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日本航空:知事、路線廃止に危機感 地元「容認できない」 /北海道

 日本航空(JAL)が28日発表した国内線30路線の廃止で、道内では、帯広-小牧など4路線が廃止とされた。道内外を結ぶ路線は縮小が続いており、地元などから「容認できない」と批判の声が上がっている。

 帯広-小牧、新千歳-山形の2路線(1日1往復)は10月31日から、7~8月の季節運航便の新千歳-出雲、新千歳-徳島の2路線(同)は11年3月27日から廃止される。また、新千歳-関西、新千歳-青森など4路線で計6便が減便される。

 帯広空港は小牧線の廃止で、路線は羽田線のみになる。帯広市の米沢則寿市長は「到底容認できない。経済活動などに多大な影響を及ぼすことを懸念しており、改めて存続を強く求めていく」とコメント。ただ同線の年間利用者はピークだった96年度の7万7000人から、09年度は過去最低の2万1190人に落ち込んでいる。ビジネス客が多く、市空港事務所は「利用低迷は長引く不景気の影響」と分析している。

 高橋はるみ知事は同日の定例記者会見で相次ぐ路線廃止に「強い危機感を持っている」と表明。同時に、JALが会社更生手続き中で経営効率化を図っていることから「国へ(支援要請)の働きかけも強めたい。搭乗率向上などに向け、官民挙げての運動展開も不可欠」とも述べた。

 一方、北海道エアシステム(HAC)は7月1日以降、丘珠-函館線を現状の1日3往復から4往復に、丘珠-釧路線を1往復から3往復に増便し、新千歳-釧路線を6往復から3往復に減らすことを決めた。【堀井恵里子、田中裕之、和田浩幸】

毎日新聞 2010年4月29日 地方版

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