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エゾシカ肉を食卓に=メタボ、貧血予防に効果も

4月28日17時0分配信 時事通信

 北海道でエゾシカの増加による農林業被害が深刻化しており、食肉に利用する動きが広がりつつある。牛肉や豚肉に比べて脂質が少ない一方で、栄養価が高いエゾシカ肉は、健康的な食材として注目されている。ただ、普及には衛生管理などの面で課題も少なくない。
 道庁によると、2009年3月末時点の生息数は52万頭。近年大雪が少なく越冬が容易になった上、狩猟者が減少しており、「捕獲しなければ、年20%のペースで増える」(自然環境課)という。牧草や樹皮が食い荒らされる農林業被害は増加傾向にあり、08年度は40億円に達した。
 有機農産物販売の「大地を守る会」(千葉市)は「増え過ぎて崩れた生態系のバランスを取り戻す必要がある」(大野由紀恵広報室長)として、4年前から食卓向けにエゾシカ肉を提供している。4月22日には東京・銀座のレストランでエゾシカ肉をメーン料理にした昼食会を開催した。
 参加した神奈川県南足柄市の女性(42)は「程よい野趣を感じる。牛肉より好み」と満足げ。同会を通じてエゾシカ肉を購入している埼玉県富士見市の主婦(41)は「子どもがアレルギーで牛肉を食べられなかったので、代用食材として重宝した」という。
 動物資源利用の研究をしている釧路短期大学の岡本匡代講師は「エゾシカ肉は低カロリー、低脂肪で高タンパク、鉄分も豊富。メタボリック症候群や貧血の予防に役立つ」と話す。ただ、屋内での食肉処理が義務付けられているほかは規制がなく、「衛生面で業者や消費者の不安を呼び、流通の妨げになっている」と指摘する。
 北海道は06年に、処理工程や衛生管理の方法を定めたマニュアルを策定、その浸透に努めている。農林水産省でも業者向けに全国共通のマニュアルを10年度中にまとめ、食肉利用を促進する考えだ。 

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最終更新:4月28日17時10分

時事通信

 

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