのをまっていると、午ご4時半くらいに、
おじさんがサンダルばきで、マンションのかいだんを下りてきました。
ぼくとゆうやくんは気づかれないように、10メートルくらいあとを、
こっそりつけていきました。
しばらく歩くと海んちゅおじさんはスーパーに入っていきました。
お仕ごとではなくお買いものだったみたいです。もちろんぼくらもあとにつづきました。
おじさんはタイのかす漬けのパックと、高きゅうシシャモのパックをじーっと、
10分くらいたんねんにながめて、けっきょくアジの干ものだけを3びき買ったり、
てんぐなっとうと、くめなっとう、どちらが香りがいいか、
お店のおばさんにこまかくしつもんしたりしていました。
「なんだあ。仕ごとじゃないじゃん」ゆうやくんがつまらなそうに言いました。
海んちゅおじさんはお買いものをすませてスーパーを出ると、
海へ向かってながれる運河ぞいの道を、ぶらぶらと歩きはじめました。
夕日がおちてはだざむくなってきたのと、とくにかわったこともおきないのとで、
ぼくとゆうやくんは、だんだん追せきにあきてきました。
どちらかが「やめる」と言いださないかなあ、と、おたがいのかおを、
ちらちらぬすみ見しはじめたその時です。
いきなり、ぴたっと海んちゅおじさんが立ち止まりました。
とつぜんだったので、ぼくらはぎょっとして、
あわててパチンコやさんの立てかんばんのかげにかくれました。
海んちゅおじさんは何かに聞き耳をたてるように、かおを海の方へ向けています。
潮風に向かって、耳をそばだてているみたいです。
「何してると思う?」ゆうやくんがふしぎそうに、ぼくにささやいた時。
「ゆうや!? 何してんのこんな所で! じゅくはどうしたの!」と、
いきなり大きな声がしました。びっくりしてふり返ると、
ゆうやくんのおばさんが、スーパーのふくろをさげて立っていました。
「えーとえーと、あのう」ゆうやくんと二人で言いわけもできずにうろたえていると、
「高い月しゃはらってるのに!本当にこの子は!」おばさんはかんかんにおこって、
ゆうやくんの耳をひっぱって、そのままつれていってしまいました。
「また明日なー!」半べそのゆうやくんの声が小さくなっていきます。
きっとゆうやくんのおばさんから、うちのママにも電話がくるだろうな。
そうがっかりしながらふりかえって、気がつきました。
いつの間にか、海んちゅおじさんがいません。
あれ? どこ? おじさん、どこへ行ったの?
運河ぞいの道はまっすぐで、どこへもまがり道なんかありません。
がいろじゅもないし土手もないので、かくれるばしょなんて、
ぼくの目の前の、この立てかんばんのかげくらいしかないはずです。
海んちゅおじさん、いったいどこへ消えたんだろう?
あたりはどんどん暗くなってきています。人どおりもありません。
ぼくはだんだんこわくなってきました。かえろうかな、と思って、
運河にせ中をむけかけた時、すぐそばで、ばさばさ、ばさばさ、と、
聞きなれた音がするのに気づきました。
これは……スーパーのポリぶくろが、風にはためく音です。
さっきまでそんな音しなかったのに。
どこから聞こえるんだろう? ぼくはふしぎに思って、
ちょっとだけこわいのを忘れて、音のする方へ向かっていきました。
コンクリートで固められた運河のへりにのぼって下を見下ろすと、
「立ち入りきんし」の鉄のかんばんに、白いポリぶくろがくくりつけてありました。
さっき海んちゅおじさんがぶらさげていたふくろみたいです。
おそるおそる近づいてみると、中にアジの干ものと、くめなっとうが入っているのが、
ちらりと見えました。まちがいありません。海んちゅおじさんのふくろです。
それにしてもおじさん、どこへ行っちゃったんだろう?と、
うす暗い水面に目をやって、そのしゅん間、ぼくはこおりつきました。
黒い水の中に、赤く光るものが二つあったのです。
声もだせずにいると、その赤い光は音もなくゆっくりとうごいて、
海の方へときえて行きました。水のなかをすべるように。
まるで何か大きな生きものの目のようでした。
そのままずいぶん長い間、そこに立ちすくんでいたようです。
気がつくとあたりはまっ暗になっていて、ぼくはあわてて家に走ってかえりました。
心ぱいしたとおり、ゆうやくんのおばさんから電話がきていて、
お母さんにさんざんおこられましたが、ぼくはさっき見たもののことで、
あたまがいっぱいだったので、ぜんぜん聞こえていませんでした。
あの赤い目はいったい何だったんだろう?
それにうごいていたもの……あれってひょっとして、
大きな人のかたちをしていたんじゃないかな?
それに、海んちゅおじさんはどこへ行ったんだろう? まさか……?
出典:【誰か】 軍事板 難民キャンプ67【違った空】
2007年04月23日(月) 22:56:40 Modified by ID:enFyR+r+RQ